新幹線E7系・W7系電車 (しんかんせんE7けい・W7けいでんしゃ[ 注 2] )は、東日本旅客鉄道 (JR東日本)・西日本旅客鉄道 (JR西日本)の新幹線車両 (新幹線電車 )。JR東日本所有車がE7系、JR西日本所有車がW7系となっているが、呼称及び車内チャイム以外において仕様に差異はないことから、本項では一括して解説を行う。
概要
北陸新幹線 長野駅 - 金沢駅 間延伸開業に際し、JR東日本・JR西日本が共同開発・導入[ JR 3] [ JR 4] した車両で、新規に設定された「かがやき 」「はくたか 」「つるぎ 」のほか、東京駅 - 長野駅 間で1997年から運転されている「あさま 」で運用される[ 注 3] 。また、2018年度より上越新幹線 東京駅 - 高崎駅 - 越後湯沢駅 - 新潟駅 ・ガーラ湯沢駅 で運用されている。
系列名は、JR東日本所有車はE1系 以降に制定された同社の新幹線車両系列名付与方法に準じE7系、JR西日本所有車もこれに準じる形でW7系が付与された[ 10] 。また、JR西日本の車両の系列名にWが付与されるのはこれが初めてである。
基本仕様は、最高速度がE2系 と同じ260 km/h[ JR 3] [ JR 4] 、編成はMT比 10M2Tの12両とした上でE5系 に引き続きグリーン車 より上級クラスのグランクラス を導入。定員はグランクラス18名・グリーン車63名・普通車853名の計934名[ JR 3] [ JR 4] だったが、荷物置き場設置により普通車10名減の843名、計924名に変更になった。
製造はE5系・H5系を製造した川崎重工業 車両カンパニー(2021年〔令和3年〕10月1日以降落成分は分社独立により川崎車両 名義[ 11] )・日立製作所 笠戸事業所 のほか、総合車両製作所 横浜事業所がE7系のみ、近畿車輛 がW7系のみを担当[ 新聞 1] 。北陸新幹線金沢開業時点での投入予定編成数はE7系が17編成、W7系が10編成の27編成計324両であった[ 新聞 2] [ 注 4] 。
開発に至る経緯
2011年12月13日に毎日新聞 が「北陸新幹線延伸開業時の車両はE2系 をベースにした新型車両をJR東日本が導入する方針」と報じ[ 新聞 3] 、翌14日には北陸地方を基幹とするメディアも一斉に報道した。2012年1月にJR西日本区間を所管する同社金沢支社 長が定例会見でJR東日本との共同開発方針を言及[ 新聞 4] 、雪害対策の必要性から開業1年前となる2013年冬シーズンに実車試験を予定しているとの趣旨を発表。同年9月4日にJR東日本・JR西日本両社で共同開発の公式発表を行った[ JR 3] [ JR 4] [ 新聞 5] 。
構造
トータルデザイン
共通キーワード を”和 ”とし、今後首都圏 と北陸新幹線沿線を結び、日本の伝統文化と未来をつなぐという意味から「”和”の未来」を車両のデザインコンセプトとした。車体デザインは奥山清行 の監修により[ 新聞 6] 、川崎重工業 が以下のキーワードを元にし担当した[ 新聞 7] 。2014年10月1日に財団法人 日本産業デザイン振興会 の2014年度グッドデザイン賞 を[ JR 5] [ JR 6] 、2015年5月21日に「鉄道友の会 」の第58回(2015年)ブルーリボン賞 をそれぞれ受賞した[ JR 1] [ JR 2] [ 13] [ 14] 。
『洗練』
日本の伝統と最新技術の融合により新たな価値を生むことで表現。
『ゆとり・解放感』
和風空間に集うことで得られる心地よさで表現。
車体
車体 はアルミニウム合金 のダブルスキン構造 を採用しており、先頭車のノーズ長はE2系 と同じ9.1 m である。
運転台はキャノピー型 であるが、これは新幹線500系電車 を開発したJR西日本が共同開発したことにより実現した。
車体幅は後述する車体傾斜装置を装備していないことで3,380 mm となり、E5系・H5系 と比べて30 mm 広くなった。車体断面積はE2系の11 m2 よりも若干小さい10.9 m2 である。床下機器は吊り下げ式で車体と連続した形状のカバーで覆われているが、台車 部分は完全には覆われておらず、下部が開放された形状である。車体連結部分では、E5系・H5系で装備されていた車体間ダンパー は装備されず、外幌 はE2系と同様の側縮幌を採用した。
外観デザインは高速走行するための造形と日本の伝統的な色使い 、走行する沿線の風景を融合させ、スピード感と精悍さを表現した。先頭形状は環境性能を考慮した空気力学 的な最適形状[ 注 5] にデザインされ、環境性能に考慮した造形にされた。また塗装は、車体上部色が空色■ 、車体色がアイボリーホワイト■ 、車体中央の帯色が銅色(カッパー)■ および空色である。
両先頭車となる1・12号車の両側面には「輝く未来に向かって突き進むイメージ」をコンセプトに未来への希望・日本の伝統工芸の緻密さ・速さを表現したロゴマークが配置される[ JR 7] [ JR 8] [ 15] 。
なお上越新幹線用のE7系F21・F22編成には、E1系 リニューアル車やE4系 リニューアル車と同様の朱鷺色 ■ と称されるピンクの帯、および、稲穂と朱鷺の羽をイメージしたロゴマークが期間限定でラッピングされていた[ JR 9] 。
E7系のロゴマーク
W7系のロゴマーク
「上越新幹線」期間限定のロゴマーク
電源・制御機器
PS208A形パンタグラフ
主電動機 はE5系・H5系・E6系と共通する出力300 kW のMT207形(E7系)またはWMT210形(W7系)かご形三相誘導電動機 を搭載する。制御は架線 からの単相交流 25 kV を降圧後に商用周波数 50/60 Hz 自動切換式TM215形(E7系)またはWTM209形(W7系)主変圧器 で、勾配抑速ブレーキ ならびに定速制御 機能を装備するCI23系(E7系)またはWPC206形(W7系)主変換装置 内蔵のコンバータにより直流 へ整流 した後、VVVFインバータ により三相交流 へ再変換した上で行う。主変換装置は日立製作所・三菱電機 ・東芝 の3社で製作している[ 1] [ 16] 。
編成は先頭車2両が制御 付随車 、中間車 はすべて電動車 とした10M2Tの12両編成を組成し、30 ‰ 勾配区間で2ユニットカットによる3ユニット6電動車での起動を可能とした電動車ユニット は、上述の主変換装置および主変圧器を搭載するE726形・W726形(M2)と主変換装置のみを搭載するE715形・W715形もしくはE725形・W725形(M1)で組成。( ただし通常動力での、湿潤50 ‰の登坂発進性能は0系以外の全新幹線に共通。) E725形0番台・400番台ならびにW725形100番台・300番台にはPS208A形(E7系)またはWPS209形(W7系)パンタグラフ [ 注 6] を搭載する。
特高圧引通線 は、設計最高速度が275 km/h であることからE2系1000番台同様に車体屋根上へ露出して設置。4 - 5・6 - 7号車間屋根上では傾斜形ケーブルヘッドを介して接続する。
故障発生時にはここで引通をカットできる構造であり、4 - 5号車でカットすれば2 - 5号車の2ユニット[ 注 7] と6 - 11号車の3ユニットに、6 - 7号車でカットすれば2 - 7号車の3ユニット[ 注 7] と8 - 11号車の2ユニットに分割できる構造を採用。
このほか、停電 時に非常ブレーキ が動作するまでの空走 距離短縮を図った停電検知装置を搭載。またサービス用補助電源は周波数切替に対応するため出力を周波数60 Hzの三相交流 440 Vとし、編成間で並列運転を行うことにより冗長性 を確保する[ 7] 。
台車
WDT210形
WTR7005形
WTR7005形(排障装置付)
油浴式潤滑ツバ付円筒コロ軸受 ・脱線逸脱防止用L字ガイド装着軸箱を装備する2枚支持板式軸箱支持軽量ボルスタレス台車で、電動車がDT211形(E7系)またはWDT210形(W7系)、制御車は前位運転台側に北陸新幹線新規開業区間となる長野 - 金沢間で採用された貯雪式高架橋に対応するため強化型台車排障装置 を装備するTR7010A形、後位連結面側にTR7010形を装着する(W7系は双方ともWTR7005形)[ 7] 。車体製作メーカー4社に、新日鐵住金→日本製鉄 を加えた5社で製造した[ 1] 。
基礎ブレーキは、E5系・H5系 と同じく空圧式で電動台車がキャリパー 式車輪ディスクブレーキ (各車輪1枚)、付随台車がキャリパー式車輪ディスクブレーキ(各車輪1枚)+ 車軸ディスクブレーキ(各軸1枚)を装備する。
グリーン車 ならびに普通車 には減衰力切換式セミアクティブサスペンション を、グランクラス 車とされたE714形には空気アクチュエータ 式フルアクティブサスペンション とバックアップ用のセミアクティブサスペンションを装備する。
E714形・W714形ではフルアクティブサスペンションのシステムエラーなどによる故障時にはバックアップとしてセミアクティブサスペンションが作動する。
E5系・H5系 に搭載されていた車体傾斜装置は、最高速度が北陸新幹線では260 km/h、上越新幹線 では240 km/hとされたため未搭載である。
車内設備
グランクラス 車内
グリーン車 車内
普通車 車内
通路 多目的室
多機能トイレ内部
車内案内表示器
増設された荷物置場
グリーン車は金沢・新潟寄り車端の1か所に、普通車およびグランクラスは各車両端の2か所に客用扉・デッキを設置する。
トイレ は2両に1か所の割合として奇数号車金沢・新潟寄りならびに12号車東京寄りに洋式 2基・男性用小便器2基・洗面台 2基の構成で設置。このうち洋式ならびに洗面台1基は女性専用とした。7・11号車には車いす対応設備ならびに多機能トイレを、7号車には加えて多機能室を設置する[ 5] 。
車内自動放送はE7系・W7系とも共通で堺正幸 とジーン・ウィルソン によるものであるが、チャイムはE7系が上越新幹線と同一仕様、W7系が北陸新幹線開業記念ソングとして「北陸ロマン 」とする相違点がある[ 注 8] 。
照明はJR東日本の新幹線車両としては初めて全LED 化を実施。普通車を含む全座席 に電源コンセント を設置する[ 注 9] 。
全座席にコンセント設置を可能とした理由は、本系列がE5系・H5系よりも最高速度が遅く電源容量に余裕が生じたことによる[ 新聞 8] [ 注 10] 。
車内デザインは「大人の琴線に触れる『洗練さ』と心と体の『ゆとり・解放感』」を車両のトータルコンセプトとし、日本の伝統と最新技術の融合により新たな価値を生むことで『洗練さ』を、和風の空間に集うことで得られる心地よさで『ゆとり・解放感』を表現した。
またグランクラスおよびグリーン車には、シャープ ・川崎重工業・デンソー が共同開発したプラズマクラスター 技術をベースとした空気浄化システムを搭載する[ 17] 。
日本国外からの乗客や、冬季におけるスキー・スノーボードなどの大きな荷物を持った乗客が増えたことを受け、11号車のグリーン車のデッキスペースと普通車の偶数号車の東京寄2席(1番D・E席)の座席を撤去して、荷物置場を設置した[ JR 10] [ 18] 。
座席
グランクラス
長野(現:北陸)・上越新幹線での初導入となるグランクラス。伝統を感じる空間と先進の機能を持つシートがお互いを高めあうことで、居心地の良いゆとりある空間を表現。
グランクラスデッキ には、日本の美しい四季を表現した飾り柱を設置しており、先頭車両前方(金沢・新潟寄り)のデッキには冬 、先頭車両後方(東京寄り)のデッキには春 ・夏 ・秋 を表現している。
通路を挟んで1列+2列にシートピッチ1,300 mm で配置する。付帯設備として枕・読書灯・インアーム式テーブル・カクテルテーブル・電源コンセントを装備する[ 5] 。
グリーン車
日本の伝統的な様式美とモダンな感覚とをアレンジすることで、落ち着きや気品を表現。
通路を挟んで2列 + 2列にシートピッチ1,160 mm で配置する。東京駅での折り返し時間を考慮して自動回転機能を搭載する[ 4] 。付帯設備として枕・読書灯・取っ手・背面テーブル・ドリンクホルダー・電源コンセントを装備する[ 5] 。
リクライニング 時の腰部ずれがない快適な座り心地を実現するため、背面と座布団を連動させてゆりかご のようにリクライニングを動作させる「クレイドル方式」を採用した[ 5] 。
普通車
通路を挟んで3列 + 2列にシートピッチ1,040 mm で配置する。グリーン車同様に自動回転機能を搭載する[ 4] 。付帯設備として枕・取っ手・背面テーブル・ドリンクホルダー・電源コンセントを装備する[ 5] 。
旅への期待やワクワク、相反するシックで大人の雰囲気を共存させることをコンセプトとし、座り心地および腰部ホールド感向上のため背面傾斜と連動して座面を斜め後ろ下方に引き込む形式のリクライニング機構を採用した[ 5] 。
形式
中間車はいずれも電動車で4 - 9号車は奇数号車 (M1) と偶数号車 (M2) でそれぞれ1ユニット、2・3号車は1号車の、10・11号車は12号車の制御車を組み合わせたユニットとする総計5ユニットで12両編成を組成する。なお、編成記号はE7系がF編成、W7系がW編成である。
E7系・W7系で共通の番台区分 [ 注 11] となるのはE726形・W726形のみである。
W7系は同一ユニット内の各形式の番台区分をユニット番号×100に統一したことから、系列内に0番台は存在しない[ 注 12] 。
E714形・W714形 (T'sc)
12号車に組成される敦賀・新潟寄りグランクラス 制御車。E714形は0番台、W714形は500番台に区分。グランクラスアテンダント準備室とトイレ・洗面所を設置。
E715形・W715形 (M1s)
11号車に組成されるグリーン 中間電動車。主変換装置を搭載し、車椅子対応設備と車椅子対応トイレ・洗面所を設置。E715形は0番台、W715形は500番台に区分。
E723形・W723形 (T1c)
1号車に組成される東京寄り普通 制御車。トイレ・洗面所を設置。E723形は0番台、W723形は100番台に区分。
E725形・W725形
いずれも普通中間電動車。主変換装置を搭載し、トイレ・洗面所を設置。
E725形0番台・W725形100番台 (M1)
3号車に組成。集電装置を屋根上に搭載する。
E725形100番台・W725形200番台 (M1)
5号車に組成。
E725形400番台・W725形300番台 (M1k)
7号車に組成。集電装置を屋根上に搭載するほか、車内に車椅子対応設備・多目的室・車内販売準備室を設置。トイレ・洗面所は車椅子に対応。
E725形200番台・W725形400番台 (M1)
9号車に組成。
E726形・W726形
いずれも主変換装置・主変圧器を搭載する普通中間電動車。両形式とも番台区分が共通する。
100番台 (M2)
2号車に組成。
200番台 (M2)
4号車に組成。
300番台 (M2)
6号車に組成。車内に乗務員室を設置。
400番台 (M2)
8号車に組成。
500番台 (M2)
10号車に組成。
E714-1 (12号車)
E715-1 (11号車)
E726-501 (10号車)
E725-201 (9号車)
E726-401 (8号車)
E725-401 (7号車)
E726-301 (6号車)
E725-101 (5号車)
E726-201 (4号車)
E725-1 (3号車)
E726-101 (2号車)
E723-1 (1号車)
E7系(F編成)編成表
特記ない限りは2024年(令和6年)4月1日時点の情報を示す。便宜上、令和元年東日本台風 で被災・廃車した編成も記載する。車歴表 も参照のこと。座席定員については、上段は前期型、下段は後期型の定員を表している。
← 東京
敦賀・新潟 →
号車
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
形式
E723形 (T1c)
E726形 (M2)
E725形 (M1)
E726形 (M2)
E725形 (M1)
E726形 (M2)
E725形 (M1k)
E726形 (M2)
E725形 (M1)
E726形 (M2)
E715形 (M1s)
E714形 (Tsc)
番台
0番台
100番台
0番台
200番台
100番台
300番台
400番台
200番台
500番台
0番台
0番台
座席
普通車
グリーン車
グランクラス
定員 (名)
50
100→98
85
100→98
85
90→88
58
100→98
85
100→98
63
18
48
98
83
98
83
88
52
98
83
98
63
18
搭載機器
CP,BT
MTr,CI
CI,APU
MTr,CI
CI,APU CP,BT
MTr,CI
CI,APU BT
MTr,CI
CI,APU CP,BT
MTr,CI
CI,APU
CP,BT
自重 (t)
41.3
44.7
46.1
45.2
46.4
45.2
46.5
45.2
46.4
45.0
45.6
44.5
ユニット
1ユニット
2ユニット
3ユニット
4ユニット
5ユニット
凡例
MTr:主変圧器、CI:主変換装置、APU:補助電源装置、CP:空気圧縮機、BT:蓄電池[ 20]
編成表(E7系)
編成番号
E723 (T1c)
E726 (M2)
E725 (M1)
E726 (M2)
E725 (M1)
E726 (M2)
E725 (M1k)
E726 (M2)
E725 (M1)
E726 (M2)
E715 (M1s)
E714 (Tsc)
F1 (廃車済み)
1
101
1
201
101
301
401
401
201
501
1
1
F2 (廃車済み)
2
102
2
202
102
302
402
402
202
502
2
2
F3
3
103
3
203
103
303
403
403
203
503
3
3
F4
4
104
4
204
104
304
404
404
204
504
4
4
F5
5
105
5
205
105
305
405
405
205
505
5
5
F6
6
106
6
206
106
306
406
406
206
506
6
6
F7 (廃車済み)
7
107
7
207
107
307
407
407
207
507
7
7
F8 (廃車済み)
8
108
8
208
108
308
408
408
208
508
8
8
F9
9
109
9
209
109
309
409
409
209
509
9
9
F10 (廃車済み)
10
110
10
210
110
310
410
410
210
510
10
10
F11
11
111
11
211
111
311
411
411
211
511
11
11
F12
12
112
12
212
112
312
412
412
212
512
12
12
F13
13
113
13
213
113
313
413
413
213
513
13
13
F14 (廃車済み)
14
114
14
214
114
314
414
414
214
514
14
14
F15
15
115
15
215
115
315
415
415
215
515
15
15
F16 (廃車済み)
16
116
16
216
116
316
416
416
216
516
16
16
F17
17
117
17
217
117
317
417
417
217
517
17
17
F18 (廃車済み)
18
118
18
218
118
318
418
418
218
518
18
18
F19
19
119
19
219
119
319
419
419
219
519
19
19
F20
20
120
20
220
120
320
420
420
220
520
20
20
F21
21
121
21
221
121
321
421
421
221
521
21
21
F22
22
122
22
222
122
322
422
422
222
522
22
22
F23
23
123
23
223
123
323
423
423
223
523
23
23
F24
24
124
24
224
124
324
424
424
224
524
24
24
F25
25
125
25
225
125
325
425
425
225
525
25
25
F26
26
126
26
226
126
326
426
426
226
526
26
26
F27
27
127
27
227
127
327
427
427
227
527
27
27
F28
28
128
28
228
128
328
428
428
228
528
28
28
F29
29
129
29
229
129
329
429
429
229
529
29
29
F30
30
130
30
230
130
330
430
430
230
530
30
30
F31
31
131
31
231
131
331
431
431
231
531
31
31
F32
32
132
32
232
132
332
432
432
232
532
32
32
F33
33
133
33
233
133
333
433
433
233
533
33
33
F34
34
134
34
234
134
334
434
434
234
534
34
34
F35
35
135
35
235
135
335
435
435
235
535
35
35
F36
36
136
36
236
136
336
436
436
236
536
36
36
F37
37
137
37
237
137
337
437
437
237
537
37
37
F38
38
138
38
238
138
338
438
438
238
538
38
38
F39
39
139
39
239
139
339
439
439
239
539
39
39
F40
40
140
40
240
140
340
440
440
240
540
40
40
F41
41
141
41
241
141
341
441
441
241
541
41
41
F42
42
142
42
242
142
342
442
442
242
542
42
42
F43
43
143
43
243
143
343
443
443
243
543
43
43
F44
44
144
44
244
144
344
444
444
244
544
44
44
F45
45
145
45
245
145
345
445
445
245
545
45
45
F46
46
146
46
246
146
346
446
446
246
546
46
46
F47
47
147
47
247
147
347
447
447
247
547
47
47
W7系(W編成)編成表
特記ない限りは2024年(令和6年)4月1日時点の情報を示す。便宜上、令和元年東日本台風で被災・廃車した編成も記載する。車歴表 も参照のこと。座席定員については、上段は前期型、下段は後期型の定員を表している。
← 東京
敦賀 →
号車
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
形式
W723形 (T1c)
W726形 (M2)
W725形 (M1)
W726形 (M2)
W725形 (M1)
W726形 (M2)
W725形 (M1k)
W726形 (M2)
W725形 (M1)
W726形 (M2)
W715形 (M1s)
W714形 (Tsc)
番台
100番台
200番台
300番台
400番台
500番台
500番台
500番台
座席
普通車
グリーン車
グランクラス
定員 (名)
50
100→98
85
100→98
85
90→88
58
100→98
85
100→98
63
18
48
98
83
98
83
88
52
98
83
98
63
18
搭載機器
CP,BT
MTr,CI
CI,APU
MTr,CI
CI,APU CP,BT
MTr,CI
CI,APU BT
MTr,CI
CI,APU CP,BT
MTr,CI
CI,APU
CP,BT
自重 (t)
41.3
44.7
46.1
45.2
46.4
45.2
46.5
45.2
46.4
45.0
45.6
44.5
ユニット
1ユニット
2ユニット
3ユニット
4ユニット
5ユニット
凡例
MTr:主変圧器、CI:主変換装置、APU:補助電源装置、CP:空気圧縮機、BT:蓄電池[ 20]
編成表(W7系)
編成番号
W723 (T1c)
W726 (M2)
W725 (M1)
W726 (M2)
W725 (M1)
W726 (M2)
W725 (M1k)
W726 (M2)
W725 (M1)
W726 (M2)
W715 (M1s)
W714 (Tsc)
W1
101
101
101
201
201
301
301
401
401
501
501
501
W2 (廃車済み)
102
102
102
202
202
302
302
402
402
502
502
502
W3
103
103
103
203
203
303
303
403
403
503
503
503
W4
104
104
104
204
204
304
304
404
404
504
504
504
W5
105
105
105
205
205
305
305
405
405
505
505
505
W6
106
106
106
206
206
306
306
406
406
506
506
506
W7 (廃車済み)
107
107
107
207
207
307
307
407
407
507
507
507
W8
108
108
108
208
208
308
308
408
408
508
508
508
W9
109
109
109
209
209
309
309
409
409
509
509
509
W10
110
110
110
210
210
310
310
410
410
510
510
510
W11
111
111
111
211
211
311
311
411
411
511
511
511
W12
112
112
112
212
212
312
312
412
412
512
512
512
W13
113
113
113
213
213
313
313
413
413
513
513
513
W14
114
114
114
214
214
314
314
414
414
514
514
514
W15
115
115
115
215
215
315
315
415
415
515
515
515
W16
116
116
116
216
216
316
316
416
416
516
516
516
W17
117
117
117
217
217
317
317
417
417
517
517
517
W18
118
118
118
218
218
318
318
418
418
518
518
518
W19
119
119
119
219
219
319
319
419
419
519
519
519
W20
120
120
120
220
220
320
320
420
420
520
520
520
W21
121
121
121
221
221
321
321
421
421
521
521
521
W22
122
122
122
222
222
322
322
422
422
522
522
522
W23
123
123
123
223
223
323
323
423
423
523
523
523
W24
124
124
124
224
224
324
324
424
424
524
524
524
車歴表
特記ない限りは2024年(令和6年)4月1日時点の情報を示す。
E7系
車歴表(E7系)
編成番号
製造
新製日
落成 配置
新製 出典
現行処遇 ・配置
除籍日
最終 配置
除籍 出典
転属歴
備考
F1
川重
2013年11月27日
長野
[ 22]
廃車
2020年0 3月31日
長野
令和元年東日本台風で被災
F2
日立
2013年12月25日
F3
2014年0 1月30日
[ 22]
長野
F4
川重
2014年0 2月24日
F5
2014年0 3月18日
F6
2014年0 6月0 2日
[ 24]
F7
横浜
2014年0 6月26日
[ 24]
廃車
2020年0 3月0 5日
長野
[ 25]
令和元年東日本台風で被災
F8
2014年0 7月14日
2020年0 3月31日
F9
2014年0 8月27日
[ 24]
長野
F10
日立
2014年0 9月16日
[ 24]
廃車
2020年0 1月14日
長野
[ 25]
令和元年東日本台風で被災
F11
横浜
2014年10月0 6日
[ 24]
長野
F12
2014年11月10日
F13
日立
2014年12月19日
F14
2015年0 1月19日
[ 24]
廃車
2020年0 3月31日
長野
令和元年東日本台風で被災
F15
川重
2015年0 2月0 6日
[ 24]
長野
F16
日立
2015年0 4月0 8日
[ 26]
廃車
2020年0 3月31日
長野
令和元年東日本台風で被災
F17
川重
2015年0 3月0 6日
[ 24]
長野
F18
横浜
2015年10月26日
[ 26]
廃車
2020年0 3月31日
長野
令和元年東日本台風で被災
F19
川重
2017年0 4月0 3日
[ 27]
長野
F20
2018年10月31日
新潟
[ 28]
新潟
2019年10月23日より北陸新幹線と共通運用
F21
日立
2018年11月20日
F22
川重
2018年12月0 5日
F23
日立
2019年0 9月24日
[ 29]
[ 転 1] [ 転 2]
2019年10月23日より北陸新幹線と共通運用
F24
2019年10月16日
F25
川重
2019年11月11日
[ 転 1] [ 転 3]
F26
日立
2019年12月23日
[ 転 1] [ 転 4]
F27
2020年0 1月24日
[ 転 1] [ 転 3]
F28
横浜
2022年0 1月25日
[ 11]
F29
川重
2020年11月0 9日
[ 33]
F30
2020年12月0 3日
F31
日立
2021年0 2月26日
F32
川重
2021年0 5月11日
[ 11]
F33
日立
2021年0 8月17日
F34
2021年10月0 6日
F35
横浜
2021年11月0 9日
F36
川車
2021年10月21日
F37
日立
2022年0 8月0 3日
F38
川車
2022年12月0 6日
F39
2023年0 1月30日
F40
日立
2021年0 5月12日
長野
[ 11]
長野
F41
2021年0 6月0 4日
F42
川重
2021年0 6月0 7日
F43
横浜
2021年0 8月0 2日
新潟
[ 転 5]
F44
日立
2022年0 1月14日
F45
2022年11月21日
[ 転 6]
F46
川車
2023年0 3月28日
[ 転 7]
F47
日立
2023年0 1月11日
[ 転 6]
W7系
車歴表(W7系)
編成番号
製造
新製日
落成 配置
新製 出典
現行処遇 ・配置
除籍日
最終 配置
除籍 出典
備考
W1
川重
2015年0 3月14日
白山
[ 35]
白山
W2
日立
[ 35]
廃車
2020年0 1月31日
白山
令和元年東日本台風で被災
W3
川重
[ 35]
白山
W4
日立
W5
川重
W6
W7
近車
[ 35]
廃車
2020年0 1月31日
白山
令和元年東日本台風で被災
W8
日立
[ 35]
白山
W9
W10
近車
W11
日立
2015年0 9月17日
[ 36]
W12
2021年10月29日
[ 37]
「大阪関西万博RP」ラッピング施工編成
W13
2021年12月0 8日
W14
2022年0 3月31日
W15
2023年11月11日
W16
2023年12月0 2日
W17
川車
2022年0 5月31日
W18
2022年0 7月0 6日
W19
日立
2022年0 7月0 5日
W20
川車
2022年0 8月24日
W21
近車
2022年11月22日
W22
川車
2022年10月28日
W23
近車
2023年10月18日
W24
日立
2022年12月0 6日
落成から営業運転までの経緯
落成・納入
W1編成陸揚げ 2014年4月13日 金沢港
E7系は、第1陣となるF1編成が2013年10月22日・28日の2回に分けて6両ずつ川崎重工業車両カンパニー(川崎重工業兵庫工場)から出場し船積み[ 40] 、同月30日には仙台港 で陸揚げされ新幹線総合車両センター へ陸送納入された[ 41] 。同年11月28日には報道公開された。さらに同月30日からはF2編成の陸揚げが開始された。
一方、W7系はW1編成が2014年4月7日に川崎重工業車両カンパニーで公開[ 新聞 9] され、翌8日に神戸港 を出港し10日に金沢港 へ入港、翌11日に陸揚げされた[ 新聞 10] 。12日未明から10・11・12号車の3両を皮切りに白山総合車両所 へ3両ずつ陸送され、15日に全車の搬入が完了した[ 新聞 11] 。同年11月15日までにW7系10編成120両がすべて納入された[ 新聞 12] 。
試運転
W1編成構内試運転 2014年5月2日 白山総合車両所
F6編成本線試運転 2015年2月7日 宮谷トンネル付近
E7系は当初東北新幹線 仙台 - 北上 間でF1編成が試運転 を実施したが、2013年12月14日未明から15日にかけて長野までの入線を実施[ 42] 。F2編成も2014年1月9日に長野新幹線車両センター へ、同月11日に東京新幹線車両センター へ回送され、同月15日から本格的な試運転が開始された[ 43] 。また上越新幹線での試運転も同年4月15・16日に新潟新幹線車両センター へ回送されたF5編成が実施[ 44] したのを皮切に他編成も「あさま 」運用の間合いで新潟までの試運転を実施、金沢開業後も継続して行われた。
W7系は2014年4月30日に白山総合車両所内で走行試験を実施し[ 新聞 13] 、6月22日には白山総合車両所と併せて報道公開。8月1日からは列車走行試験を開始[ 新聞 14] [ 45] 。8月5日には上越妙高 - 金沢 - 白山総合車両所で試験走行、8月7日には試験走行の区間を長野まで延長した[ 46] 。
10月23日には、長野 - 上越妙高 - 金沢 - 白山総合車両所へE7系が初入線し走行試験を同月31日まで実施した[ 新聞 14] [ 45] [ 新聞 15] 。
12月8日からは金沢延伸開業前日の2015年3月13日まで、長野 - 上越妙高 - 金沢 - 白山総合車両所間でE7系・W7系を使用した車両走行試験・乗務員訓練・設備確認等の各種試運転を実施し、長野 - 上越妙高間を1日あたり最大25往復、上越妙高 - 金沢 - 白山総合車両所間を1日あたり最大14往復走行した[ JR 11] [ JR 12] 。
「あさま」への先行投入
F2編成「あさま」先行営業運転 2014年5月17日 大宮
F4編成「あさま」先行営業運転 2014年4月19日 大宮
2014年3月15日のダイヤ改正から、E7系3編成を使用して東京 - 長野間「あさま 」7往復へ先行導入。グランクラスはシートサービスのみとした上で営業運転を開始した[ JR 13] 。
以降はほぼ毎月1編成のペースで落成し、順次「あさま」運用充当のE2系を以下の日程で置換えを実施した。
金沢延伸開業後
北陸新幹線を走行するF19編成 2020年8月25日 佐久平駅付近
2014年8月27日発表の北陸新幹線金沢開業後運行計画[ JR 20] [ JR 21] では、以下の列車に充当されることが明らかにされた。
2015年3月14日のダイヤ改正でこれらの運用を開始し、同時にW7系も営業運転を開始した[ JR 22] [ JR 23] 。
2015年秋以降にE7系とW7系をそれぞれ1編成ずつ追加することを発表[ JR 24] [ 新聞 16] 。同年12月25日にE2系を置換え完了し北陸新幹線の定期列車は全て本系列に統一された[ 新聞 17] 。
上述したように東京 - 高崎間を除く上越・東北新幹線内では試運転実績のみで定期列車運用はないが、2016年 11月7日・8日に仙台 - 金沢間で東北新幹線 ・北陸新幹線を直通運転する団体専用列車 [ JR 25] [ 47] にE7系が充当され、東北新幹線大宮以北では初の営業運転となった。
追加投入と運用の変遷
上越新幹線への投入
上越新幹線でとき号として運転されるE7系新幹線。期間限定で「朱鷺色 」の帯がラッピングされている 2019年11月21日 越後湯沢駅
上越新幹線用のE7系新幹線に期間限定でラッピングされている朱鷺色の帯、および、稲穂と朱鷺の羽をイメージしたロゴマーク
2017年 4月4日 付のJR東日本の定例社長会見で、2018年度より上越新幹線 (東京‐新潟 間)に北陸新幹線向けと同一仕様のE7系12両編成(11編成132両)を順次投入し、2020年度末までにE4系 を全車置き換えて上越新幹線の車種をE7系とE2系 に統一すると発表し[ JR 26] 、2019年 3月16日 のダイヤ改正から東京-新潟間「とき 」4往復、東京-越後湯沢 間「たにがわ 」1往復で営業運転が開始された[ JR 27] 。定員の増加やグランクラス の提供、 乗り心地の向上など、車内サービスの向上を図ることを理由に挙げている。
導入に先立って、2017年9月には大宮 -新潟間にて、最高速度向上の際の安全性や沿線環境対策に関する基礎データの収集を目的にパンタグラフ部分に遮音板を設置した上で速度向上試験が行われた[ 48] [ 新聞 18] 。
また、2019年5月中旬から概ね4年程度をかけ、吸音板設置や防音壁かさ上げといった騒音対策等の地上設備の測量および工事を行い、上越新幹線の大宮駅 - 新潟駅間の最高速度を現行の240km/hから275km/hに引き上げるとともに、2023年3月18日ダイヤ改正に伴い上越新幹線の車両はE7系に統一された[ JR 28] 。
令和元年東日本台風による被災と大量廃車
浸水後、解体を待つW7系
2019年10月13日、令和元年東日本台風 (台風19号)による千曲川 決壊で長野新幹線車両センター が浸水。北陸新幹線用車両の3分の1となるE7系8編成、W7系2編成の合わせて10編成(120両)が被災した[ 49] 。車両不足を補うため上越新幹線 に投入予定であった新造車F23 - F27の5編成を北陸新幹線向けに運用することが明らかになった[ 新聞 19] 。上越・北陸共通で運用していた編成中唯一標準塗装であったF20編成1編成も当面北陸新幹線専用として運用し2019年度中に北陸新幹線 を正常運行に戻した。
2019年11月6日、JR東日本とJR西日本は被災した全編成を廃車にすると発表した。これによりE7系、W7系初の廃車となっている。[ 新聞 20] 。廃車車両のフルカラーLED式行先表示器など一部の部品については再利用される予定である[ 新聞 21] 。被災した10編成は2020年に廃車された[ 50] 。
2020年10月16日、JR西日本は2021年度下期を目処にW7系を2編成投入すると発表した[ JR 29] 。新製車の基本的仕様は現在運用中のW7系をベースとするが、台車の異常・予兆を検知する台車モニタリング装置を搭載することで安全・安定性を向上させる。また、床下に雪庇 ダミーの取付けや車体ドア部分の形材形状を変更して段差を滑らかにするなど、車両への着雪防止対策を実施する[ JR 29] 。
北陸新幹線敦賀延伸開業に向けた増備
2021年10月5日、JR西日本は2020年10月16日に発表したW7系2編成の代替新製投入と同時に、2023年度末に予定されている北陸新幹線敦賀延伸開業に合わせ、W7系11編成を投入することを発表した。新製編成は基本的な仕様は現在運用中のW7系をベースとするが、代替新製編成と同じく台車モニタリング装置の搭載や車両への着雪防止対策を実施するほか、新幹線の新たなバリアフリー対策となる車いす用フリースペースを設け、1~10号車の客室内と11号車デッキスペースに荷物置場を設置。車内が停電した際も水洗使用可能なトイレを一部号車に設置する[ JR 30] 。
その他
検測車としての運用
上越・北陸新幹線における検測業務は基本的に新幹線E926形電車 (East-i)にて行われているが、災害対策・予備車確保の観点から、営業車での検測を可能とする為、E7系F10編成[ 51] およびW7系W5,W6編成[ 52] に検測装置が搭載され、営業列車および回送列車で検測を実施している。
自動運転に向けた試運転
2020年11月10日、JR東日本は新幹線の自動運転に向けてE7系を用いた試験走行を行うと発表した[ JR 31] 。試験走行の目的は、新幹線E7系1編成(12 両)を使用した試験走行を新潟駅 - 新潟新幹線車両センター間(約5km)で行い、その評価および課題の抽出を行うこととしている[ JR 31] 。試験日程は2021年10月 - 11月頃を予定[ 新聞 22] しており、試験内容は、ATO 機能の検証、ローカル5G の性能確認の予定[ JR 31] 。ATO機能の検証では、列車が準備でき次第、遠隔操作で発車し、自動で加減速し、決められた位置に停車し、また緊急時に遠隔操作で列車を止められるかどうかを確認。ローカル5Gを利用した性能確認では高精細映像をリアルタイムに伝送する技術などの試験を行い、鉄道における5G活用の可能性を検証する[ 53] 。今回の試験では沿線に基地局を設置し、走行中の回送列車と伝送試験を行い、大容量・低遅延通信ができることなど、5Gの鉄道環境での性能について確認する[ JR 31] 。
JR東日本では、2018年7月にグループ経営ビジョン「変革2027」を発表し、運転士のいらない「ドライバレス運転」の実現を目標としており、新幹線の自動運転に向けて、E956形 (ALFA-X)でも、夜間走行試験などの実験により技術蓄積が行われている[ 53] 。今回の試験で得られた知見を蓄積し、将来、新幹線の自動運転を目指したATOの開発を進めていくこととしている[ JR 31] 。
登場作品
イギリス で製作されたアニメ 「チャギントン 」では、この車両をモデルにしたハンゾーという名前のキャラクターが登場する[ 54] 。
新幹線変形ロボ シンカリオン シリーズにて、「E7かがやき」として登場。
脚注
注釈
^ 荷物置き場設置のため、普通車の座席数を変更。
^ 「W7」の読みは「ダブルなな[ 8] 」または「ダブリューなな[ 9] 」。
^ 本系列には「あさま」で運用されているE2系が新幹線車両の標準寿命13-20年にさしかかっていたことから、車両更新も兼ねていた。
^ 2017年4月現在、E7系が19編成、W7系が11編成投入済。以降の増備は後述する。
^ One-motion line ワンモーションラインとネーミング。
^ E5系・H5系に搭載されるPS208形をベースに多分割擦り板を通常の分割擦り板へ変更。
^ a b 5号車は4号車から、7号車は6号車から受電するためそれぞれユニットの繋がりは切れない。
^ 2015年9月30日までは、他のJR西日本所属新幹線車両と同一の「いい日旅立ち・西へ 」を使用。
^ 北陸新幹線では軽井沢 - 佐久平間・上越妙高 - 糸魚川 - 黒部宇奈月温泉間に周波数50/60 Hzの切替区間が存在するが、車内電源コンセントの周波数は60 Hzに統一される。
^ E5系U29編成以降ならびにH5系は、車内照明のLED化により普通車全席にコンセントを設置。
^ 500系など東海道・山陽・九州新幹線における番台区分とは異なる。
^ W7系以外の東北・上越新幹線などの車両で0番台が存在しないのは、E1系 ではE153形・E158形、E2系ではE226形、E3系 ではE321形(E311形からの改造車)、E4系 ではE453形・E456形・E459形、E5系・H5系ではE526形・H526形、E7系ではE726形が該当。
^ 同列車は平日運転で土曜日 ならびに一部休日 を運休することから臨時列車 扱いである。
^ 軽井沢発着列車は週末ならびに一部休日は軽井沢 - 長野間を臨時列車扱いで延長運転を実施する。
転属
^ a b c d 新潟→長野:2021年0 1月0 1日[ 30]
^ 長野→新潟:2022年0 8月0 1日
^ a b 長野→新潟:2023年0 3月0 1日
^ 長野→新潟:2023年0 5月0 1日
^ 新潟→長野:2022年0 8月0 1日
^ a b 新潟→長野:2023年0 3月0 1日
^ 新潟→長野:2023年0 5月0 1日
出典
JR東日本・JR西日本
新聞記事
参考文献
『鉄道ファン 』(交友社 )
編集部「新車速報 JR東日本E7系新幹線電車」『鉄道ファン』第54巻第2号(通巻634号)、交友社、2014年2月1日。
東日本旅客鉄道(株) 鉄道事業本部 運輸車両部 車両技術センター・西日本旅客鉄道(株)鉄道本部 車両部 車両設計室「新車ガイド2 JR東日本・JR西日本 E7系・W7系新幹線電車」『鉄道ファン』第54巻第3号(通巻635号)、交友社、2014年3月1日。
編集部「別冊付録『JR旅客会社の車両配置表2014/JR車両のデータバンク2013-2014』」『鉄道ファン』第54巻第7号(通巻639号)、交友社、2014年7月1日、p.38、ASIN B00JWXHOCI。
編集部「別冊付録『JR旅客会社の車両配置表2015/JR車両のデータバンク2014-2015』」『鉄道ファン』第55巻第7号(通巻651号)、交友社、2015年7月1日、pp.36-37,46。
編集部「別冊付録『JR旅客会社の車両配置表2016/JR車両のデータバンク2015-2016』」『鉄道ファン』第56巻第7号(通巻663号)、交友社、2016年7月1日、pp.38,45。
編集部「別冊付録『JR旅客会社の車両配置表2018/JR車両のデータバンク2017-2018』」『鉄道ファン』第58巻第7号(通巻687号)、交友社、2018年7月1日、p.35。
編集部「別冊付録『JR旅客会社の車両配置表2019/JR車両のデータバンク2018-2019』」『鉄道ファン』第59巻第7号(通巻699号)、交友社、2019年7月1日、pp.34-35。
編集部「別冊付録『JR旅客会社の車両配置表2020/JR車両のデータバンク2019-2020』」『鉄道ファン』第60巻第7号(通巻711号)、交友社、2020年7月1日、pp.32-39。
編集部「別冊付録『JR旅客会社の車両配置表2021/JR車両のデータバンク2020-2021』」『鉄道ファン』第61巻第7号(通巻723号)、交友社、2021年7月1日、pp.32-39。
編集部「別冊付録『JR旅客会社の車両配置表2022/JR車両のデータバンク2021-2022』」『鉄道ファン』第62巻第7号(通巻735号)、交友社、2022年7月1日、pp.32-40。
編集部「別冊付録『JR旅客会社の車両配置表2023/JR車両のデータバンク2022-2023』」『鉄道ファン』第63巻第7号(通巻747号)、交友社、2023年7月1日、pp.32-40。
編集部「別冊付録『JR旅客会社の車両配置表2024/JR車両のデータバンク2023-2024』」『鉄道ファン』第64巻第7号(通巻759号)、交友社、2024年7月1日、pp.32-40。
『鉄道ジャーナル 』(成美堂出版 )
JR東日本 鉄道事業本部運輸車両部車両技術センター JR西日本 鉄道本部車両部車両設計室「E7系/W7系新幹線電車の概要」『鉄道ジャーナル』第569号、鉄道ジャーナル社(成美堂出版)、2014年3月、pp.76-81。
日本鉄道車輌工業会 「車両技術」248号(2014年9月)「JR東日本E7系/JR西日本W7系 新幹線電車」
ジェー・アール・アール編『JR電車編成表』 2024夏、交通新聞社、2024年5月24日。ISBN 978-4-330-02824-8 。
外部リンク
電車
気動車
客車
貨車 蒸気機関車 電気機関車
ディーゼル機関車
電車
気動車
客車
貨車 電気機関車
ディーゼル機関車
北海道・東北 秋田 山形 上越 北陸 東海道・山陽 山陽・九州 西九州 その他
× は廃止された名称
営業用車両
北海道・東北・秋田 ・山形・上越・北陸 [予] 中央東海道・山陽・九州・西九州
日本国外輸出車両
試験用車両
事業用車両
車両形式
{}は導入予定車両、× は運用終了車両
車両基地・工場
列車運行管理システム
JR北海道 JR東日本・JR西日本(北陸) JR東海・JR西日本(山陽) JR九州
△ は未供用 × は廃止された車両基地
関連項目
路線 建設・施設保有 並行在来線 法律等 座席・設備 列車予約サービス 構想等 訴訟・問題 関連人物 関連楽曲 ドラマ・映画等
× は廃止された列車予約サービス
Category:新幹線