しずてつジャストライン藤枝営業所しずてつジャストライン藤枝営業所(しずてつじゃすとらいんふじえだえいぎょうしょ)は、かつて静岡県藤枝市に存在したしずてつジャストライン株式会社の事業所である。ペットマークは象であった。2006年(平成18年)に焼津営業所と共に岡部営業所に移転統合され廃止となった。 所在地志太郡藤枝町の中心市街地の東側に位置し、東海道と田中城下、焼津への結節点であった。また、藤枝駅前(藤枝市前島2842 現在の静岡銀行藤枝駅前支店付近)にも営業所事務所(藤枝営業所藤枝駅前売札所)と観光案内所を併設していた。[1][2] 静岡鉄道駿遠線の廃止後に大手駅が所在した場所に移転した。なお、営業所の移転後も大手交差点の拡幅工事が行われる1980年頃まで藤枝大手売札所(藤枝市市部614)が存続していた。[3]営業所廃止後は静岡銀行藤枝支店と戸田書店藤枝東支店となった。 概説藤相鉄道の乗合自動車事業を源流とし、藤相鉄道と静岡電気鉄道の共同出資によって設立された駿遠自動車(のちに静岡乗合自動車)藤枝営業所、戦時統合によって誕生した静岡鉄道の藤枝営業所を経て、2002年(平成14年)にバス事業の分社化によって誕生した営業所である。藤相鉄道が志太地域で展開していた路線に加え、戦前に静岡電気鉄道が計画した静岡鉄道の基幹路線である「国道本線」と、同線を区間分離して誕生した「中部国道線」を担う営業所であった。 終戦から1950年代にかけては、静岡鉄道自動車部藤枝営業所の管轄下に藤枝営業区、焼津営業区、相良営業区、遅れて1957年頃に島田営業区が開設されたが、1958年に機構改正により各営業区は営業所となった。 1970年代までは藤枝営業所のあった藤枝大手が藤枝市内のバス路線における中心ターミナル(ハブターミナル)であったため、管内のほとんどの路線が藤枝大手を起終点としていた。1980年代に入ると東海道本線の藤枝駅前にもバスターミナルが整備され「瀬戸ノ谷線」や「葉梨線」といった北部山間路線が藤枝大手と藤枝駅前の双方を発着する一方、藤枝駅南部の路線も入出庫便を除き藤枝駅前を発着するようになり、徐々に中心ターミナルが藤枝大手から藤枝駅前に遷移していった。 1980年代中盤には国鉄分割民営化に前後して東海道線の島田 - 興津間に高頻度平行ダイヤが導入され、六合、西焼津に新駅が開業したことで藤枝 - 静岡間のバス利用がJR東海道線に移行したことに加え、1980年代後半から2000年代にかけて藤枝駅周辺の再開発事業が進行したことにより、藤枝駅へのフィーダー輸送が中心となっていった。 1990年代中盤には市立病院の移転に伴い、各路線から新病院への乗り入れが開始され、1990年代末期には市立病院への直通が考慮された大規模な路線再編が行われた。 2006年に営業所は焼津営業所と共に廃止となり、島田市を除く志太地域の路線が岡部営業所に集約された。 藤枝営業所車庫以外に、峠(瀬戸ノ谷線)、つつじ平団地(藤枝忠兵衛線)、吉永下河原(藤枝吉永線)などに夜間滞泊があったが、路線の縮小や自主運行バスへの移管等により、岡部営業所移管後の2010年代にはいずれも廃止されている。 沿革
所管していた路線しずてつジャストライン藤枝営業所の発足時には次の路線を管轄していた。 中部国道線
葉梨線
瀬戸ノ谷線
志太温泉線
駿河台線
大手市立病院線
藤枝吉永線
藤枝忠兵衛線
休廃止路線国道本線
中部国道本線概説
沿革
藤枝線、大手線
藤枝平島団地線
さかなセンター線
→詳細は「しずてつジャストライン焼津営業所 § さかなセンター線」を参照
飯淵線
忠兵衛飯淵線
高洲飯淵線
代行バス駿遠線、駿遠線
藤枝大井川線
藤枝御前崎線
→詳細は「しずてつジャストライン相良営業所 § 藤枝御前崎線」を参照
住吉線、坂部線、住吉坂部循環線
志太病院線
高田線、藤枝玉取線
車両1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
脚注注釈
出典
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