大和国の式内社一覧(やまとのくにのしきないしゃいちらん)は、『延喜式』第9巻・第10巻「神名帳上下」(延喜式神名帳)に記載のある神社、いわゆる「式内社」およびその論社のうち、大和国に分類されている神社の一覧。
また『延喜式』神名帳の編纂当時に存在したが同帳に記載の無い神社、いわゆる「式外社」についても付記する。
式内社
『延喜式』神名帳では、大社128座85社(うち名神大社47座26社)・小社158座131社の計286座216社を記載。
(凡例)
1)「神名帳」列は、『延喜式 上巻』(大岡山書店、昭和4年、国立国会図書館デジタルコレクション)等における『延喜式』神名帳の記載を基に作成。社名表記は神社史料集成(5を参照)における字体(異体字がある場合には新字体・通用性の高い字体を使用)を基準とした。読みの「-」部分は、「神社」以外で仮名が振られていない部分。「○座」は座数を表し、一座の場合は記載していない。
2)格の「名神大」は名神大社を、「大」は式内大社(名神大社除く)を、「小」は式内小社を意味する。付記は社名とともに記されているもので、一部は「式内社#式内社の社格」を参照。
3)比定社が複数ある場合、最も有力なものを無冠で示し、他の論社には「(論)」を冠した。
4)本来の式内社とは認めがたいものの、式内社を合祀したなどその後継を主張するもの、その他参考の神社には「(参)」を冠した。
5)「集成」列は
神社史料集成(國學院大學21世紀COEプログラム「神道・神社史料集成」)における神社項へのリンク先を記載。
- ^ a b 国史大系本は「並名神大 月次」と記載するが、九条家本・金剛寺本は「並大 月次新嘗」と記載と異同がある。
- ^ 川床に露岩があり、水が渦巻いている様が女神化され、宇須多伎比売命(臼滝比女とも表記)として祭られたと推測される。また、皇極天皇が雨乞いをした南淵の河上と神社名の川上との関係が注目される。
式外社
『延喜式』神名帳の編纂当時に存在したが、同帳に記載の無い神社。
文献
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比定社
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集成
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神名
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記事
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社名
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所在地
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備考
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薦枕高御産栖日神 |
『日本三代実録』貞観元年(859年)4月10日条ほか |
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[90]
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火雷神 |
『日本三代実録』貞観元年(859年)4月10日条 |
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[91]
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法華寺坐神 |
『日本三代実録』貞観元年(859年)4月10日条 |
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[92]
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霊産魂命神 (神皇産霊神) |
『日本三代実録』貞観8年(866年)3月2日条ほか |
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[93]
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参考文献
- 皇典講究所・全国神職会校訂『延喜式 上巻』(大岡山書店、1929年) - 国立国会図書館デジタルコレクション
- 『延喜式 第2』(日本古典全集刊行会、1929年) - 国立国会図書館デジタルコレクション
外部リンク