一宮 (高松市)
一宮(いちのみや)は、香川県高松市中部にある一地区で、高松市役所一宮出張所の管内。成合町、鹿角町、一宮町、三名町、寺井町の5町からなる。かつては寺井町を除く全域が「香川郡一宮村」(いちのみやむら)として存在し、1956年9月30日に高松市に編入された。 地理地区は高松市中部に位置し、ほぼ正方形をした地区である。人口は2010年時点で1万5978人(男7603人/女8375人)で、世帯数は6867世帯である[1]。面積は6.90km2[2]、人口密度は1平方キロメートルあたり2294.93人。四国霊場八十三番札所「一宮寺」や大鳥居のある「田村神社」など歴史的な神社仏閣を擁するほか、高松市中心部のベッドタウンとしての性格もある。基本的に田の広がる田園地帯であるが、古い幹線道路やそこに形成された集落を中心に民家が密集し、それ以外の地域にも虫食い状に住宅が増加している。 地形全域が高松平野の一部で、地区の西部に香東川や御坊川が流れるほか、小さな川や用水路なども存在している。 香東川の境通常町の境に大きな河川などがあった場合、その中央に境界線が引かれる場合が多いが、一宮地区と円座地区・檀紙地区の境界にある香東川の場合は必ずしもそうではない。檀紙地区との境界がある成合町は香東川の右岸の地域も町域に含め、円座地区の円座町は左岸の地域も町域に含んでいる。 これはかつてちょうどこの付近から香東川が東西に分かれていたことによるもので、いずれも支流(現在の本流)と本流の間に位置する中州の部分であったと見られている。円座町との境界付近では分岐してまた間もない部分であり、成合町に至ってはほぼ全域が本流の右岸に位置していた。このため、承平年間に源順が著した『和名類聚抄』では成合町の地域は檀紙町の地域と一緒に「成相郷」とされている。 人口
隣接する地域高松市一宮出張所管内
歴史年表高松市編入以前は「一宮村」を参照
町名の変遷
経済高松市の平均と比較して第二次産業従事者(+3.8%)の割合がやや高く、第三次産業従事者(-4.0%)の割合がやや低いが、第一次産業従事者(+0.2%)の割合は平均的である。 第一次産業
地区内には多くの農地が存在し、主に稲作を中心とした農業が行われている。 第二次産業
地区内に大規模な第二次産業集中地帯は無いが、中小の工場が点在している。 第三次産業
教育地区内の小学校は市立一宮小学校が存在し、中学校は香川大学教育学部附属高松中学校と市立一宮中学校が存在する。小学校区は一宮小学校が地区のほぼ全域を校区としているが、成合町のうち香東川右岸の全域と市営田中団地(2018年に用途廃止されたため居住者はいない[4])は地区外の檀紙小学校の校区である。中学校区は一宮小学校の校区がそのまま一宮中学校の校区となり、檀紙小学校の校区も円座地区にある市立香東中学校の校区となる[5]。
太字の校名は地区内に位置する学校で、それ以外は地区内には位置しないが校区が地区内にかかっている学校。
行政この地区は1956年以降高松市の一部であるため地区単独での自治権はもたない。この地区の行政サービスの中心としては高松市一宮出張所があり各種住民サービスに対応している。またそこは公民館も兼ねていて一宮コミュニティセンターとして地域交流・生涯学習の中心となっている。
生活
交通道路
鉄道バス地区内を通るバス路線はことでんバスの香川中央高校・日生ニュータウン線と由佐・池西線の2路線が存在する。全線がJR高松駅発ことでん瓦町駅経由で、地区内では香川中央高校・日生ニュータウン線が香川県道172号川東高松線、由佐・池西線が香川県道282号高松琴平線を路線としている。また、地区東部の三名町などでは隣接する太田地区を通る塩江線の利用も可能である。高松空港リムジンバスも地区内に停留所を持つ。
メディア放送
基本的に高松市東部古高松地区の前田山にある高松局を受信する。そのほか、古い建物などでは岡山県玉野市の金甲山にある岡山局を受信している世帯もあるが、それらの世帯でもほとんどは加えて高松局も受信している。高松局を受信する場合はアナログ放送でもUHFアンテナ1本で全チャンネルが受信できるが、アナログ放送において岡山局を受信する場合はUHFアンテナとVHFアンテナの2本が必要となる。なお、デジタル放送は全てUHFアンテナ1本で済む。
県外波
名所・旧跡・観光・レジャー出身有名人脚注
関連項目 |