終ノ空
『終ノ空』(ツイノソラ)は、ケロQのデビュー作にあたるアダルトゲームである。 同じ事件を4人の変わった主人公の視点から読み解くノベル系ADVゲーム。 哲学を素材としており、ヴィトゲンシュタインを基調とする作風に見せかけているものの、実際には言語的な問題よりも認識論的な問題に関心が集中しており、英米系の哲学というよりは、極めて大陸的な哲学の影響を受けている。 なお、2010年にケロQから発売された『素晴らしき日々 〜不連続存在〜』は、本作のシナリオを担当したSCA-自氏が本作と同じ題材を用いてシナリオを書いた作品で、全体的なストーリーラインは概ね同じであり、同一ではなくとも本作の登場キャラクターが複数登場する。終盤のルートでは「終ノ空Ⅱ」をプレイできる。しかし、続編やリメイクではなく、切り口も全く異なる。 リメイク・再販『終ノ空 remake』が開発中だったが、『素晴らしき日々 〜不連続存在〜』に姿を変える事で企画が消滅した。2019年にcharacter1で没CGが公開された。[1] 2020年12月25日発売の『素晴らしき日々~不連続存在 10th Anniversary特別仕様版』には、『終ノ空』『終ノ空 remake』が収録された。[2][3] あらすじ高島ざくろは、不良に犯された矢先、ほかの学校の生徒から「あなたは私達の仲間であり、世界を救う存在だ」と言われて、学校の屋上から飛び降り自殺する。 学園内が狂気に満ち、4人の主人公が違った認識から『終ノ空』に関わっていくこととなる。 一方、同じ学校の間宮卓司は、ざくろの死を世界の終末だと受け取り、生徒たちの前で演説を行う。彼の演説は多くの生徒に影響を与え、学校地下を拠点とした宗教団体の教祖となる。やがて、主人公・水上行人の幼馴染・若槻琴美も誘拐されて性的暴力を受けるが、行人によって救出される。 一方、卓司は信者達たちとともに一人ずつ学校の屋上から飛び降り自殺をする。 その後、行人は誰もいない学校の教室で、同級生の音無彩名とやり取りを交わすところで、物語は幕を下ろす。 登場人物※声優情報はリメイク版のもの。[4]
スタッフ脚注
関連項目関連商品
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