Newsおかえり
『newsおかえり』(ニュースおかえり)は、朝日放送テレビ(ABCテレビ)で2022年4月4日から毎週月曜日 - 金曜日の夕方に関西ローカルで放送中の報道・情報番組。 2023年9月29日(金曜日)までの放送時間は15:45 - 19:00(以下JST)で、『スーパーJチャンネル』(テレビ朝日制作)からANN全国ニュースパート(17:50 - 18:15)を内包していた。翌週(10月2日)からは、『スーパーJチャンネル』の全国ニュースパートを単独番組として分離したことなどに伴って、放送時間を15:40 - 17:47と18:15 - 19:00に分割している。 概要2011年10月3日から2022年3月30日までおよそ10年半にわたって放送されてきた『キャスト』の最終放送枠および、『スーパーJチャンネル』からANN全国ニュースパートを内包する構成を継承しながら、「共感」と「今日感」をキーワードに据えた関西ローカル向けの報道・情報番組[1][2]。視聴者に寄り添う姿勢を示しつつ、関西地方の2府4県(朝日放送テレビの放送対象地域)および(報道取材用の支局を常設している)徳島県[注 1]で発生した事件・事故の現場や「旬」のスポットからの生中継リポートを織り交ぜながら、「視聴者が自分の身に置き換えて考えられるようなニュース番組」を目指す[3][4][5][6]。 番組のキャッチコピーは、「毎日のおかえりが家族をもっと家族にする」。番組のタイトルに「おかえり」という言葉を入れたのは、「仕事場や学校などから帰宅する家族を一人ひとり 『おかえり』という一声で迎え入れる時間帯」に放送されることを踏まえたもので、「家の中に少しずつあかりが灯っていくように、視聴者の心にもあかりが灯る温かな(雰囲気の)番組」も目指しているという[6]。 メインキャスターには、朝日放送テレビアナウンサーの横山太一を起用。横山は2020年10月2日まで『おはようコールABC』(朝日放送テレビ平日早朝の生放送番組)で9年間にわたってメインキャスターを務めていたが、平日の夕方に放送される報道番組でキャスターを担当することは、2009年に朝日放送(当時)へ入社してから初めてである。また、前番組の『キャスト』から一転して、同僚のアナウンサー(『おはようコールABCです』でコンビを組んでいた斎藤真美など)や関西地方出身の女優・タレント・フリーアナウンサーが「日替わりMC」として横山をサポート[7]。さらに、関西地方の大学に在籍する女子学生から3名を、コメンテーターや「お天気リポーター」に起用した。 その一方で、『キャスト』の天気予報を一貫して担当してきた清水とおる(気象予報士)、天気予報のコーナーに登場していたエビシー(朝日放送テレビのステーションキャラクター)の着ぐるみ、『キャスト』終了の時点でサブキャスターを務めていた横山の後輩アナウンサー(古川昌希・津田理帆・佐藤修平・東留伽)、終了時点でのコメンテーター(朝日放送テレビ報道局コメンテーターの木原善隆など)やロケリポーターの一部は当番組へ引き続き出演している。 もっとも、津田・佐藤・東が個々の事情で2023年の9月上旬に当番組を離れたことによって、『キャスト』から続投しているキャスターは古川と清水だけになった。同月の中旬からは、大仁田美咲(2023年に朝日放送テレビへ入社したばかりのアナウンサー)を月曜日の「日替わりMC」(津田の後任)に抜擢するなど、横山と古川を除くレギュラーアナウンサー(いずれも朝日放送テレビ所属)の顔触れを一新。『キャスト』の開始から途中(2020年10月2日放送分)まで主にサブキャスター(一時は古川とのコンビでメインキャスター)を務めていた塚本麻里衣(古川の1年先輩で2010年に当時の朝日放送へ入社)、『探偵!ナイトスクープ』(朝日放送テレビ制作)の第4代「秘書」(アシスタント)などで知られる増田紗織(2019年入社)、東の同期(2020年入社)でスポーツアナウンサーでもある大野雄一郎、同局からの出向扱いで『サンデーLIVE!!』(テレビ朝日・メ〜テレとの共同制作による全国ネット番組)のキャスターを務める鷲尾千尋(2021年入社)がサブキャスターに加わった。さらに、大仁田・小櫃裕太郎(いずれも2023年入社)・平野康太郎(2022年入社)・鷲尾・大野といった若手アナウンサーが、フィールドキャスターを古川と分担するようになった。 2023年10月2日(月曜日)からは、放送開始時刻を15:40に繰り上げる一方で、放送枠を15:40 - 17:47と18:15 - 19:00に分割している。『NEWSゆう+』(2代前の番組)の初回(2009年3月16日)からおよそ13年半にわたって平日夕方の報道・情報番組で維持されてきた「『スーパーJチャンネル』から全国ニュースパートのみ内包する」という通常編成を解消のうえ、『私の幸福時間』(テレビ朝日の制作によるロケ番組)の遅れネット枠を17:47 - 17:50に移動させることに伴う措置で、同日以降は単独番組としての『スーパーJチャンネル』をはさみながら、全編を関西ローカル向けに放送している[注 2]。また、同月4日からは、斎藤に代わって先輩アナウンサーの武田和歌子(2001年に当時の朝日放送へ入社)を水曜日の「日替わりMC」に起用している。 2024年3月29日をもって、『ワイドABCDE〜す』や『NEWSゆう』の時代から28年にわたって天気予報を担当した清水が降板し、同年4月1日から、『シリタカ!』(九州朝日放送の夕方の報道番組)の天気予報キャスターを務めていた岡雄介が就任した[8][9]。 『おはよう朝日です』との関係朝日放送テレビでは朝日放送(旧法人)時代の1979年4月2日から、『おはよう朝日です』(『おは朝』の愛称で知られる情報番組)シリーズを関西ローカルで日曜以外の曜日の早朝に放送中。『おは朝』の平日版では、代々の司会者(基本として朝日放送→朝日放送テレビの男性アナウンサー)が視聴者に対して「お忘れ物はありませんね、今日も元気でいってらっしゃい!」と呼び掛けている。当番組の開始時点で朝日放送テレビの総合編成局長を務める幾野美穂は、『おは朝』がこのように根付いていることを踏まえて、「1日の始まりは『おは朝』、夕方には『news おかえり』で。視聴者の皆さんの日常に寄り添う番組に育てたい」との抱負を述べていた[10]。 当番組の開始に際しては、「『いってらっしゃい!』(と呼び掛ける『おは朝』)と『(news)おかえり』を通じて視聴者の日常生活の一部になる」というコンセプトを設定。夕方の時間帯の挨拶である「おかえり」を、当番組のタイトルに入れた[11]。また、『おはようコールABC』の終了翌週から『おはよう朝日です土曜日です』の女性MCを務めている斎藤など、『おは朝』シリーズへの出演を経験しているアナウンサーや有識者からもレギュラー出演者を選定。横山と「日替わりMC」によるオープニングパートの挨拶では、一般に用いられている「こんにちは」「こんばんは」ではなく、「おかえりなさい」という掛け声で視聴者を迎えている。 当番組の放送を始めてからは、『おは朝』とのコラボレーション企画を、「おかえり機動班中継」(生中継企画)やメタバース上で随時実施(詳細後述)。2023年4月16日からは、『おは朝おかえり傑作選』(両番組で放送されたコーナーの再放送枠)を、月に2回のペースで日曜日の10:50 - 11:50に編成している。 さらに、2022年の10月改編からは、『おは朝』との間でレギュラーアナウンサーの担当兼務や入れ替えを随時実施。最初の該当者は同年に入社したばかりの福戸あやで、『おは朝』平日版のアシスタントと並行しながら金曜日に当番組でフィールドキャスターを務めていた。2023年9月からは、『おは朝』平日版のアシスタントへ事実上専念する福戸に代わって、前月(8月30日)まで『おは朝』の平日版にレギュラーで出演していた鷲尾・大野、『おはよう朝日です土曜日です』(土曜版)リポーターの増田紗織がサブキャスター陣に加入。平野と小櫃は、前月までの福戸と同じパターンで、『おは朝』平日版への出演(肩書は「スポーツ&サブアナウンサー」)と並行しながら当番組のフィールドキャスターを始めている。ちなみに、この改編で斎藤から水曜日の「日替わりMC」を引き継いだ武田は、斎藤の前に土曜版のMCを長らく務めていた。 放送時間
重大ニュース・特別番組放送時の対応
補足事項
出演者◎:担当期間中は朝日放送テレビの現職アナウンサー 現在(2024年9月以降)キャスター・MCメインキャスター
日替わりMC
サブキャスター(スタジオ進行)・フィールドキャスター(「おかえり機動班」)いずれも朝日放送テレビの現職アナウンサーで、出演の開始日を特記していない人物は、番組の開始当初からレギュラーで出演。
フィールドキャスターが「おかえり機動班中継」へ出演する場合には、左胸の部分に番組のタイトルロゴ・背中の部分に「おかえり機動班」のロゴを入れたポロシャツやパーカーを、当日の天候や中継先などに応じて着用。上記以外のアナウンサー(武田・柴田博・小寺右子・福井治人など)も、フィールドキャスターを不定期で担当している。 2023年10月から2024年9月までは、平野が毎週火曜日・鷲尾が毎週木曜日に、当番組への出演を終えてから『ABCミュージックパラダイス』のパーソナリティを担当[注 11]。塚本は、2023年度下半期(2023年10月4日 - 2024年3月)水曜日の18 - 20時台に、『UP↑↑』(アップ、いずれも朝日放送ラジオが夜間に編成していた生放送番組)のパーソナリティを務めていた[18]。 お天気キャスターお天気リポーター
キャスター陣の配置とその他のレギュラー出演者2024年10月以降の配置・出演者で記載。サブキャスターと「おかえり機動班」中継の担当者は、放送日によって違っていて、下記以外のレギュラーアナウンサーを充てる日もある。
過去
新型コロナウイルス感染症の流行に関する伴う対応2020年初頭から世界規模で拡大している新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が日本国内で収束していない状況で番組を始めたことから、スタジオでの生放送、生中継、ロケ企画やインタビューの収録に際しては、感染拡大の防止策を可能な限り講じている。しかし実際には、『キャスト』の終盤(2020年度以降)に続いてMC・キャスター陣のCOVID-19罹患が相次いでいるため、罹患者の休演(療養)期間中は以下のように対応している。 担当や肩書はいずれも、感染が判明した時点で表記。 2022年
2023年
タイムテーブル公式サイトで公開されている「タイムテーブル」に沿って作成。
主なコーナー・企画現在(2023年9月第3週以降)全曜日の共通企画・コーナー
特集(16時台)
「アスミライプロジェクト」(国連が定めるSDGsの達成に向けた朝日放送グループの啓発プロジェクト)と連動した取材特集を随時放送。朝日放送テレビによるキャンペーン期間(毎年4月下旬)中の当番組では、キャスター陣以外のレギュラー出演者が取材に赴いた特集を連日放送している。2023年の9月第3週(18日 - 22日)には、メインキャスターの横山が、「アスミライプロジェクト」と連動した日本各地からの生中継リポートで出演。 トレンド企画(17時台)
情報系企画(18時台)
全国高等学校野球選手権大会の期間中に当番組を18:15から放送する場合には、火曜以外の曜日の企画を休止する代わりに、「なんでやねん!?」シリーズで放送済みの映像を活用した「なんでやねん!?傑作選」を曜日を問わず放送している。 過去
お天気カメラ設置ポイント
テーマソング
特別番組火曜日の調査ロケ企画「なんでやねん!?」からのスピンオフ番組
国政選挙の開票特別番組
脚注注釈
出典
関連項目外部リンク
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