埼玉県道12号川越栗橋線
埼玉県道12号川越栗橋線(さいたまけんどう12ごう かわごえくりはしせん)は、埼玉県川越市と久喜市を結ぶ延長約30kmの県道(主要地方道)である。国道254号、国道17号、国道122号といった、埼玉県内を縦断する主要国道を東西に横断している。通称「川栗線」または「菖蒲新道」。 概要
ルート起点は、埼玉県道39号川越坂戸毛呂山線との交点である川越市の札の辻交差点だったが、2023年4月4日に埼玉県道15号川越日高線、埼玉県道229号本川越停車場線と交差する連雀町交差点に変更された[1]。旧道となった川越坂戸毛呂山線は川越の中心市街を縦断し、札の辻の南はいわゆる小江戸川越の「蔵造りの街並み」で、情緒ある風景や沢山の商店が見られる。また、縁石で区切られた歩道はないが両側に石畳があり、これを歩道として利用することができる。川越坂戸毛呂山線は札の辻で西へ折れ、川越栗橋線はこれを引き継ぐ形で北上し、神明町交差点で北東へ折れ、国道254号と交差して、田畑がのぞく川越の郊外を北上する。川越市内は全体的に道幅が狭く、歩道の無い路側帯のみの区間が多い。 釘無橋で入間川と越辺川を渡り、比企郡川島町に入る。平坦な田園が広がる町の東部を縦断し、埼玉県道74号日高川島線と交差する。道幅の狭い箇所が多いが、交通量も非常に多い。2010年代にようやく一部で歩道整備が行われたものの、路側帯が狭い箇所も目立ち、歩行者・自転車の通行は注意を要する。太郎右衛門橋で荒川を越えて桶川市に入る。 桶川市内はほとんどの区間で歩道が整備されている。太郎右衛門橋を渡ると坂を登り、川田谷交差点で埼玉県道57号さいたま鴻巣線と合流して共用区間となる。坂を下り、再び登ると国道17号上尾道路と交差する。ここから4車線区間となり、再度坂を下った滝の宮交差点で埼玉県道57号さいたま鴻巣線が南へ分岐する。4車線の道でまた坂を登り、下日出谷交差点の先で下り、再度登ると平坦な桶川の中心市街となる。高崎線を陸橋でまたぎ、旧中山道(埼玉県道164号鴻巣桶川さいたま線)、国道17号、首都圏中央連絡自動車道(桶川加納インターチェンジ)と交差する。埼玉県道311号蓮田鴻巣線と交わる桶川高校入口交差点で4車線区間は終わり、北東へ直進する。上越新幹線の高架をくぐり、元荒川を渡って久喜市に入る。 久喜市内では大半で歩道が整備されているが、一部で狭く注意を必要とする区間もある。平坦な田園を北東へ進み、菖蒲町菖蒲で国道122号(騎西菖蒲バイパス)と交差、東へ向きを変え、東北自動車道を立体交差(六万部橋)でまたぐ。橋の西詰から埼玉県道146号六万部久喜停車場線が分岐する六万部橋(東)交差点までは、東北自動車道建設の際に付け替えられている。 六万部橋(東)交差点で北に折れ、北西へ向きを変えながら鷲宮地域中心部南側を通過し、東武伊勢崎線を陸橋でまたぐ。かつては鷲宮の葛梅地区のカーブ部分は直線であり、そのまま東武伊勢崎線を踏切で渡り、旧鷲宮町中心部をクランク状に通り抜けていた。さらに西へ進み、西大輪交差点で埼玉県道3号さいたま栗橋線と合流。西大輪交差点から先は終点まで4車線となり佐間(西)交差点で埼玉県道3号さいたま栗橋線とともに国道125号に合流し、国道4号、埼玉県道60号羽生外野栗橋線の栗橋交差点まで重複する。 桶川市内の4車線化当路線のうち、桶川市内の川田谷(狐塚)交差点から桶川高校入口交差点までの約5kmは4車線化されている。 当路線は埼玉県の東西を結ぶ主要道路の一つであるため、南北の主要道路である国道17号と交わる桶川市内での混雑がひどく、特に道幅の狭い西部の川田谷地区では生活環境が悪化していた。国道17号上尾道路や首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の開通に伴い、この区間の交通量増加が予測されたことから、上尾道路と首都圏中央連絡自動車道桶川加納ICに挟まれた桶川市街の区間を4車線化する事業が行われた。 この区間は都市計画道路に指定されており、国道17号と交わる坂田交差点より西は滝の宮線、東は加納線となっている。 経過
地理通過する自治体接続する路線交差する道路の特記がないものは市道・町道。
重複区間
交差する鉄道と河川
沿線の主な施設
ギャラリー
脚注
関連項目外部リンク |