プログレスM-10M
プログレスM-10M (ロシア語: Прогресс М-10М)はロシア連邦宇宙局が2011年4月に国際宇宙ステーション(ISS)の補給のために打ち上げたプログレス補給船、NASAではProgress 42、42Pとも呼ばれている[1][2]。10機目のプログレス-M/11F61560型の10機目であり、シリアル番号は410だった。RKKエネルギアが製造、ロシア連邦宇宙局が運用した。 第27次長期滞在中の2011年4月29日にISSのピアース接続部にドッキングした[3]。 運用プログレスM-10Mは2011年4月27日13時5分 (UTC)にバイコヌール宇宙基地1/5発射台からソユーズ-Uで打ち上げられた。打ち上げ9分後に予定していた計画起動を達成した。宇宙機の通信・誘導アンテナを広げるための搭載命令が発行され、2基の太陽電池パネルが展開された。その後2日間の一連のエンジン噴射でISSと会合するように誘導された。 打ち上げ後プログレスM-10Mは2日間自律飛行し、2011年4月29日にISSに近接し、14時19分(UTC)にピアースモジュールの天底部へのドッキングに成功した[4]。ドッキングは西モンゴルの上空354kmの位置でおこなわれた。結合はスペースシャトル・エンデバーのSTS-134の最初の打ち上げの試みの5時間前に起こった。シャトルの打ち上げはエンデバーの補助電源機の一つの上の2個のヒーターの故障で遅延している。 プログレスM-10Mは9時1分(GMT)に留め金の開放指令が出され、名目上2011年10月29日9時4分(GMT)にピアースの天底ポート連結部からドッキングを解除された。9時7分(GMT)には自動で15秒間の離脱噴射が行われ、12時10分30秒(GMT)ごろに3分間の離脱噴射を行った。廃棄物を搭載したM-10Mは12時48分(GMT)に大気圏に突入し12時54分(GMT)頃に燃焼した。燃え残りは13時0分(GMT)ごろ太平洋上に落下した。 プログレスM-10Mのドッキング解除後、ISSは輸送系ロシア機がラスヴェットに接続したソユーズTMA-02M1機だけになるという珍しい構成になった。このような状況になったのは2009年3月以来であった。 搭載貨物合計重量は2645kgだった。
註
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