埼玉県道5号さいたま菖蒲線
埼玉県道5号さいたま菖蒲線(さいたまけんどう5ごう さいたましょうぶせん)は、埼玉県さいたま市見沼区の埼玉県道2号さいたま春日部線から、埼玉県久喜市の埼玉県道12号川越栗橋線までを結ぶ県道(主要地方道)である。 連結している埼玉県道1号さいたま川口線と合わせて第二産業道路と呼ばれている。 概要埼玉県道1号さいたま川口線を引き継ぎ、さいたま市見沼区から上尾市・北足立郡伊奈町・蓮田市・白岡市を経て、久喜市(菖蒲区域)へ至る路線である。1994年(平成6年)3月31日までは「埼玉県道9号大宮菖蒲線」、同年4月1日から2001年(平成13年)4月30日までは「埼玉県道5号大宮菖蒲線」であった。 起点であるさいたま市見沼区の大和田交差点から上尾市の上尾運動公園入口交差点までは大半が4車線化されており、東京都から上尾市までを結ぶ第二産業道路の一部を形成している。 このうち、さいたま市見沼区大和田町の東武野田線(東武アーバンパークライン)との立体交差部(大和田地下道)は4車線規格で建設されたが、地下道北側に未取得用地があったため、地下道の南側から大和田町二丁目の押しボタン式信号(国際興業バス大14系統・さいたま市見沼区大砂土東地区乗合タクシー「みぬま号」の「紅葉ヶ丘」停留所付近)までの約900メートルを暫定2車線区間としていた。これらは2017年(平成29年)7月27日に4車線化された[1]。 東日本旅客鉄道(JR東日本)東北本線(宇都宮線)を跨ぐ東大宮陸橋を挟んだ、さいたま市見沼区東大宮の八雲神社入口交差点付近から見沼代用水西縁に架かる高台橋までの約1.5kmは、2車線となっている。1969年(昭和44年)8月1日に換地処分を迎えた[2]砂土地区画整理事業(第1工区)によって整備された区間であり、沿道は商店や住宅が建ち並んでいる。この区間の4車線化は、事業着手見込みとなっている[3]。なお、陸橋は4車線に対応する幅で建設されている。 上尾市大字原市の新幹線高架下から上尾運動公園入口交差点までの間(約1.4 km)は、拡幅ではなくバイパス道路として建設され、2007年(平成19年)3月28日に開通した[4]。それまでは東側を通る旧道が指定されていた。一方、上尾環状線の北は旧道から連なる道が引き続き指定されているため、双方は上尾環状線をわずかに重複指定して連結しており、クランク状に折れ曲がっている。なお、上尾運動公園入口交差点から埼玉県道150号上尾蓮田線までの約0.9 km(原市平塚工区)は、2016年(平成28年)から暫定2車線で道路築造工事が進められ[5]、2023年(令和5年)11月23日に開通し[6]、重複指定して連結する県道も上尾環状線から上尾蓮田線に変更された。 上尾環状線以北の区間は、国道17号とも比較的近距離で平行しているため、そちらの混雑もしくは渋滞時の裏道的な役割も果たしているが、歩道のない区間や右折帯のない交差点が多く、その他の迂回路が少ないことも相まって朝夕は渋滞が起きやすい。また、新幹線に沿って走る埼玉新都市交通伊奈線(ニューシャトル)の、原市駅から内宿駅までの区間で平行している。 北足立郡伊奈町の区間は、埼玉県によって行われた伊奈特定土地区画整理事業[7]により大部分が消滅した。区画整理中は、完成した区画街路のうち比較的もとの県道の位置に近いものが再指定されたため、西小針地内の住宅地の十字路・丁字路を4回右左折[8]する形になった。区画整理の完成により指定変更が行われ、現在[いつ?]の右左折は2回となっている。 蓮田市から白岡市をかすめて久喜市に至る三市の境界付近は、河川や用水路の集中する地区を抜けるため道路用地に余裕がなく、歩道はおろか中央線もない区間もある。カーブも連続する。 本路線の終点にあたる久喜市菖蒲区域では、かつて星川の右岸沿いや商店街の道が指定されていたため、市街地中心部を迂回して菖蒲総合支所(旧菖蒲町役場)から旧国道122号上中島交差点に至る星川バイパスが建設され、旧道の終点であった神南交差点まで、旧国道122号との重複区間とされた(旧道は指定解除)。2011年(平成23年)に国道122号騎西菖蒲バイパスが開通し、旧道となった重複区間は国道指定が解除され本路線の単独となった。また埼玉県道12号川越栗橋線と繋がる菖蒲宮本交差点まで区間を延長した[注釈 1]。 路線データ
交通量
地理通過する自治体交差する道路交差する道路の特記がないものは市道・町道。
バイパス
交差する主な鉄道と河川
沿線の主な施設
ギャラリー
脚注注釈
出典
関連項目外部リンク |