セイクワン・バークリー
セイクワン・ラスル・ケビス・バークリー(Saquon Rasul Quevis Barkley, 1997年2月9日 - )は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市ブロンクス区出身のプロアメリカンフットボール選手。NFLのフィラデルフィア・イーグルスに所属している。ポジションはランニングバック。 経歴プロ入り前バークリーは、ニューヨーク市ブロンクスで生まれた。ニューヨーク・ジェッツのファンとして育ち、RBカーティス・マーティンのファンだった。父はボクサーで、兄はロサンゼルス・エンゼルスにドラフト指名された野球選手、大叔父はボクシング世界三階級制覇王者のアイラン・バークリーというスポーツ一家で育った[1]。 ホワイトホール高校時代のバークリーは身長180㎝、体重94㎏で40ヤード走は4.66秒[2][3]とNFL時代の現在と比べて肉体は未熟なものの、アメリカンフットボール以外にもバスケットボールや陸上で活躍しており、100m走10.90秒、砲丸投げ14.08m、走り高跳び183㎝、走り幅跳び6.77mを記録。PIAA11地区大会では100m走,走り幅跳びで優勝した。 2015年にペンシルベニア州立大学に入学すると、すぐに試合に出場した。2試合目のゲームでは、115ヤード、1TDを記録した。3試合目もラン21回、195ヤード、2TDと堅調な記録を残した。1年目のシーズンは、ラン182回、1076獲得ヤード、7TDの記録を残した。 大学時代は試合中の傑出した身体能力から生まれる驚異的なプレーのみならず、パワークリーン183㎏(405ポンド)[4]を挙げて話題となった。 2017年12月31日、バークリーは2018年ドラフトにエントリーすることを発表した。その後行われたNFLコンバインでも良い成績を残し、スカウトからの評価も上昇した。多くのモック・ドラフト(ドラフト予想)では、全体2位で指名されると予想された[5][6]。これはRBとしては2006年のレジー・ブッシュ以来の高順位だった。
ニューヨーク・ジャイアンツ![]() 大方の予想通り、2018年のNFLドラフトにおいてニューヨーク・ジャイアンツによって1巡目全体2位で指名されたバークリーは、2018年6月22日、ジャイアンツと4年総額3120万ドルの全額保証契約を結んだ[7][8]。 2018年シーズン開幕戦のジャクソンビル・ジャガーズ戦で、バークリーは68ヤードのプロ初TDを決めた。その試合は106ヤードを走った。このシーズンではNFL全体2位となる1307ヤードを記録し、261回のキャリーで11タッチダウン、レシーブ91回、4タッチダウンを記録し、この年の最優秀新人オフェンス選手賞を受賞した[9]。 2019年シーズンは第3週のタンパベイ・バッカニアーズ戦で足を負傷し途中離脱[10]し、第7週のアリゾナ・カージナルス戦で復帰した。この年もラッシングヤードが1000ヤードを越える活躍を見せた。 2020年シーズンは第2週のシカゴ・ベアーズ戦で前十字靭帯損傷の大怪我を負いシーズンエンドとなった[11]。 2021年シーズンは、4月28日にジャイアンツから5年目の契約オプションを行使された[12]。 2022年シーズンは1312ヤード、10タッチダウンを記録し、ルーキーイヤー以来2度目となるプロボウルに選出された[13]。 2023年シーズン開始前に長期契約についての交渉を行ったものの、契約締結に至ることはなく、1年契約でプレーすることになった[14]。 フィラデルフィア・イーグルス2024年3月13日、フィラデルフィア・イーグルスと3年総額3775万ドルの契約を結んだ[15]。 2024年レギュラーシーズンのラッシングヤードは2005に達し、史上9人目の2000ヤードラッシャーとなって[16]、NFL最優秀攻撃選手賞に選ばれた。プレイオフを含む単一シーズンではラッシングヤード2504を記録し、2500ヤード以上のラッシュを記録したNFL史上初の選手となった[17]。同時にプレイオフを含む単一シーズンでのスクリメージヤードは2857となり、NFL記録を更新した。 2025年3月4日に、ランニングバックとしては史上初めて2000万ドル以上の年俸となる、2028年シーズンまでの2年4120万ドルの契約延長にイーグルスと合意した[18]。 詳細情報レギュラーシーズン
私生活6人兄弟の家庭で育った。また、娘が1人いる。 ペンシルベニア州は大学時代のバークリーの功績を称えるため、3月14日をセイクワン・バークリーの日とし、州の祝日とすることを決定した[19]。 脚注
外部リンク
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