天香山神社
天香山神社(あまのかぐやまじんじゃ)は、奈良県橿原市にある神社である。天香久山北麓に鎮座している。畝尾都多本神社・坂門神社(天岩戸神社)・畝尾坐健土安神社とともに、「天香山坐四處神社」と呼ばれている[1][2]。 祭神歴史創建年代は不明だが、古史料上で
などがあり、8世紀にあったことは確かといえる[3]。 波波迦の木境内にある波波迦の木は、昔、占いに用いられたと言われている。祭神の櫛眞知命は、神意を伺う占いの神であり、国家の大事を判断する亀卜や、大嘗祭に行われる神饌田卜定に関わる神として重んじられていた[4]。古事記の天岩戸神話に 『天児屋命と布刀玉命を召して、天の香山の真男鹿の肩を全抜きて、天の香山のははかを取りて、占合ひまかなはしめて...』 とあり天香久山の雄鹿の骨を抜きとって「朱桜」の木の皮で焼き、吉凶を占ったとある[5]。 天香山坐櫛眞命神社延喜式神名帳に『大和国十市郡 天香山坐櫛眞命神社大月次神嘗』とあり、天香山坐櫛眞命神社が天香山神社に比定する説が一般的である。しかし、天香久山の山頂に鎮座する国常立神社に比定する説もあり、論社になっている[4]。 脚注 |