妖怪博士の朝食
『妖怪博士の朝食』(ようかいはかせのちょうしょく)は、水木しげるによる日本の漫画作品、および『ビッグゴールド』(小学館)に連載された『不思議シリーズ』と『妖怪変化シリーズ』を纏めた単行本の表題。同社から全4巻(文庫版は全2巻)が刊行された。 概要不思議シリーズ『不思議シリーズ』は『不思議電車』を第1話に『ビッグゴールド』1992年12月号から1993年11月号まで連載[1]。 水木しげる自身や家族、知人、並びに「ねずみ男」、「サラリーマン山田」、「死神」等のキャラクターが登場し、幸福や妖怪に関する水木の考察や日常(実際の出来事も多数描かれる)などを主な題材とした連作短編シリーズ。近年の水木は本作のような日常生活を描いたものが好みだと述べており[2]、その中から一部のエピソードは2001年刊行の自伝漫画『ボクの一生はゲゲゲの楽園だ』(後に文庫版として『完全版 水木しげる伝』に改題)にも多少の加筆修正を加えられた上で使用されている。また、単行本第4巻と文庫第1巻には読み切り作品『トペトロの葬式』が収録されている。 妖怪変化シリーズ『妖怪変化シリーズ』は『ビッグゴールド』1993年12月号から1995年8月号まで連載[1]。 主に妖怪を題材とした現代劇や時代劇の連作短編シリーズ。中には短編漫画『一番病』を思わせる棺桶職人や、老人姿の鬼太郎[3]なども登場する。一方で『不思議シリーズ』と同じく日常のエピソードを元にした話も含まれており、「水木しげるロード」を題材にした第3話『川赤子』では企画者の黒目友則など関係者が妖怪として登場[4]。第9話『幽霊』では、1994年に亡くなった水木の母の葬式を題材とし、作中に母の幽霊が登場する。日常のエピソードベースの話は、セミドキュメントだったり、半ばノンフィクション的な内容であったりと、多少のアレンジはあるものの事実を基に描かれてる事も多い。 主な登場キャラクター各エピソード毎に色々な人物や妖怪が登場し、一話限りであったり複数のエピソードに関連なく登場したりと様々な役割で描かれている。
関連書籍
書誌情報
脚注外部リンク
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