In the pocket (Mr.Childrenの曲)
『in the pocket』(イン・ザ・ポケット)は、日本のバンド・Mr.Childrenの11作目の配信限定シングル。2024年8月30日にトイズファクトリーより発売された[7]。 背景・音楽性本楽曲は、東宝配給映画『きみの色』主題歌として書き下ろされた楽曲である。本楽曲について、桜井和寿は「抱き上げるでも、背中を押すでもなく 無理に力を加えることなく、主人公たちには その繊細さのまま、その柔さのまま、しなやかに強く飛び立って欲しい。そんな歌でありたいと、願いを込めてレコーディングさせてもらった」とコメントを寄せている[8]。桜井は脚本を渡されると、主題歌の打ち合わせ前に曲を書き上げたという[9]。 本楽曲には『きみの色』の音楽監督を務めたagraphの牛尾憲輔が共同編曲として参加しており[10]、鍵盤楽器の音を担当した。これは、牛尾が手掛けた『映画「聲の形」オリジナル・サウンドトラック a shape of light』をMr.Childrenのメンバーが聴き、この世界観を楽曲に取り入れたいと牛尾にオファーしたことから実現。また、イントロの鐘の音は牛尾のアイデアによるもので、その理由について牛尾は「映画のモデルとなった場所に行って録音した際に、教会の鐘の音がとてもきれいに録れたので、それを主題歌の冒頭に入れてもらうことでエンドロールと本篇世界の音像をブリッジさせられると思ったからです」と語っている[11]。 本作のマスタリングは、ニューヨークにあるスタジオ・Sterling Soundのジョー・ラポルタが担当[7]。 リリース・プロモーション前作『記憶の旅人』以来約4か月ぶりとなる配信限定シングル。主題歌となっている東宝配給映画『きみの色』の公開日に合わせてのリリースとなった。 批評音楽ライターの高橋美穂は、本作に関して「歌詞が活きるシンプルなバンドサウンド」「Mr.Childrenの血肉を感じる音と言葉が詰まっている」と評し、「《どこかきっと削り取られた/大胆で不恰好な大事なモノがある》ことをわかっている彼らならではのフレーズの宝庫。大人になり、成功を積み重ねても、この「視点」を忘れていないMr.Childrenの尊さが伝わってくる楽曲だ」と述べている[12]。 チャート成績初週で約1.7万ダウンロードを計上し、2024年9月9日付のオリコン週間デジタルシングルチャートおよび2024年9月4日公開のBillboard JAPAN週間ダウンロードソングチャート「Billboard Japan Download Songs」で共に初登場1位を記録[1][3]。Mr.Childrenの配信限定シングルでチャート1位を獲得したのは、9th配信限定シングル『永遠』以来約2年半ぶりとなる。 収録曲
楽曲解説
脚注出典
参考文献
外部リンク |
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