埼玉県道35号川口上尾線(さいたまけんどう35ごう かわぐちあげおせん)は、埼玉県川口市よりさいたま市を縦断し埼玉県上尾市に至る県道(主要地方道)である。埼玉県道89号川口停車場線(「本町大通り」とも呼ばれる)および同線と本路線を結ぶ川口市道とともに「産業道路」と呼ばれている。
都市計画道路としての名称は、川口市栄町三丁目から蕨市内を経て川口市大字芝までが大宮川口線[1][2]、さいたま市南区大字太田窪から同市北区吉野町二丁目までが産業道路[3]、上尾市内が上尾川口線[4]であるが、さいたま市大宮区天沼町二丁目から同区高鼻町二丁目までの現道は天沼高鼻線という名称である[3]。
概要
国道122号(岩槻街道)から国道17号(中山道)への短絡路線である[注釈 1]とともに、沿線自治体にとっての主要幹線道路でもある。都市計画道路としては川口市北部の一部区間(東京外環自動車道付近、約2,400 m)とさいたま市南区大字太田窪から同市大宮区堀の内町二丁目にかけての区間が4車線で計画されている[1][5]が、現状はほとんどの区間に渡って片側1車線の決して広くない道路であるため、全線に渡って朝夕の渋滞が慢性化している。川口市内では中央線付近が広く取られ実質3車線となっており、前述の川口市北部の一部区間とさいたま新都心付近では4車線になっている。
さいたま市南区太田窪二丁目から緑区太田窪一丁目までの原山工区と、緑区太田窪一丁目から浦和区駒場一丁目までの原山2工区では、都市計画道路産業道路としての整備(4車線化)が進められている[6][7]。これらの区間は、田島大牧線(日の出通りなど)、道場三室線(国道463号越谷浦和バイパス、埼玉県道57号さいたま鴻巣線バイパス)、国道17号新大宮バイパスとともに、浦和駅周辺を環状に結ぶ4車線道路の一部となる。また、同市大宮区内においては、都市計画道路産業道路は現道(天沼高鼻線)の東側を通るバイパスとして計画されており[5]、大原六丁目から天沼町二丁目までの天沼工区と天沼町一丁目の天沼2工区で整備が進められている[8][9]。現道では、大宮区東町一丁目および二丁目の東町交差点付近で、右折レーンの設置を含む改良事業が行われている[10]。
現国道17号の交通量が増大していたことから、そのバイパス道路として1941年(昭和16年)度に着工した。太平洋戦争の激化により工事は中断したため、開通は1962年(昭和37年)4月になった[11]。
路線状況
通過する自治体
交差する道路
重複区間
- 埼玉県道34号さいたま草加線(さいたま市南区太田窪 二十三夜交差点 - 南浦和駅入口交差点)
交差する鉄道・高速道路・河川
沿道施設
ギャラリー
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川口市並木付近
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川口市芝支所交差点付近
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さいたま市緑区太田窪付近
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さいたま市大宮区北袋町交差点付近
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さいたま市北区土呂町の神明橋付近
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脚注
注釈
- ^ なお、国道122号と交差しているのは埼玉県道89号川口停車場線である。
出典
関連項目
外部リンク