名古屋スポーツセンター
名古屋スポーツセンター(なごやスポーツセンター、Nagoya Sports Center)は、愛知県名古屋市中区門前町1-60にあるスケートリンク。大須スケートリンク(おおすスケートリンク)としても知られている。 歴史初代施設太平洋戦争後の1947年(昭和22年)12月1日、本願寺名古屋別院(西別院)境内のこの場所に大須球場が開設された[1]。1952年(昭和27年)6月30日には資金難によって閉鎖が決定されたが、球場主段はスポーツ施設への転用を模索した[2]。 1948年(昭和23年)、フィギュアスケート選手の小塚光彦らによって愛知県スケート連盟が設立された[3]。1953年(昭和28年)9月20日、大須球場の跡地に本格的なスケートリンクとして名古屋スポーツセンターが開業した[4]。鉄筋造平屋建。9月19日の前夜祭においては、加藤礼子と有坂隆祐が解説と模範演技を披露した[4]。9月20日の式典後には古河電工と全東京学生選抜が戦うアイスホッケーの試合、東京フィギュア・スケーティングクラブによるアイスショーが開催された[4]。愛知県初の通年営業のスケートリンクである。開設の際には小塚光彦らが尽力している[4]。 1957年(昭和32年)2月10日、宗谷の南極上陸と昭和基地の命名を記念して、名古屋地区海洋少年団大会が催された[5]。 2代目施設1984年(昭和59年)12月、住宅・都市整備公団(現・都市再生機構)との共同事業で建て替えを行い、公団住宅を併設する現在の姿となった。公団住宅の2階にスケートリンクが設置されている。 開業から60周年となる2013年(平成25年)5月27日から7月12日まで改修工事を行い、7月13日にリニューアルオープンした[6]。7月13日のリニューアルオープンイベントにはスペシャルゲストとして伊藤みどりが出演した。 スケートリンク周辺地域が大須と呼ばれている事と通年営業のスケートリンク(56m×26m)を擁する事から、大須スケートリンクという名でも知られる。 一般向けのアイススケート場として利用されるだけでなく、ジュニアスクール(フィギュアスケート、アイスホッケー、スピードスケート)も開設されている。なお、大人向けの教室(アイスホッケー、スケートフォークダンス)の他に、クラシックバレエや社交ダンスなどの教室も開設されている。 フィギュアスケートフィギュアに関しては山田満知子、門奈裕子など一流の指導者が揃っている事から、ここから伊藤みどり(アルベールビル五輪銀メダル、世界選手権優勝)[7][8][9]、恩田美栄(四大陸選手権2位)[8]、安藤美姫(世界選手権優勝)、浅田真央(バンクーバー五輪銀メダル、世界選手権優勝)[7][8][9]、中野友加里(四大陸選手権2位)[8]、村上佳菜子(ソチ五輪出場、四大陸選手権優勝)[7][8][9]、宇野昌磨(平昌五輪銀メダル)[7][8][9]など世界的なフィギュアスケート選手を多数輩出した。宇野昌磨は大須スケートリンクに遊びに来ていた5歳の時、浅田真央に「やらないか」と誘われたことがきっかけでフィギュアの世界に入った[8][3]。 2013年12月25日には大須スケートリンクを舞台として、テレビ東京系列にてドラマ『スケート靴の約束〜名古屋女子フィギュア物語〜』が放送された。 2020年(令和2年)に連載が開始されたフィギュアスケート漫画の『メダリスト』(著者・つるまいかだ)には大須スケートリンクも登場する[10][11]。 基本情報
脚注
外部リンク
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