夢と消えたバカンス『夢と消えたバカンス』(Cruise Cat、1952年10月18日、劇場公開時『鼠のハワイ航路』)は「トムとジェリー」の作品のひとつ。 スタッフ
作品内容舞台はハワイ・ホノルル行きの豪華客船。トムは同船の監視員で、出航の際船長から「お前以外の乗務員は皆新人だ。この船の安全はお前の監視にかかっている。もしネズミが一匹でも見つかったら、お前を別の監視員と交代させる!」との特命を受けた。そこへジェリーが『タフア・フアイ』をウクレレで演奏しながら登場、船に乗り込もうとするが、何度試みてもトムの妨害によりなかなか乗船することができない。 ジェリーはトムの妨害をかわし何とか乗船までこぎ着けるが、当然の如く船上で両者による追いつ追われつ、船上と船外を行ったり来たりの争いが展開される。その最中、船内の映画館では『トムとジェリー・西部の伊達ねずみ(Texas TOM)』が公開されており、両者は争いを小休止して映画に見入っていた。しかしジェリーがトムにコケにされている場面でトムが大爆笑、逆にトムがジェリーにコケにされた場面ではジェリーが大爆笑し、最後にトムが激怒してジェリーを空中高く船外へ放り投げてしまう。が、ジェリーは食べようとしたカモメを殴り、客船の厨房に落ちて、食器の中へ。 場面は変わって船内の食堂。船長は食事の前にトムへ「お前のおかげで私はこのクルーズの間、ネズミを一匹も見ることはなかったよ」と労いとお礼の言葉をかけられる。ところがテーブルに届けられた食器の中からは『タフア・フアイ』のメロディー。船長が蓋を開けると、そこには食材を食べ尽くし満腹状態となったジェリーが…。 一転して船長の怒りを買い、船内の「監獄」に入れられたトム。窓の外からは、そんなトムをあざ笑うかの如くウクレレを弾きながらサーフィンし、ホノルルの海岸へ消えていくジェリーの姿が見えるのだった。 登場キャラクター
日本でのテレビ放映TBS系および他系列で1964年~1990年頃まで時折放映された。 関連項目 |