綾南・綾歌・満濃バイパス(りょうなん・あやうた・まんのうバイパス)は、香川県高松市西山崎町から仲多度郡まんのう町買田に至る延長21.7kmの国道32号バイパスである。起点側の円座バイパスから直接接続しており、高松市と中讃地域を結ぶ大規模バイパスを形成している。一般に、綾南工区・綾歌工区・満濃工区の3つを合わせて綾南・綾歌・満濃バイパスと呼ばれている。
概要
この道路は中讃地域と高松市間の交通を円滑化して、地域間の連携強化を図るとともに[1]、幅員の狭い旧・国道32号(現香川県道282号高松琴平線)の沿道環境を改善することを目的としている。1972年(昭和47年)度より事業着手し、2012年12月22日までに全線が完成4車線供用されており信号交差点はあるが走りやすい。綾川町内沿線はイオンモール綾川が開業するなど沿線の開発が進んでいる。
相生北交差点は立体交差(福家高架橋)になっているほか、陶交差点は前後約700m、北小路西交差点は約900mにわたって中央分離帯もしくは路肩が広くとられており、将来立体交差の高架が建設可能な用地が確保されている。
小野交差点から一本木交差点まで(ことでん栗熊駅前後区間は除く)は現道拡幅区間である。
- 2015年4月1日 一部の旧道が国道32号に指定されていたが、国土交通省から香川県に移管されたことに伴い、栗熊駅前後などの丸亀市道区間を除き、香川県道282号高松琴平線の単独区間となった。
路線データ
綾歌工区・満濃工区は全区間が国道377号と重複。
綾南工区
綾歌工区
- 起点:丸亀市綾歌町栗熊東(新羽床口交差点=国道32号綾歌バイパス、国道377号に接続)
- 終点:丸亀市綾歌町岡田上(室塚交差点=国道32号満濃バイパスに接続)
- 延長:6.0km[2]
- 規格:第3種第2級[2]
- 設計速度:60km/h[2]
- 道路幅員:25.0m[2](一部24.0m)
- 車線数:完成4車線[2]
- 最高速度:60km/h
満濃工区
- 起点:丸亀市綾歌町岡田上(室塚交差点=国道32号綾歌バイパスに接続)
- 終点:仲多度郡まんのう町買田(買田東交差点=国道32号、国道319号、国道377号に接続)
- 延長:4.6km[2]
- 規格:第3種第1級[2]
- 設計速度:80km/h[2]
- 道路幅員:25.0m[2](橋梁部22.5m)
- 歩道:3.0m[2](橋梁部2.5m)×2
- 路肩:1.5m[2](橋梁部0.75m)×2
- 車線:3.5m[2](一部3.25m)×4
- 中央分離帯:2.0m[2]
- 車線数:完成4車線[2]
- 最高速度:60km/h
沿革
綾南工区
- 1972年(昭和47年)4月 : 事業化
- 1975年(昭和50年)度 : 用地着手[3]
- 1978年(昭和53年)度 : 工事着手[3]
- 1982年(昭和57年)3月 : 都市計画決定[3]
- 1982年(昭和57年)3月 : 初となる綾歌郡綾南町(現綾川町)滝宮-綾南町小野(L=1.3km)の暫定2車線供用(このうち西寄りのL=0.5kmは暫定的な連絡路のため完成2車線)
- 1982年(昭和57年)12月 : 綾南町陶-綾南町滝宮(L=3.2km)の暫定2車線供用(このうち東寄りのわずかな部分は暫定的な連絡路のため完成2車線)
- 1985年(昭和60年)3月 : 都市計画変更[3]
- 1992年(平成4年)9月 : 高松市西山崎町-綾南町陶(L=4.6km)の暫定2車線供用[4]、暫定連絡路の国道指定を取り消して香川県道13号三木綾南線(現:香川県道13号三木綾川線)に編入。
- 1999年(平成11年)11月 : 綾南町滝宮-綾南町小野(L=1.3km)の暫定2車線供用、暫定連絡路の国道指定を取り消す。この後、順次4車線化の供用を行っていく。
- 2001年(平成13年)12月21日 : 福家高架橋(L=0.5km)の完成4車線供用[5]
- 2003年(平成15年)3月24日 : 綾南町小野-綾歌町(現丸亀市)栗熊東(L=0.7km)の暫定2車線供用により、全線供用となる[6]
- 2004年(平成16年)3月20日 : 綾南町小野-綾歌町栗熊東(L=1.6km)の完成4車線供用により、全線4車線化完成[7]。これにより、本事業は全て完了する。
綾歌工区
満濃工区
- 1973年(昭和48年)4月 : 事業化
- 1984年(昭和59年)4月 : 都市計画決定[3]
- 1988年(昭和63年)度 : 用地着手[3]
- 1990年(平成2年)度 : 工事着手[3]
- 1995年(平成7年)3月 : 仲多度郡満濃町(現まんのう町)吉野下-同郡仲南町(現まんのう町)十郷(L=1.7km)の暫定2車線供用
- 1998年(平成10年)10月 : 満濃町吉野下(L=0.8km)の暫定2車線供用。
- 2005年(平成17年)3月26日 : 丸亀市綾歌町岡田上-仲多度郡満濃町吉野下(L=2.1km)の暫定2車線供用及び満濃町吉野下-満濃町五條まで(L=1.6km)の完成4車線供用により、満濃工区が全線開通[15](琴電琴平線の踏切解消)。なお、現道へは現在の室塚交差点から暫定連絡路(完成2車線)で接続。
- 2009年(平成21年)3月21日 : 仲多度郡まんのう町羽間(L=0.4km)の完成4車線供用[12]
- 2012年(平成24年)12月22日 : 祓川大橋を含む仲多度郡まんのう町羽間-仲多度郡まんのう町吉野下(室塚交差点)1.2km区間の完成4車線供用により、満濃工区が全線4車線供用[16]。これにより、本事業は全て完了する。
道路の位置関係
(高松市街) - 高松南バイパス - 円座バイパス - 綾南・綾歌・満濃バイパス - (高知方面)
通過する自治体
交差する道路
道の駅
交通量
平日24時間交通量(平成17年度道路交通センサス)
- 仲多度郡まんのう町五條字川向11番7 : 14,864
参考文献
関連項目
外部リンク