香川県道282号高松琴平線(かがわけんどう282ごう たかまつことひらせん[2])は、香川県高松市から仲多度郡琴平町に至る一般県道である。
概要
起点は国道11号との交点である勅使交差点。そこから南西へ香川県内陸部の高松市円座、綾川町北部(旧綾南町域)、丸亀市綾歌町などを経由して金刀比羅宮の門前町である琴平町の榎井交差点(国道319号交点)に至る。
母体は江戸時代以降、全国的に盛んになった金毘羅参りの参詣道として栄えた琴平街道(琴平側から見た別称は高松街道)であり、沿線には現在も燈篭や地蔵堂、鳥居などが残っている。同様の歴史を持つ香川県道266号勅使室新線の延長上にあり、かつては全線が国道32号に指定されていたが、円座バイパスおよび綾南・綾歌・満濃バイパスの全通開通により国道から県道に変更された。
香川県の県道ではもっとも大きな番号を持つ県道である。
路線データ
歴史
- 1920年(大正9年) - 琴平街道が県道に指定される。
- 1933年(昭和8年)6月5日 - 滝宮橋竣工式。
- 1970年(昭和45年) - 国道32号に指定される。
- 時期不明 - その後、高松市から綾歌郡綾南町(現・綾川町)間のバイパス開通区間が香川県道276号高松綾南線に変更。
- 2006年(平成18年)3月28日 - 平成18年香川県告示第256号により、旧・国道32号の丸亀市綾歌町岡田上字室塚から榎井交差点と香川県道276号全線を併せて香川県道282号高松琴平線に認定される(小野交差点から丸亀市綾歌町岡田東字一本木は国道32号重複。香川県道276号は廃止となった。)。
- 2015年(平成27年)4月1日 - 国道32号の旧道区間がすべて香川県および丸亀市に移管された事に伴い、栗熊駅前後などの丸亀市道区間を除き、国道32号の旧道区間はすべて、香川県道282号高松琴平線の単独区間となった[3]。
路線状況
通称
重複区間
道路施設
橋梁
起点から
- 成合橋(高松市成合町、香東川)
- 滝宮橋(綾歌郡綾川町、綾川)
- 1933年(昭和8年)完成の開腹アーチ橋。橋の下流側には滝宮公園。2011年(平成23年)、土木学会選奨土木遺産に選定されている[4]。
- 祓川橋(仲多度郡まんのう町羽間 - 仲多度郡まんのう町吉野下、土器川)
- 香川県を流れる土器川のうち、琴平街道が通る中流のあたりでは別名の祓川と呼ばれている。これは金刀比羅宮への参拝者がこの川で身を祓い清めたためと言われている。また、祓川橋の西側の道路上に金刀比羅宮の鳥居があるため、県道降格前は鳥居をくぐる珍しい国道として知られていた。
地理
通過する自治体
交差する道路
交差する鉄道
沿線
脚注
注釈
出典
関連項目
外部リンク