しずてつジャストライン丸子営業所しずてつジャストライン丸子営業所(まりこえいぎょうしょ)とは、静岡市駿河区にあるしずてつジャストラインの営業所の一つである。ペットマークはキリン。 所在地
概説静岡鉄道自動車部の静岡市内のバス路線を管轄する事業所として、小鹿営業所と共に1960年代前半に開設された営業所であり、2000年代前半にバス事業の分社化によって、しずてつジャストライン丸子営業所となり今日に至る。 1960年代初頭に静岡鉄道は「体質改善五ヶ年計画」を策定し、静岡清水線以外の鉄軌道事業を廃止し路線バスへ転換することでバス事業を会社の根幹に据え、車両の若返りと輸送力増強に努めるという方針を打ち出した。これを受け、大規模な増車とこれに対応するバスターミナルの整備や営業所の郊外移転が計画され、[1]従来の市内路線を管轄する静岡第一(新静岡・静岡市鷹匠)と郊外路線や貸切バス事業を担う静岡第二(静岡市国吉田)の2営業所体制から、新静岡に運行管理所のみを残し静岡丸子営業所と静岡小鹿営業所を新設し、静岡国吉田営業所を含めた郊外3営業所体制とする組織改編が行われた。[2][3]車両増強と営業所の郊外移転は概ね3年で完了し、1964年(昭和39年)1月には新静岡バスターミナルと新静岡センターの建設計画が発表された。[4] 丸子営業所の開設に伴い、新静岡・静岡駅から主に西側を循環する市内路線が静岡第一営業所から移管され、静岡市内線廃止に伴う代行路線(のちの井の宮線)も担うようになった。また、静岡第二営業所からは、安倍川右岸の長田地区や国道362号(通称 藁科街道)沿線を起終点とする郊外路線が移管され、国道1号新道や駿河大橋の開通と共に住宅団地や工業団地の建設が進む丸子地区[5]と市街地を結ぶ「丸子線」を担うようになった。また、路線増強によって増大し続ける乗務員や整備士等(5年間で600名あまり)のために、営業所に隣接する丸子団地内には静鉄丸子寮や、静鉄商事の経営で静鉄ストアー丸子店も開業した。[6] さらに、東名高速道路の開通によって観光バス需要の増加が見込まれた1960年代後半から1970年代初頭にかけては、貸切バス事業の再編も行われた。静岡鉄道直系の旅行代理店として静鉄観光サービスが設立され、それまで静岡観光営業所(静岡市日出町)と静岡国吉田営業所(静岡市国吉田)が主に担っていた静岡市内の貸切バス事業や定期観光バス事業が丸子営業所に移管され、静岡観光営業所が廃止される一方、国吉田営業所の管轄していた都市間路線も静岡鳥坂営業所に移管され、構内に静岡観光バス(のちのしずてつジョイステップバス)の本社営業所が開設された。[7][8] これに伴い丸子営業所には多数の貸切バスが配置され、定期観光バスの運行も担うようになった。 以降、旅行需要は修学旅行や大規模慰安旅行のような形態から小グループ化やデラックス化へと多様化かつ高度化し、1980年代にはサロン付きの中型デラックスバスや、ドレクメーラー製の二階建てサロンバスが導入された。[9][10] また、1990年代初頭には、貸切バス事業のなかでも営業形態の異なる中小型バス事業が分離され、丸子営業所構内に静鉄小型バス(のちの静鉄ジョイステップバス)が設立された。[9] さらに、規制緩和を前にした2000年代に入ると、貸切バス事業の体質改善のためにしずてつジョイステップバスが設立され、以降、貸切バスの移管が段階的に進められると共に、静鉄小型バスが丸子営業所構内から焼津営業所構内に移転した。[11][12]これにより営業所施設は縮小され、敷地東側がしずてつストア丸子店となった。 営業所構内の車庫以外に、「藁科線」沿線の中小屋、一色、大原森、水見色、久能尾(きゅうのお)、坂ノ上と、「井の宮線」の桜町に反転地(車庫)があり、桜町を除く各車庫には夜間の留置もあったが、2013年(平成)4月に藁科街道沿いの新東名高速道路の高架下(静岡市葵区谷津)に、郊外から山間部への系統の結節点として谷津ターミナルが開設され、同ターミナルに車庫が集約された。また、営業所内には静岡鉄道時代から運転士教育施設「教育センター」が併設されていたが、現在は「安全研修センター」として静岡市清水区鳥坂に移転している。[13][14] 沿革
現在の営業路線西部循環線
井の宮線
中部国道線新静岡 - 静岡駅前 - 中町 - 本通十丁目 - 手越 - 丸子営業所 - 二軒屋大鈩不動尊入口 - 宇津ノ谷峠入口 - 藤枝市岡部支所前 - 岡部営業所(85) - 水守 - 藤枝大手 - 蓮華寺池公園入口 - 千才 - 藤枝駅前(84)
→詳細は「しずてつジャストライン岡部営業所 § 中部国道線」を参照
丸子線
丸子清閑町線
用宗線
東新田下川原線
大浜麻機線
→詳細は「しずてつジャストライン唐瀬営業所 § 大浜麻機線」を参照
県立病院高松線
→詳細は「しずてつジャストライン唐瀬営業所 § 県立病院高松線」を参照
中原池ヶ谷線唐瀬営業所(71) - 池ヶ谷 - 臨済寺前 - 赤鳥居 浅間神社入口 - 中町 - 新静岡 - 静岡駅前 - 中原町 - 静岡インター入口 - 中島 - 下川原団地 - 徳洲会病院(27)
→詳細は「しずてつジャストライン唐瀬営業所 § 中原池ヶ谷線」を参照
牧ヶ谷線
藁科線
藁科地区デマンドバス2013年4月1日から運行を開始した。当初は3路線で運行されていたが、翌年1路線増設された。その後2021年3月限りで1路線が廃止され(後述)、現在は3路線での運行となっている。 新静岡-谷津ターミナルの区間便に接続し、専用車としてハイエースが3台用意された[注 4]。いずれも運行1か月前から始発停留所発車90分前までに静鉄バスコールセンターへの電話予約が必要。パサールカード・LuLuCaも利用できる。 なお、谷津-日向・水見色・久能尾間は通常の路線バスも併せて運行される。
谷津ターミナル - 中藁科学校入口 - 八幡 - 小島 - 坂ノ上 - 日向 - 湯ノ島温泉
谷津ターミナル - 富厚里(ふこうり)団地 - 中藁科学校入口 - 大原森 - 水見色
谷津ターミナル - 中藁科学校入口 - 八幡 - 久能尾
日本平球技場線(Jリーグシャトル)静岡駅前 -《直行》- 日本平スタジアム 清水駅東口 - 波止場・宮加三橋 - 日本平スタジアム
特急静岡相良線
→詳細は「特急静岡相良線」を参照
富士山静岡空港静岡線新静岡 - 静岡駅前 - 静岡IC入口 - 東名焼津西 - 東名大井川 - 吉田IC入口 ・ 井口堺 - 富士山静岡空港
県外高速線(高速乗合バス)静岡新宿線(旧「駿府ライナー」)静岡駅前・新静岡 = バスタ新宿(新宿駅南口) ※詳細は新宿 - 静岡線の項を参照
自主運行路線駿府浪漫バス静岡駅前 → 新静岡 → 市民文化会館入口 → 東御門 → 駿府城ひつじさる櫓 → アイセル21 → 城東保健福祉エリア → 西千代田 → 岩成不動 → 大岩一丁目 → 臨済寺前 → 大岩本町 → 丸山町 → 浅間神社 → 赤鳥居 浅間神社入口 → 浅間通り → 中町 → 呉服町1丁目(土日祝日は県庁・静岡市役所葵区役所前)→ 静岡駅前
休廃止路線セントラルシャトル静岡駅 → 県庁 市役所前 → 法務局合同庁舎 → 県庁市役所前 → 静岡駅
西部第二循環線
本通水落循環線
駒形本通循環線
北部循環線
三保線→詳細は「しずてつジャストライン西久保営業所 § 三保線」を参照
三保静岡線→詳細は「しずてつジャストライン西久保営業所 § 三保静岡線」を参照
国道静岡清水線新静岡(210) - 東静岡駅北口(209) - 清水駅前(53)
→詳細は「しずてつジャストライン西久保営業所 § 国道静岡清水線」を参照
南藁科線新静岡 - 静岡駅前 - 七間町(下りのみ経由)・中町(上りのみ経由) - 安西四丁目 - 服織中学校 - 牧ヶ谷 - 南藁科小学校 - 小瀬戸(130)
安倍川循環線、安倍川線、向敷地線
下川原線静岡駅前 - 郵便局前 - 梅屋町 - 安倍川橋 - 川原 - 川原中 - 下川原
東新田団地線新静岡 - 静岡駅前 - 紺屋町 - 常盤町 - 新通小学校前 - 手越 - 丸子新田 - 東新田北 - 長田東小学校 - 東新田団地前 - ゴルフセンター前 -(→ 下川原四丁目 → 下川原一丁目(92) →)
安倍川駅線
安倍川駅徳洲会病院線
駿河区役所線
藁科地区デマンドバス
谷津ターミナル - 小瀬戸 - 産女 - 山崎 - 羽鳥 - 新間 - 谷津ターミナル(南藁科まわり)
小坂線、丸子小坂線新静岡 - 静岡駅前 - 中町 - 本通十丁目 - 手越 - 丸子二丁目 - 寺田 - 小坂(おさか)入口 - 赤坂入口 - JA小坂支店 - 小坂公民館(98)
車両脚注注釈
出典
座標: 北緯34度56分41.4秒 東経138度21分8.4秒 / 北緯34.944833度 東経138.352333度 |