[(an imitation) blood orange]
『[(an imitation) blood orange]』(アン・イミテーション・ブラッド・オレンジ)は、日本のバンド・Mr.Childrenの17枚目のオリジナルアルバム。2012年11月28日にトイズファクトリーより発売された[3]。 背景とリリース初回限定盤と通常盤の2形態で発売。初回限定盤はミュージックビデオを収録したDVDが付属する。ジャケットは丹下紘希によるもので、拡大したオレンジの表面を背景に、ゴシック体でアルバムタイトルが記されたシンプルなデザインとなっており、12thアルバム『I ♥ U』以来のアクリルケース入りとなった。発売当日には朝日新聞、読売新聞の一面に広告記事が掲載された。 前作『SENSE』から、ベスト・アルバム『Mr.Children 2001-2005<micro>』『Mr.Children 2005-2010<macro>』を経て約2年ぶりに発売されたオリジナルアルバム。前作『SENSE』が発売までに全12曲中2曲しか公開されていなかった事とは対照的に、本作は11曲中8曲が発表済み、あるいは先行タイアップによって公開されていた。前作に引き続き雑誌への取材はほとんど受けなかったものの、テレビ出演は行われた。また、Mr.Childrenのオリジナルアルバムでは6thアルバム『BOLERO』以来収録時間が60分を切っている。 バラードが多く、曲調がスローテンポな楽曲がほとんどを占めている。 ベスト・アルバムに引き続きテッド・ジェンセンがマスタリングを担当している。 桜井和寿が「震災があった時に、自分たちの音楽に対するエゴとか、探求とか、おもしろいことをやるっていうことが罪悪のように思えてたところはあって」[4]、「震災で1回作り手として、自分がやられているところがあったから。みんな言うことだけど、本当に音楽なんかになんの意味があるんだろうと思ったし。……だからこそ、このアルバムは、悲しみとか苦しみを内包しないものにしたいと思ってはいましたね。」[5]と語っているように、全体的に東日本大震災の影響を強く受けたアルバムとなっている。 アルバムタイトルは、桜井がオランジーナを美味しいと感じたことからひらめいたとのこと。桜井は「あとからこじつけで考えれば、甘酸っぱい青春感とかにもつながるし、だけどブラッドという言葉がつくことで、生々しさと、血を流すリアルさを持った甘酸っぱさ、みたいなものがすごく魅力的にも思えたし、Mr.Childrenの音楽がそういうものであれたらいいな、と思った」と語っている[6]。なお、タイトルの“[ ]”には特に意味はないという[7]。 小林武史が全曲プロデュースを担当した最後のオリジナルアルバムであり、その後小林は『REFLECTION』収録曲の一部と2022年発表の「永遠」のみしか参加しておらず、ライブも「SUMMER SONIC 2013」を最後にサポートメンバーを外れている。ただしバンドおよび桜井との関係は続いている。 チャート成績初週売上は53.0万枚を記録。オリジナルアルバムの初週売上50万枚突破は、4thアルバム『Atomic Heart』(1994年9月発売・初週85.2万枚)から12作連続となった[8]。累計売上は77.6万枚。 2012年のオリコン年間アルバムランキングでは、集計対象が2週分の売上のみであったが8位にランクインし、オリジナルアルバムでは10thアルバム『IT'S A WONDERFUL WORLD』から7作連続の年間TOP10入りとなった。また、5月にリリースしたベスト・アルバム2枚と合わせて、Mr.Childrenの作品が年間TOP10に3作ランクインした[2]。サウンドスキャン年間チャートではベスト・アルバム2枚とともに上位3位を独占した[9]。 収録内容
楽曲解説
参加ミュージシャン
テレビ出演『僕らの音楽』では桜井がコブクロの小渕健太郎と対談した[14]。
ライブ映像作品
脚注注釈出典
外部リンク
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