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この項目では、JR西日本の駅について説明しています。かつて同名を称した阪急電鉄の駅については「中山観音駅」をご覧ください。 |
中山寺駅(なかやまでらえき)は、兵庫県宝塚市中筋四丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)福知山線の駅である。駅番号はJR-G55。
JR西日本交通サービスによる業務委託駅(宝塚駅の被管理駅)[1]で、アーバンネットワークおよび「JR宝塚線」の愛称区間、ICOCAの利用可能エリアに含まれている(相互利用ICカードはICOCAの項を参照)。
歴史
阪鶴鉄道により、1897年に「中山駅」として開業。国有化を機に横浜線の中山駅(神奈川県横浜市緑区)と区別するため、現在の「中山寺駅」に改称された。なお、近接する阪急宝塚本線の中山観音駅も開業当初は「中山寺」を名乗っていた。
国鉄時代は早くから無人駅化されていた。国道176号を挟み、駅北側の山手を走る阪急沿線に比べ、田畑が一面に広がり、駅前も寂しい状態だった。
1980年12月の複線化と1981年4月の電化に合わせ、駅舎が橋上化されたが、相変わらず駅は無人のままで、周囲も大きく変化しなかった。しかし、JR民営化後に行われた宝塚市の土地区画整理事業により、バスやタクシーが乗り入れる駅南側広場や地下自転車駐車場、商業施設が整備された。駅周辺の住宅開発も急速に進んで乗降客が著しく増え、駅員配置化や快速列車が停車するまでになった。
第二次世界大戦中には、旧大阪陸軍獣医資材支廠長尾分廠(伊丹市北野1丁目)及び野里兵器廠(宝塚市山本野里2丁目、跡地は陸上自衛隊山本宿舎)に向けて専用線が分岐していたが、戦後に廃止され、路線跡は道路になっている。天井川である天神川の鉄道時代のトンネルも残されており、2013年現在も生活道路として使われている。
年表
駅構造
相対式2面2線のホームを持つ地上駅で、橋上駅舎を有している[1]。分岐器や絶対信号機を持たないため、停留所に分類される。
現在の駅舎は、宝塚駅までの区間が電化された時に旧来の木造駅舎に代わって建てられたもので、基本的な構造は川西池田駅と同じである。改築前の木造駅舎は現在の北口側に設けられていたが、跨線橋がなく、下り(福知山)方面のホームへは構内踏切を横断する必要があった。
改札口は橋上にある1ヶ所のみ。自動改札機は入場専用・出場専用・入出場兼用がそれぞれ1通路、計3通路あるが、快速列車の停車開始などで乗客が増えてからも増設されていない。
快速列車の停車開始と共にみどりの窓口が設置された。駅構内にキヨスクなどの売店はないが、2017年9月上旬には北口に「セブン-イレブン ハートイン」がオープンした。
のりば
- 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。
ダイヤ
日中時間帯は1時間に8本が停車する(区間快速と普通列車がそれぞれ4本)。
朝晩にはJR東西線に直通する快速も停車するほか、朝ラッシュ時の大阪方面は特に本数が多くなる。
利用状況
当駅周辺の宅地化の進展や快速列車の停車開始により、2020年のコロナ禍に入るまで乗降客数は増加傾向が続いていた。
阪急宝塚本線の中山観音駅が近接しており、競合関係にある。JRでは、当駅を含む宝塚駅 - 大阪駅および北新地駅との間に特定区間運賃を設定するなどして阪急に対抗している[注釈 1][10]。快速列車の停車を機に利便性をより向上させるため、2013年1月31日までは、みどりの窓口で宝塚駅発着の『昼間特割きっぷ』を販売していた[注釈 2]。
伊丹市の市境も近いため、同市北部の住民の利用も一定数あり、快速列車が停車するようになった2003年からは伊丹市営バスも乗り入れている。
「兵庫県統計書[11]」によると、2021年(令和3年)度の1日平均乗車人員は7,987人である。近年の1日平均乗車人員は以下の通り。
年度
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1日平均 乗車人員
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1995年
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2,827
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1996年
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3,017
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1997年
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3,685
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1998年
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3,960
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1999年
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4,157
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2000年
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4,276
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2001年
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4,400
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2002年
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4,552
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2003年
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5,471
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2004年
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6,526
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2005年
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6,496
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2006年
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7,429
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2007年
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7,792
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2008年
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7,961
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2009年
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8,057
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2010年
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8,404
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2011年
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8,698
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2012年
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8,787
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2013年
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8,914
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2014年
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9,022
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2015年
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9,283
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2016年
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9,318
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2017年
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9,390
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2018年
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9,474
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2019年
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9,543
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2020年
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7,859
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2021年
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7,987
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駅周辺
広範囲にわたって住宅地が広がっている。
駅名の通り、JRにおける中山寺への玄関口だが、当駅からは1 km以上離れている[1](徒歩で約15分、最も近い鉄道駅は阪急中山観音駅)。
- 北口
- 南口
バス路線
駅の南北にロータリーが整備されており、その双方に阪急バス、南口のみに伊丹市営バスが乗り入れている[1]。
- 阪急バス
- 伊丹市営バス
隣の駅
- 西日本旅客鉄道(JR西日本)
- JR宝塚線(福知山線)
- ■ 丹波路快速・■ 快速・■ 区間快速・■ 普通
- 川西池田駅 (JR-G54) - 中山寺駅 (JR-G55) - 宝塚駅 (JR-G56)
- 当駅 - 宝塚駅間に新駅の設置計画がある(開業時期未定)。
脚注
注釈
- ^ 福知山線(JR宝塚線)は電車特定区間の対象外のため、周辺のJR線の駅よりも運賃計算が割高となっているが、特定区間運賃の設定により、この区間内相互間の普通運賃の体系は阪急とほぼ同等となっている。
- ^ 元々当駅発着の区間は設定されていなかったが、特例として隣の宝塚駅発着分を取り扱っていた(JR西日本では、原則として自駅発着分以外の『昼間特割きっぷ』や普通回数券を販売していない。JR西日本の公式サイト『JRおでかけネット』にも、昼間特割きっぷの販売駅に当駅は記載されていなかった)。ちなみに、JR東日本では指定席券売機で他駅発着の普通回数券を販売していた。
- ^ a b 南北の各ロータリーの整備完了後、順次乗り入れを開始。当初のバス停の名称は南口側が「JR中山寺」、北口側は「JR中山寺北口」だったが、2022年4月30日のダイヤ改正時に現在の名称に変更された[14]。
出典
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
中山寺駅に関連するカテゴリがあります。
外部リンク
福知山線(尼崎 - 福知山)(JR宝塚線 : 大阪 - 尼崎 - 篠山口) |
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*打消線は廃駅 |