モンスター・パニック
『モンスター・パニック』(Humanoids from the Deep ,別題:Monster[2])は1980年のアメリカ映画。 概要漁村を襲撃する半魚人の群れと、それに立ち向かう人々との攻防を描いたモンスター・パニック映画である。半魚人スーツ(着ぐるみ)のデザインと造形は、後に『ハウリング』や『遊星からの物体X』、『ザ・グリード』等を手がけるロブ・ボッティンが担当した。ボッティンはスーツアクターも兼任しているが、本編のクレジットには記載されていない。 あらすじサケ漁が主要産業であるアメリカ太平洋岸のとある港町。町は、毎年恒例の「サケ祭り」の準備に追われていたが、今年は祭りを前に、幼い子供や飼い犬が無残に殺されるという事件が発生していた。そして祭りの当日、ペギーとジェリーのカップルが行方不明となる。ペギーは海岸で発見されたが、その海岸に半魚人のような怪物が出現する。リーダーであるジムとジョニーの応戦で撃退し、死体を海洋生物学者のドレイク博士の研究所へ運んだ。死体を調査した結果、特殊なホルモン入りのエサを食べた魚類が突然変異したと推測された。そして、祭りの夜、複数の怪物たちが一斉に襲い掛かり、町はパニックとなる[3]。 キャスト
※日本語吹替はスティングレイから発売のBDに収録されている。 製作当初この映画の企画はジョー・ダンテに監督のオファーが出されたが本人が辞退し、代わりに バーバラ・ピータースが監督となり1979年10月に撮影が開始された[1]。 ピータースが撮影した映画は、観客の心に響くような派手なシーンが足りなかったため[4] 、当時この映画の 第二班監督で、のちに『勇者ストーカー』の監督・製作を務めるジェームズ・スバーデラッティがセックスや流血、ヌードといった過激なシーンを入れた結果、満足のいく仕上がりになった。 なお、この際 女性監督であるバーバラ・ピータースは、半魚人による女性へのレイプや出産といったショッキングなシーンの撮影を拒否した。そのため、男性監督のジミー・T・ムラカミが急遽、追加撮影シーンの監督を代行したが、彼の名前は本編のクレジットには記載されていない。また、この過激なシーンを見たアン・ターケルもピータースとともにこの映画から自分の名前を外すよう頼んだが、却下された[1]。 トリビア
DVD2003年12月26日にキングレコードから発売された。レンタル版もあり。
BD2018年2月23日にスティングレイから発売された。 先述に書いてある通り日本語吹替が収録されている。 リメイク1996年にTV映画としてリメイクされた。日本では徳間ジャパンコミュニケーションズから『D.N.A.V』の邦題でビデオがリリースされた。 脚注
外部リンク |
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