掛川バスサービス(かけがわバスサービス、英: Kakegawa Bus Service Co.,Ltd.)とは、静岡県掛川市に本社を置く、静鉄グループの乗合自動車事業を行う企業である。掛川市自主運行バスを受託している。
所在地
概説
沿革
現在の所管路線
全て自主運行路線(運行開始当時は21条バス)である。系統番号は掛川バス路線案内による[6]。
桜木線・居尻線・倉真線・粟本線・東山線は平日各1本、掛川駅から掛川市・袋井市病院企業団立中東遠総合医療センターへ向かう便が設定されている(系統番号の末尾が6)。東山線と南回りを除く各線では平日各1本、市役所発着の便が設定されており、下り便は市役所 - 掛川駅にある南回りの各停留所にも停車する(上り便は直行)。また、桜木線・居尻線・倉真線・東山線では、バス停でない場所でも乗降できるフリー乗降区間が設定されている。
市街地循環線 南回り
東山線
- 運行系統および主要停留所
- 概説
- 大井川鉄道から継承した路線であり、系統番号は10番台を使用している。
- 葛川 - 成滝東および日坂 - 茶文字の里東山間はフリー乗降区間となっている。
- 上り便は沿道の2箇所で旧東海道を経由するため、下り便とは経路が異なる。
- 平日2往復、エコポリス・安養寺運動公園・トキコSSを経由する便が設定されている(掛川駅発の1便はトキコSS止)。
- 平日掛川駅発の最終便は日坂止。
粟本線
- 運行系統および主要停留所
- 中東遠総合医療センター(26) - 市役所(上りのみ) - 掛川駅前(22) - 葛川 - 掛川警察署 - 葛ヶ丘入口( - 葛ヶ丘二丁目循環 23・25) - 初馬 - 青田(21)
- 概説
- 大井川鉄道から継承した路線であり、系統番号は20番台を使用している。
- 大半が葛ヶ丘循環として設定されており、青田まで行く便は少ない。
倉真線
- 運行系統および主要停留所
- 中東遠総合医療センター(36) - 市役所 - 掛川駅前(32) - 小市 - 石畑(35) - 大宮( - 新東名入口) - 倉真(くらみ)温泉(31・33)
- 概説
- 静岡鉄道の「倉真線」を承継し、貸切代替バスとして営業を開始した路線である。
- 系統番号は30番台。石畑 - 倉真温泉間はフリー乗降区間としている。
- 掛川駅 - 石畑間は「居尻線」と併行する。平日1日1往復、新東名入口を経由する便(33)が設定されている。
居尻線
- 運行系統および主要停留所
- 中東遠総合医療センター(46) - 市役所 - 掛川駅前(42) - 小市 - 石畑 - 法泉寺温泉 - 大和田 - 丹間 - ならここの湯 - 居尻(43) - 泉(41)
- 概説
- 系統番号は40番台。石畑 - 泉間はフリー乗降区間としている。
- 1990年(平成2年)6月 - 静岡鉄道の「居尻線」を承継し、貸切代替バスとして掛川駅 - 泉間の営業運行を開始。
- 2013年(平成25年)4月1日 - 運行経路変更により、平日の一部のみ経由していた大和田を、全便が経由するようになった。
- 平日掛川駅発の最終便は居尻止。
桜木線
- 運行系統および主要停留所
- 中東遠総合医療センター(56) - 市役所(下りのみ) - 掛川駅前(52・58(家代の里経由)) - 鳥居町 - 家代の里/新田 - 坂下(53) - ねむの木学園 - 吉行淳之介文学館 - ねむの木美術館(51・57)
- 概説
- 系統番号は50番台。新田 - ねむの木美術館間はフリー乗降区間としている。
- 1990年(平成2年)6月 - 静岡鉄道の「桜木線」を承継し、貸切代替バスとして掛川駅 - 坂下間の運行を開始。
- 1997年(平成9年)- ねむの木学園の浜岡町から現在地への移転に伴い、学園内に乗り入れを開始。
- 2013年(平成25年)4月1日 - ねむの木学園から、ねむの木美術館まで延伸した。
- 2019年(令和元年)6月17日 - 平日1日2往復、家代の里を経由する便(57)が設定された。
- 2022年(令和4年)9月現在、家代の里経由便は平日4往復・土日祝日3往復になり、新田経由は1日2往復になっている。
過去に所管していた路線
東循環線
- 概説
- 2007年(平成19年)4月1日 - 掛川市自主運行バスに「東循環線」「西循環線」が新たに開設され、「東循環線」を受託し運行を開始した[7]。
- 2010年(平成22年)11月1日 - 両循環線ともに1周の所要時間が概ね60分以内に収まるよう工夫を試みたが[8]、ルートが冗長であることや掛川バスサービスの既存路線と競合することから利用者は伸び悩み[9]「満水線」に整理され廃止となった。
満水(たまり)線
運賃
- 市街地循環線は1乗車100円均一(小児同額・特割なし)、それ以外の路線は初乗り200円で運賃最高額が300円となっている。
乗車券類
ジーネットと共通の回数券が導入されている。
静鉄グループのICカードLuLuCaなどの乗車カードは一切導入されていない。
車両
現況
車両の変遷
脚注
注釈
- ^ ツーステップ車とRNはワインレッドの部分が黄色、RN以外のノンステップ・ワンステップ車はブロックパターンは青の部分を赤、赤の部分を黄色に変え、四角枠パターンは青の部分をオレンジに変えたもの。
出典
参考文献
- 『写真で綴る静岡鉄道70年の歩み』静岡鉄道株式会社、1989年4月
- 『静鉄グループ百年史 過去から未来へのメッセージ』静岡鉄道株式会社、2020年3月
- 『掛川市議会 平成13年 第3回定例会 会議録』掛川市、2001年6月18日
- 『掛川市議会会議録 平成19年 第2回定例会』掛川市、2007年2月26日
- 『掛川市議会 会議録 平成21年 第8回定例会12月24日』掛川市、2009年12月24日
- 『バスラマインターナショナル No.35(Vol.7 No.3)』ぽると出版、1996年4月25日*『バスラマインターナショナル No.147(Vol.26 No.1)』ぽると出版、2014年12月27日
- 『バスマガジン vol.44』講談社ビーシー、2010年11月27日
- 加藤 佳一 編『BJハンドブックス No.39 しずてつジャストライン』BJエディターズ、2003年5月1日
外部リンク