本名ダム
本名ダム(ほんなダム)は、福島県大沼郡金山町大字本名当子ヶ原にある一級河川・阿賀野川水系只見川に建設されたダムである。 沿革日本発送電による「只見川筋水力開発計画概要」の一環として1952年(昭和27年)に着工、1954年(昭和29年)に竣工された。 この「只見川筋水力開発計画概要」は、豪雪地帯で峡谷が多い急流河川である只見川に目をつけ、水力発電所を目的に1947年(昭和22年)に発表したものである。只見川に階段状のダム式発電所を建設する計画で、これにより只見川・阿賀野川・伊南川・大津岐川の計23箇所にダムが設置されることとなった。本名ダムはそのうちの一つであり、他にもこの計画による主なダム式発電所として奥只見ダム・田子倉ダムなどがある。また、本名ダムから上流に滝ダム・発電所、下流に上田ダム・発電所がある。2023年(令和5年)9月に只見川ダム施設群として土木学会選奨土木遺産に認定された[1]。 本名発電所本名発電所(ほんなはつでんしょ)は、本名ダム横に建設された発電所。1954年(昭和29年)8月の運用開始から現在に至るまで東北電力が所有する。また付近には本名変電所が存在する。
本名橋本名ダム堤体の管理橋を利用した本名橋(ほんなばし)が架かり国道252号が通っている。全長161メートル、幅員6メートル、最大支間長16メートルの9連の鋼上路単純トラス橋である[2]。1955年(昭和30年)開通。橋の上部工の製作は日立造船が行なった。 橋の両詰がクランク状に急カーブしていて線形が悪く、左岸沿いの国道を覆うスノーシェッドは幅員が狭く老朽化も進んでいたため、2010(平成22)年度より、トンネルで線形を改良するバイパス道路(本名バイパス。全長2,680 m)が建設され[3][4]、2022年(令和4年)1月20日に本名バイパスが開通した[5]。 アクセス脚注
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