前田 (高松市)
前田(まえだ)は高松市東部にある一地区で、高松市役所前田出張所の管内。前田東町、前田西町、亀田町の3町からなる。かつては全域が「木田郡前田村」(まえだむら)として存在し、1956年(昭和31年)9月30日に高松市に編入された。 地理地区は高松市東部に位置し、木田郡三木町と境界を接する南北に長い地区である。人口は2010年時点で4630人(男2231人/女2399人)、世帯数は1981世帯で[1]、2010年現在減少傾向にある。面積は6.11km2と高松市の地区の中では平均的である[2]が、人口密度は1平方キロメートルあたり747.63人と高松市の平均よりも低い。地区内は全体を通して田の広がる田園地帯であり、散村状に民家が点在している。高松市中心部までは約8kmであるが、ことでん西前田駅や高田駅を中心にベッドタウンとしての性格もある。 地形全域が高松平野の一部であるが、地区の北側には標高280.1mの前田山、そこから北東に向かって100m - 200m級の山が連続しており、高松平野はここで終了する。地区の中心には新川、西端に吉田川が流れ、北西部付近で吉田川が新川に合流している。
人口
隣接する地域
高松市前田出張所管内
歴史年表高松市編入以前は「前田村」を参照
町名の変遷
経済高松市の平均と比較して第一次産業(+4.9%)及び第二次産業従事者(+3.0%)の割合が高く、第三次産業従事者(-7.9%)の割合が大幅に低い。 第一次産業
地区内には多くの農地が存在し、主に稲作を中心とした農業が行われている。 第二次産業地区内に大規模な第二次産業集中地帯は無い。 第三次産業
地区内に主だった商業施設は存在しない。川添、十河、三木町など近隣地区にはそれぞれマルナカやフジグランなどが存在する。
教育地区内の小学校は市立前田小学校が存在し、中学校は存在しない。小学校区は前田小学校が地区のほぼ全域を校区としているが、地区北部の夕陽ヶ丘団地は地区外の古高松南小学校の校区である。中学校区は前田小学校の校区が川添地区にある市立協和中学校の校区であり、古高松南小学校の校区は古高松中学校の校区となっている[4]。 三木町側ではあるが当地区との境界付近には香川大学医学部(旧・香川医科大学)とその附属病院が存在している。
太字の校名は地区内に位置する学校で、それ以外は地区内には位置しないが校区が地区内にかかっている学校。
行政この地区の行政サービスの中心としては高松市前田出張所があり各種住民サービスに対応している。またそこは公民館も兼ねていて前田コミュニティセンターとして地域交流・生涯学習の中心となっている。
生活
交通地区のほぼ真ん中をさぬき夢街道(国道11号線バイパス)と高松自動車道が横断し地区内には高松東ICがある。 公共交通機関としてはことでんバスの高松医療センター・大学病院線があるほか、高松琴平電気鉄道長尾線の西前田駅、高田駅がある。 道路
鉄道バス地区内を通るバス路線はことでんバスの高松医療センター・大学病院線と大川バスの引田線が存在する。高松医療センター・大学病院線はJR高松駅発ことでん瓦町駅経由で、地区内の高田駅を終点とし、地区内では全線が香川県道30号塩江屋島西線を路線としている。引田線も高松駅発瓦町経由で、東かがわ市引田まで運行し、地区内では全線が長尾街道(市道東山崎亀田線)を路線としている。
メディア放送
テレビ放送の場合は地区内の前田山に大規模送信所「高松局」があるため基本的にそこを受信する。しかし、アナログ放送において前田山直下の高台の住宅地では電波が強すぎて良好な受信が困難であり、前田山とは反対側の三豊市にある西讃岐中継局を受信する世帯が多い。西讃岐局までは高松平野と丸亀平野を越えて非常に距離があるが、高台での受信であるため障害物が少なく視聴可能な電界強度が得られる。その他何らかの理由で高松局が受信できない場合や、古い建物の場合は海を超えた岡山局を受信する。いずれにしてもデジタル放送ではある一定の受信レベルさえ確保すればゴースト障害やちらつきは起らないため、強電界域用のアンテナを用いるなどして高松局の受信が可能である。
県外波
名所・旧跡・観光・レジャー地区内に主だった観光施設はない。
参考文献
関連項目外部リンク |