NicoPaNicoPa(ニコパ)は、神姫バスが販売し、同社および、神姫ゾーンバス・神姫グリーンバス(西脇・篠山営業所管内)・ウエスト神姫(相生・赤穂営業所管内、山崎営業所管内(しーたんバスを除く))、阪神バス(大阪~三田線のみ)で使用できる非接触型ICカード乗車券である。 概要従来の紙式定期券・回数券に替わり導入された。愛称"NicoPa"は"Nice Intelligence Convenience Original Pass"の略で、「ニコッと」「パッと」使えるカードという意味も込められている。 2006年1月20日に三田市・篠山市・丹波市のバス路線で先行導入され、2006年10月20日に全線へと拡大された。 高速バス(プリンセスロード、ハーバーライナー、空港リムジンバス[1]、中国ハイウェイバス[2]、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン線(後身の大阪ベイサイドラインは、NicoPaの普通プリペイド券と全国交通系ICカードが使用可能)、姫路鳥取線[1]、姫路有馬線)、コミュニティバスの一部(多可町コミュニティバス(西脇直行バスを除く))、神姫グリーンバスの粟賀営業所管内、ウエスト神姫の山崎営業所管内の一部(宍粟市内だけで完結する路線(しーたんバス))[3]では利用できない。 なお神姫グリーンバスではこれまで導入が見送られたが、2009年7月1日に本体から移譲された篠山市・丹波市地域の路線[4]、2012年10月1日に本体から移譲された西脇市・多可町地域の路線[5]では、移譲後もNicoPaが利用できる。 なおウエスト神姫の赤穂営業所管内ではこれまで導入が見送られたが、2017年3月15日からNicoPaが利用できるようになった。一方、2015年12月2日から、宍粟市の公共交通再編に伴い、ウエスト神姫の山崎営業所管内の一部(宍粟市内だけで完結する路線(しーたんバス))では利用できなくなった[3]。 また、2013年10月2日から運行を始めた北播磨総合医療センター直通バス(三木市から)でも利用できる。 2006年2月1日からNicoPa導入エリアにPiTaPaが追加で導入され、同時にICOCAもPiTaPaとの相互利用制度によって利用可能になったほか、2016年4月1日からはSuica、PASMO等全国交通系ICカードが利用可能になった(片利用)[6]。神姫バスと神姫ゾーンバスはPiTaPa導入に際し、共にスルッとKANSAI協議会に加入している。なお両社では、PiTaPaカードを発行する予定はない。PiTaPa交通利用エリアとしての導入であるため、PiTaPaカードで乗車した場合にはポストペイ方式での利用になる。 既にNicoPaを導入したところに別途PiTaPaが導入されたのは、NicoPaにチャージ種別やプレミアム付与が存在し、他のサービスとの相互利用が困難なためと思われる。このため、PiTaPaやICOCAの導入エリアでNicoPaを利用することはできない。 NicoPaと同時にモバイルNicoPaの提供が開始され、関西のバス事業者として初めておサイフケータイでの乗車に対応したが、2012年12月31日をもってサービス終了となった。 ICカードへの一本化に伴い、同社では2007年6月30日をもって紙の定期券・回数券の販売が終了した[7]。発売終了後も、回数券は引き続き使用可能。また、神姫グリーンバス篠山営業所では、紙式定期券の発売も実施している。 2012年3月17日より、明石市営バス運行終了に伴い、路線移譲先の山陽バス(明石地区)でも利用が開始された(神姫バスグループ会社以外では初)。なお、2021年3月7日をもってサービスを終了した[8]。 山陽バス(明石地区)では2016年4月1日からの交通系ICカード全国相互利用サービスには対応していなかったが、2021年3月16日より交通系ICカード全国相互利用サービスに対応した[9]。 使用方法SuicaやICOCA等他のプリペイド式ICカードと同様、はじめにデポジット(預かり金)を支払い、窓口や車内でチャージ(入金)してから使用する。デポジットはカード返却時に返還される。 また、会員制ポイントクラブ「NicoPa Club(ニコパクラブ)」に入会するとデポジットが不要となる。カード購入後に「NicoPa Club」に入会した場合は入会した時点でデポジットが返却される。 カード購入時に氏名・住所を登録しておけば紛失時にカードの利用停止と再発行などのサービスを受けることができる(手数料が必要)。 乗車時および降車時に専用の端末機にICカードをタッチすることで乗車区間・時間に対応した運賃が引き落とされる。 残高が不足していた場合はその場でチャージする他、現金や他のICカードを利用しての精算も可能である。また、乗車時には残高がまったくなくてもよい。 また、降車後60分以内に同一のNicoPaカードで乗り継いだ場合、大人80円、小児40円(100円区間での乗り継ぎは大人20円、小児10円)が割引される。(コミュニティバスは適用外。この制度は明石地区の山陽バスから神姫バスに乗り継いだ場合や、明石地区の山陽バス同士を乗り継いだ場合でも適用される。 )この割引を受けた乗車から乗り継いだ乗車には割引が適用されない。 通勤定期券の機能を利用する場合、従来からの紙の定期券同様に環境定期券(エコ定期券)制度が利用できる。この場合の運賃をチャージから支払うことはできず、券面の提示と全額現金での支払いが必要である。なお、記名式のカードではあるが通勤定期券機能に限り持参人が使用することが可能である。これも従来どおりとなる。 チャージカードには2種類のチャージを記録することが可能である。精算に際しては徳用が優先され、徳用の残高が不足していた場合の残りの運賃や徳用利用可能時間外での利用時は普通から精算される。
神姫バスと神姫ゾーンバス・神姫グリーンバス(西脇・篠山営業所管内のみ)・ウエスト神姫の各乗車券取扱窓口とバス車内、姫路駅前・三ノ宮の各バスターミナル、明石駅前・西神中央などの案内所に設置のチャージ機および姫路駅前バスターミナルに設置の定期券発売機でチャージができる。バス車内で行う場合は運転士に申し出のうえ、運賃箱で操作してもらう必要があるが、領収書が発行できないので注意が必要である。 山陽バスのみPiTaPa・ICOCAのチャージに対応している。神姫バスと神姫ゾーンバス・神姫グリーンバス(西脇・篠山営業所管内のみ)・ウエスト神姫(宍粟市内だけで完結する路線(しーたんバス)を除く)はNicoPaだけにしかチャージできない。 特殊なカード割引運賃で利用できる特殊なNicoPaカードが存在する。これらはすべて記名式のカードとなる。
モバイルNicoPa携帯電話のIC流通サービスであるおサイフケータイを利用したサービスであるが、2012年12月31日をもってモバイルNicoPaの全てのサービスは終了した。 使用方法はじめに神姫バスの携帯電話用サイトよりICカード対応のアプリをダウンロードする必要がある。これによりおサイフケータイのIC領域にNicoPaカードとしての情報が記録され、その時点からカード型とほぼ同様に利用可能になる。このためデポジットは不要であり、利用開始時の残高は0円となる。 注意事項
脚注
関連項目外部リンク
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