中村区

なかむらく ウィキデータを編集
中村区
日本の旗 日本
地方 中部地方東海地方
都道府県 愛知県
名古屋市
市町村コード 23105-3
面積 16.30km2
総人口 141,675[編集]
推計人口、2024年11月1日)
人口密度 8,692人/km2
隣接自治体
隣接行政区
名古屋市中区中川区西区
清須市あま市海部郡大治町
区の木 サツキ
区の花 スイセン
中村区役所
所在地 453-0021
愛知県名古屋市中村区松原町1丁目23番地1
北緯35度10分36秒 東経136度52分5秒 / 北緯35.17667度 東経136.86806度 / 35.17667; 136.86806座標: 北緯35度10分36秒 東経136度52分5秒 / 北緯35.17667度 東経136.86806度 / 35.17667; 136.86806
中村区役所
中村区役所
外部リンク 名古屋市中村区
中村区の県内位置中村区位置図
ウィキプロジェクト

中村区(なかむらく)は、名古屋市を構成する16行政区の一つで、区の東部には東海道新幹線在来線私鉄各線、市営地下鉄などが乗り入れるターミナル駅名古屋駅が位置する。

概要

西部新都心となるささしまライブ24地区
名駅通に並ぶ超高層ビル

名古屋市鉄道玄関口である名古屋駅周辺は、江戸時代までは、名古屋城城下町から西へ外れた湿地帯であり、笹島と呼ばれていた。 しかし、明治になると、東海道本線が引かれた際に名古屋駅が設置され、戦前から商工業地域として栄えた。 この頃、同時に名古屋有数の風俗街となる中村遊廓も発展した。駅ビルJRセントラルタワーズやその核店舗JR名古屋タカシマヤの開業を契機として、2000年代以降は再開発により日本有数の超高層ビル街へと変貌を遂げた。名古屋駅周辺(特に東側)は名駅と呼ばれ、中区地区と並ぶビジネス街・商業エリアへと成長した。名駅は、2027年のリニア中央新幹線開業に向けて現在も大規模な再開発が進んでいる[1]。名古屋駅南部の笹島地区は、かつてはドヤ街であったものの、ささしまライブ24地区として笹島駅貨物駅)跡地が再開発され、新都心のような都市景観を形成している。

一方で名古屋駅西側は、歴史的な関係や地権者の問題から大規模な開発は進められておらず、東側ほど発展はしていない。名駅エリアを除いて、区内全域が名古屋市内きっての典型的な下町地域となっており、戦前からの住宅街でもあるがゆえ現在でも下町情緒溢れる街並みを残している。区の中央部には市内唯一のソープランド街(旧中村遊郭をルーツとする)が位置している。

名古屋市営地下鉄桜通線延伸や名古屋市営地下鉄東部線整備などの計画もあり、今後の発展が注目されているが、未だ実現へ至っていない。

地名の由来

中村の名は旧愛知郡中村(中村郡中中村・中々村)に由来する(現在の中村公園駅周辺)。

地理

名古屋マリオットアソシアホテルから見た中村区

地形

河川

主な川

地域

名駅桜通
主な地域
  • 稲葉地(いなばじ)
  • 岩塚(いわつか)
  • 大門町(おおもんちょう)
  • 烏森(かすもり)
  • 亀島(かめじま)
  • 黄金(こがね)
  • 米野(こめの)
  • 笹島(ささしま)
  • 千成(せんなり)
  • 太閤(たいこう)
  • 中村公園(なかむらこうえん)
  • 則武(のりたけ)
  • 八田(はった)
  • 本陣(ほんじん)
  • 日吉(ひよし)
  • 名駅(めいえき)

人口

中村区の人口の推移
2000年(平成12年) 134,778人
2005年(平成17年) 134,487人
2010年(平成22年) 136,192人
2015年(平成27年) 135,968人
2020年(令和2年) 134,677人
総務省統計局 国勢調査より[2]

隣接自治体・行政区

名古屋市の行政区
他の市町村

歴史

古代

七所社にある古塚。岩塚宿の地名由来となる。

古墳時代

大和時代

日本武尊東征の際に、七所社にある古塚に腰を掛けたとされる。この腰掛岩が現在の岩塚町の地名の由来とする説がある。

中世

戦国時代

豊臣秀吉は現在の中村区域に相当する尾張国愛知郡中村郷中中村に生まれており、太閤、千成、日吉、豊臣、本陣など、秀吉に関する地名や小学校名が多い。

また、熊本城などを筆頭に築城の名手であった加藤清正も中村生まれである[3]

近世

江戸時代

歌舞伎役者の初代中村勘三郎は中村と縁があり、出自は名古屋中村とも言われている。

1636年嘉永13年)、東海道脇往還として、佐屋街道が整備され、砂子村から宿場が差し替えられ、岩塚村(現在の愛知県名古屋市中村区岩塚町)に岩塚宿が設置された。

近代

大正時代

1923年大正12年)4月1日中村遊廓(または中村旭廓)が開業。ただし当時の新聞記事によると、4月1日に一斉移転できたわけではなく、一部の業者は移転未了のままのスタートだった。新生中村遊廓は、日吉(ひよし)・寿町(ことぶき)・大門(おおもん)・羽衣(はごろも)・(にぎわい)の5つの町からなっていたため、五町街(ごちょうまち)[4] または五丁町(ごちょうまち)と呼ばれた。

近現代

昭和時代

1937年昭和12年)10月1日西区中区の一部から分区、新設された。その後、中川区との間で、境界線を概ね関西本線に合わせるよう修正している。

現代

区の人口は1960年代後半に20万人台に達し、市内で最多の住民を擁する地域となったが、それ以降は名古屋東方への市街地拡大や、高い人口密度による生活環境の悪化により急速に人口流出が進み、2000年代前半には13万人台まで減少した。しかし、名古屋駅至近の立地から区東部を中心にマンション建設が進み、現在は再び増加傾向にある。

政治

行政

役所

区役所
  • 中村区役所
    • 2023年令和5年)1月4日に竹橋町36番31号から、約1km北西の松原町一丁目23番地の1の中村区役所等複合庁舎(区役所・保健センター・土木事務所・市税事務所)に移転した[5]
その他

出先機関・施設

JICA中部

国家機関

外務省

経済産業省

厚生労働省

財務省

国税庁

防衛省

自衛隊

特殊法人

日本年金機構
  • 中村年金事務所

施設

愛知県中村警察署
名古屋市中村消防署
名古屋セントラル病院
名古屋市中村図書館
中村公園文化プラザ
中村郵便局
名古屋市中村スポーツセンター

警察

警察署
交番

消防

消防署
出張所
  • 日比津出張所(中村区高道町5-2-18)
  • 椿出張所(中村区則武2-1-21)
  • 岩塚出張所(中村区剣町158)

医療・福祉

主な病院

郵便局

郵便番号

郵便番号は以下の通りとなっている。

主な郵便局

文化施設

図書館
劇場

運動施設

対外関係

名古屋国際センター

国際機関

国際連合機関

領事館

総領事館
領事館
名誉総領事館
名誉領事館

経済

中村公園駅前
グローバルゲート

第三次産業

商業

主な繁華街
百貨店
スーパーマーケット
家電量販店
ホームセンター
  • DCM - 八田店、名古屋黄金店
その他の商業施設
書店等

金融機関

拠点を置く企業

情報・生活

マスメディア

新聞社

放送局

テレビ

中継局

ライフライン

電力

ガス

上下水道

電信

交通

名古屋駅
新洲崎JCT
名駅通

鉄道

JR、名鉄、近鉄、地下鉄の名古屋駅名駅)が所在する。

鉄道路線

東海旅客鉄道(JR東海)
名古屋鉄道(名鉄)

※ 北隣の栄生駅も、当区と西区との境に所在する。

近畿日本鉄道(近鉄)
名古屋臨海高速鉄道

地下鉄

名古屋市交通局(名古屋市営地下鉄)

※ 地下鉄八田駅は中川区に所在するが、当区から徒歩圏内にある。

バス

バス路線

主なバスターミナル

道路

高速道路

名古屋高速道路

国道

  • 区内には一般国道が1本も走っていない。

県道

主要地方道
一般県道

市道

主要地方道

幹線道路の道路通称名

<南北の通り>
<東西の通り>

教育

専門職大学

モード学園スパイラルタワーズ
私立

大学院大学

私立

大学

愛知大学 名古屋キャンパス
名古屋音楽大学
私立

※ 他に、東京通信大学名城大学名古屋経済大学のサテライトキャンパスや広報センターが設置されている。

専修学校

高等学校

県立
私立

中学校

市立
私立

小学校

市立

インターナショナルスクール

観光

妙行寺
中村公園
柳橋中央市場
ミッドランドスクエア
スカイプロムナード
名古屋駅
広小路通
名古屋市秀吉清正記念館

名所・旧跡

城郭
寺院
主な神社
街道
  • 佐屋街道
    • 岩塚宿
    • 遍慶寺(尾張守護・斯波氏の一族の吉田重氏が築城したと伝わる岩塚城の城址石碑がある。)
    • 光明寺(境内には三十三観音像がある。)
    • 七所社の道標(かつて、岩塚宿の高札場があった場所。)
その他の主な史跡

観光スポット

文化施設
その他
公園
温泉

文化・名物

祭事・催事

主な祭事

スポーツ

公営競技

競輪

出身・関連著名人

豊臣秀吉
加藤清正

歴史人物

政治家

芸能

スポーツ選手

脚注

注釈

  1. ^ 会社法人としては現在のTBSホールディングス。放送局としては現在のTBSテレビTBSラジオ

出典

  1. ^ 名古屋駅周辺の再開発、高さ180mの高層ビル3棟でホテル・商業施設・オフィスなど整備へ…名古屋鉄道の原案”. 読売新聞オンライン (2023年11月23日). 2024年6月2日閲覧。
  2. ^ 「毎月1日現在の世帯数と人口(全市・区別)」
  3. ^ 名古屋市秀吉清正記念館|名古屋市博物館”. www.museum.city.nagoya.jp. 2024年4月13日閲覧。
  4. ^ 稲川勝次郎『歓楽の名古屋』趣味春秋社(1937年)
  5. ^ 中村区役所等の移転について”. 名古屋市. 2022年7月11日閲覧。

関連項目

外部リンク