埼玉政財界人チャリティ歌謡祭
埼玉政財界人チャリティ歌謡祭(さいたませいざいかいじんチャリティかようさい)は、テレ玉で放送される日本のテレビ番組。 概要1992年2月1日に第1回を放送[1]。本番組を企画した理由について、テレビ埼玉は「歌で埼玉を元気にという思いに賛同いただいた政財界と番組を立ち上げた」と説明しているが、発案自体は埼玉の地元財界側からで、当時のカラオケブームに加え、同年に埼玉県知事選挙が予定されており、同選挙への出馬を予定していた現職の畑和と前参議院議長の土屋義彦を歌で対決させたらどうかとの意見が地元企業の社長間で持ち上がり、知事や自治体にも話を持ち込み、政財界の長が普段の仕事から離れて一堂に会して歌謡祭をやれないかということが発端となった[1][2]。翌1993年から毎年1月1日にゴールデンタイムで2時間半(2016年までは3時間)放送されるようになった(約1週間後に再放送あり)。収録は前年11月下旬または12月初旬に行なわれる。埼玉県知事・県内市町村長・県議会議長・県内有力企業の社長や重役といった埼玉政財界を代表する要人、例年20人強が、大宮ソニックシティ大ホール(第10回~第29回[1][注釈 1]、第32回[3])を舞台に自慢の喉を披露する。バックバンドは第1回より岡宏率いるクリアトーンズ・オーケストラが務めてきたが[1]、第30回はカラオケが使用された。 (ゲスト歌手を除けば)本職の歌手ではない、政財界の要職にある「素人」が派手な衣装を身にまとい、生バンドをバックに独自の演出を交えながら歌を披露し、会場は出場者の支持者や社員の応援で賑わうという内容の濃さから、放送される度にネット上での反響が大きく[4][5]、ネット上では「埼玉の奇祭」とも呼ばれ[6][7]、2017年にはTwitter上で番組のハッシュタグがトレンドの1位を獲得したこともある[4]。この影響により、2019年開催の第28回は、dTVチャンネルでも急遽放送された。 このチャリティ歌謡祭は、埼玉県が制定した「埼玉県文化振興基金」の趣旨に沿って、第1回から同基金に収益の全額を寄付している。寄付した累計額は、来場者や出演者の募金と実行委員会の拠出金を合わせて約2,800万円(2019年現在)[8]。 2021年は新型コロナウイルスの感染拡大で開催延期となった。これにより、放送予定日だった同年1月1日は、1992年の第1回から2020年の第29回までの名場面を振り返る『埼玉政財界人チャリティ歌謡祭 29年間の出演者すべて見せます!スペシャル』(19:00 - 21:30、再放送:同年1月10日19:00 - 21:30)を放送。約30年にわたり埼玉県の政財界を担ってきた人々の歌声を総集編として紹介するとともに、トップリーダー達から未来へのメッセージが発せられるとしている。また、収益金は埼玉政財界人チャリティ歌謡祭実行委員会より、従来の「埼玉県文化振興基金」に加え、新たに「新型コロナウイルス感染症対策推進基金」に寄付される[9][10]。 2022年より第30回として再開されたが、大宮ソニックシティが2023年2月まで改修工事中でホールが使用できない[11]ことから、基本的にテレビ埼玉第1スタジオでの収録となる(一部社外での収録も行われた)。同社でのスタジオ収録は、開始当初以来のこととなる。なお、収益金は開催延期となった2021年に続いて、埼玉政財界人チャリティ歌謡祭実行委員会より、「埼玉県文化振興基金」及び「新型コロナウイルス感染症対策推進基金」に寄付される[12]。 2023年の第31回は3年ぶりに有観客で開催されたが、上述の通り大宮ソニックシティが改修工事中のため、さいたま市文化センター大ホールを使用した[13]。 2024年の第32回は4年ぶりに改修工事が完了した大宮ソニックシティで開催[3]。しかし、放送当日(1月1日)に発生した令和6年能登半島地震により延期となり[14][15]、当初再放送枠としていた同月7日19:00 - 21:30に本放送を、同月21日18:30 - 21:00に再放送を改めて編成することが同月4日に発表された[16][17][18]。また、同回より初めてYouTubeでの見逃し配信が実施され[2][3]、1月21日の再放送終了後に公式アカウントにて公開された[18][19]。 出演者埼玉県知事や県内の市町村長、埼玉県議会議長、埼玉りそな銀行・東京ガスなどの埼玉県内に本社・支社を置く企業(番組スポンサーも兼ねている)の社長・会長・支社長など埼玉県を代表する政財界人が多数出演する[6]。2019年の埼玉県知事選挙の際には、ネット上では選挙について「奇祭の予選会」というジョークが飛び交い[7]、この選挙で当選した大野元裕は選挙期間中、ツイッターで「#埼玉政財界人チャリティ歌謡祭」「#埼玉政財界人チャリティ歌謡祭予選」のハッシュタグを付け、「大野を出場させてください!」とアピールしていた[20]。 埼玉財界からの出演者としては、清水志摩子(さいたま市の結婚式場『清水園』社長)が唯一、第1回から全ての回に出場している。 歌手や女優などがゲストとして招待される。以下の各年記録にないゲストとしては、冠二郎、貴華しおり、香田晋、島津亜矢等が出演したことがある[1]。 各年記録以下、西暦は年始の放送日を示す。 第1-12回(1992年 - 2003年)司会者第13回(2004年)出典:[21] 司会者出演者
ゲスト第14回(2005年)出典:[22] 司会者出演者
ゲスト第15回(2006年)出典:[23] 司会者出演者
ゲスト第16回(2007年)出典:[24] 司会者出演者
ゲスト第17回(2008年)出典:[25] 司会者出演者
ゲスト第18回(2009年)出典:[26] 司会者出演者
ゲスト第19回(2010年)出典:[27] 司会者出演者
ゲスト第20回(2011年)出典:[28] 司会者出演者
ゲスト第21回(2012年)出典:[29] 司会者出演者
ゲスト第22回(2013年)出典:[30] 司会者出演者
ゲスト第23回(2014年)出典:[31] 司会者出演者
ゲスト第24回(2015年)出典:[32] 司会者出演者
ゲスト第25回(2016年)出典:[33] 司会者出演者
ゲスト第26回(2017年)出典:[34] 司会者出演者
ゲスト第27回(2018年)出典:[35] 司会者出演者
ゲスト第28回(2019年)出典:[36] 司会者出演者
ゲスト第29回(2020年)出典:[37] 司会者出演者
ゲスト第30回(2022年)出典:[38] 司会者出演者
第31回(2023年)出典:[13] 司会者出演者
第32回(2024年)出典:[39] 司会者出演者
ゲスト第33回(2025年)出典:[40] 司会者出演者
脚注注釈出典
関連項目
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