阿波国の式内社一覧(あわのくにのしきないしゃいちらん)は、『延喜式』第9巻・第10巻「神名帳上下」(延喜式神名帳)に記載のある神社、いわゆる「式内社」およびその論社のうち、阿波国に分類されている神社の一覧。
また、『延喜式』神名帳の編纂当時に存在したが同帳に記載の無い神社、いわゆる「式外社」についても付記する。
式内社
『延喜式』神名帳では、大社3座3社・小社47座43社の計50座46社を記載。
(凡例)
1)「神名帳」列は、『延喜式 上巻』(大岡山書店、昭和4年、国立国会図書館デジタルコレクション)等における『延喜式』神名帳の記載を基に作成。社名表記は神社史料集成(5を参照)における字体(異体字がある場合には新字体・通用性の高い字体を使用)を基準とした。読みの「-」部分は、「神社」以外で仮名が振られていない部分。「○座」は座数を表し、一座の場合は記載していない。
2)格の「名神大」は名神大社を、「大」は式内大社(名神大社除く)を、「小」は式内小社を意味する。付記は社名とともに記されているもので、一部は「式内社#式内社の社格」を参照。
3)比定社が複数ある場合、最も有力なものを無冠で示し、他の論社には「(論)」を冠した。
4)本来の式内社とは認めがたいものの、式内社を合祀したなどその後継を主張するもの、その他参考の神社には「(参)」を冠した。
5)「集成」列は
神社史料集成(國學院大學21世紀COEプログラム「神道・神社史料集成」)における神社項へのリンク先を記載。
式外社
『延喜式』神名帳の編纂当時に存在したが、同帳に記載の無い神社。
国史見在社
六国史に記載のある式外社。
文献
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比定社
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集成
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神名
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記事
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社名
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所在地
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備考
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葦稲葉神 (葦稲羽神) |
『続日本紀』承和9年(842年)10月2日条ほか |
葦稲葉神社 |
徳島県板野郡上板町神宅 |
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[4]
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白鳥神 |
『日本三代実録』貞観3年(861年)3月6日条 |
白鳥神社 |
徳島県名西郡石井町石井字白鳥 |
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伊比良咩神 |
『日本三代実録』貞観14年(872年)11月29日条 |
伊比良咩神社 |
徳島県板野郡藍住町徳命 |
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船尽比咩神 |
『日本三代実録』貞観14年(872年)11月29日条 |
船尽神社 |
徳島県名西郡神山町広野 |
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白馬神 |
『日本三代実録』元慶7年(883年)12月2日条 |
白鳥神社 |
徳島県名西郡石井町石井字白鳥 |
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埴生女屋神 |
『日本三代実録』元慶7年(883年)12月28日条 |
埴生女屋神社 |
徳島県名西郡神山町神領 |
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その他
国史見在社以外の式外社。
参考文献
- 皇典講究所・全国神職会校訂『延喜式 上巻』(大岡山書店、昭和4年) - 国立国会図書館デジタルコレクション
- 『延喜式 第2』(日本古典全集刊行会、昭和4年) - 国立国会図書館デジタルコレクション
外部リンク
脚注
- ^ 井上八幡神社は、井戸寺の東側に隣接する。この井戸寺の井戸は弘法大師が一夜にして掘ったという俗信があるが、実は豊玉比売と山幸彦の出会いの井戸だとする。『道は阿波より始まる(その1)』岩利大閑著の所説による。