母をたずねて
『母をたずねて』(Little Quacker、1950年1月7日、劇場公開時『ホラ吹きニャン公』)は、「トムとジェリー」の作品の一つ。 スタッフ
作品内容母アヒルが水際の巣で大事そうに卵を温めていた。しかし水浴びで巣を離れていた隙に、トムが卵を失敬してしまう。トムは早速台所で卵料理作りに取り掛かるが、卵を割ってみると出てきたのはアヒルの雛。そこでトムは予定を変更して、子アヒルのローストを作ることにした。 ローストダックを作るには、まずアヒルに詰め物をする。そこで何も知らない子アヒルに食パンをついばませる。肉切り包丁を構え、首を刎ねようとするトム。しかしすんでのところで子アヒルは逃げ出し、ジェリーの巣穴へ逃げ込む。こうして、ジェリーと子アヒル、トムとのドタバタが始まる。 一方、母アヒルは行方不明になった卵を捜し求めていた。すると向こうから子アヒルとジェリーが駆けて来る。子アヒルと涙の再会を果たす母親だったが、直後子アヒルらを追い回していたトムの芝刈り機に巻き込まれ、胸の羽根を刈り上げられてしまった。子を食べられかけた上に胸を露わにされてしまった彼女はカンカンに怒り、マッチョな夫アヒルのヘンリーを呼び出しこれまでの経緯を説明。怒り心頭のヘンリーはトムを芝刈り機攻めにした。 一方、アヒル母子と仲良くなったジェリーは、皆で水遊びを楽しむのだった。 登場キャラクター
備考雁、鴨、アヒルなどの水鳥は、生まれて最初に目にした動く物体を「母親」と見なす性質がある。この性質『刷り込み』をモチーフにしたトムとジェリーの短編作品が、『素敵なママ』である。トムを母親と見なした子アヒルと、それを食べようとするトム、そしてアヒルの誤解を解こうとするジェリーのドタバタが描かれている。 一方、この作品で子アヒルが最初に眼にした動く物体は「トム」あるいは「胡椒の容器」だが、子アヒルは誤解することなく、まだ見ぬ母アヒルを「正式な母親」として認識している。 日本でのテレビ放映 |
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