クリスチャン・マキャフリー

クリスチャン・マキャフリー

Christian McCaffrey
カロライナ・パンサーズでのマキャフリー （2019年）
サンフランシスコ・49ers #23
ポジション	ランニングバック
生年月日	(1996-06-07) 1996年6月7日（29歳）
出身地	アメリカ合衆国 コロラド州キャッスルロック
身長:	5' 11" ＝約180.3cm
体重:	205 lb ＝約93kg
経歴
高校	バロー・クリスチャン高等学校（英語版）
大学	スタンフォード大学
NFLドラフト	2017年 / 1巡目全体8位
所属歴
2017-2022 カロライナ・パンサーズ 2022- サンフランシスコ・49ers
受賞歴・記録
オールプロ選出（計3回）
1st（2回） 2019, 2023 2nd（1回） 2018
プロボウル選出（3回）
2019, 2022, 2023
その他受賞・記録
NFL最優秀攻撃選手賞 (2023) NFLシーズン最多ラン獲得ヤード (2023) ポール・ホーナング賞 (2015) ジェット賞 (2015) APカレッジフットボール最優秀選手賞 (2015) Pac-12最優秀攻撃選手賞 (2015) コンセンサスオールアメリカン (2015) 2× オールPac-12ファーストチーム (2015, 2016)
NFL 通算成績 （2024年終了時点）
ラン獲得ヤード 6387 平均ラン獲得ヤード 4.7 ラッシングTD 52 レシーブ数 524 レシーブ獲得ヤード 4466 レシービングTD 29 Player stats at NFL.com
Player stats at PFR

クリスチャン・ジャクソン・マキャフリー（Christian Jackson McCaffrey, 1996年6月7日 - ）は、アメリカ合衆国コロラド州キャッスルロック出身のプロアメリカンフットボール選手。NFLのサンフランシスコ・49ersに所属している。ポジションはランニングバック。父のエド・マキャフリー（英語版）、兄のマックス・マキャフリー（英語版）も元NFL選手[1]。

経歴

カレッジ

スタンフォード大学に進学し、3年間主力として活躍。3年目の2017年シーズン途中にチームを離脱して同年のNFLドラフトにアーリーエントリーした[2]。この決断は物議を醸し、賛否両論を巻き起こした[3][4]。

カロライナ・パンサーズ

2017年のドラフト全体7位でカロライナ・パンサーズから指名され、2017年5月4日に4年総額1720万ドルのルーキー契約を結んだ[5]。

2017年シーズン

第5週のデトロイト・ライオンズ戦でキャリア初のタッチダウンを記録した[6]。このシーズンのプレーオフ、ワイルドカード・ラウンドのニューオーリンズ・セインツ戦では16ラン獲得ヤード、6レシーブ、101獲得ヤードを記録したが、チームは敗れた[7]。

2018年シーズン

このシーズンは16試合に出場して1098レシーブ獲得ヤード、867ラン獲得ヤード、合計11タッチダウンを記録し、オールプロセカンドチームに選出された[8]。

2019年シーズン

このシーズンは16試合に出場して1387レシーブ獲得ヤード、1005ラン獲得ヤード、合計15タッチダウンを記録するなどエースとして活躍し、数々のNFL記録（後述）を打ち立てた[9]。また、自身初となるプロボウル、オールプロファーストチームに選出された[10]。

2020年シーズン

2020年4月16日にパンサーズと4年総額6400万ドルの契約延長に合意した[11]。ランニングバックとしてはNFL史上最高額となった[12]。

このシーズンは第2週のタンパベイ・バッカニアーズ戦で右足首を痛めて離脱。その後第9週のカンザスシティ・チーフス戦で復帰したが、この試合で右肩を痛め、そのままシーズン終了となった[13]。結果的にこのシーズンは3試合の出場に留まった。

2021年シーズン

このシーズンもハムストリングや足首を痛めるなど故障に悩まされ、7試合の出場に留まった。

2022年シーズン

最初の6試合で393ラン獲得ヤード、277レシーブ獲得ヤードを記録した[14][15]。

サンフランシスコ・49ers

2022年シーズン

2022年10月20日に2023年のNFLドラフト2巡目、3巡目、4巡目指名権及び2024年ドラフト5巡目指名権とのトレードで、サンフランシスコ・49ersへ移籍した[16] 。

このシーズンは2チーム合計で1139ラン獲得ヤード、741レシーブ獲得ヤードを記録し、3年ぶりにプロボウルに選出された[17][18]。

2023年シーズン

13試合連続してタッチダウンを得てチームの記録を作るなど活躍し[19]、リーグ第2位の得票でプロボウルに選出された[20]。リーグトップとなる1459ラン獲得ヤード、2023スクリメージヤードを記録し、NFL最優秀攻撃選手賞を受賞した[21]。チーフスとの第58回スーパーボウルでは最初のドライブでファンブルを喫し、試合も延長戦の末敗れるも[22]、スペシャルプレーでWRのジャワン・ジェニングス（英語版）からのタッチダウンをレシーブした[23]。

2024年シーズン

2024年6月4日、49ersと2027年シーズンまでの2年総額3800万ドルの契約延長を行った[24]。

アキレス腱とふくらはぎの故障により、プレシーズンとトレーニングキャンプを欠席し、レギュラーシーズン最初の8試合を欠場した。その後4試合に出場したものの試合中に後十字靭帯を痛めて再びIR入りした[25]。

家族

前述のように父のエドと兄のマックスは元NFL選手で、現在はノーザンコロラド大学（英語版）でエドがヘッドコーチ、マックスがオフェンシブコーディネーターを務めている[26]。

外祖父のデーブ・シム（英語版）は陸上選手として活躍し、1960年ローマオリンピックの100m走で銀メダルを受賞した[27]。

人物

2019年より、ミス・ユニバース受賞経験のあるモデルのオリビア・カルポと交際しており、2023年4月7日に婚約した[28][29]。

詳細情報

年度別成績

レギュラーシーズン

シーズン	チーム	試合		ラン					レシーブ					リターン					パス									ファンブル
		GP	GS	Att	Yds	Y/A	Lng	TD	Rec	Yds	Y/R	Lng	TD	Ret	Yds	Y/R	Lng	TD	Cmp	Att	Pct	Yds	Y/A	Lng	TD	Int	Rtg	Fum	Lost
2017	CAR	16	10	117	435	3.8	40	2	80	651	8.1	37	5	25	220	8.8	25	0	—	—	—	—	—	—	—	—	—	2	1
2018		16	16	219	1098	5.0	59	7	107	867	8.1	38	6	—	—	—	—	—	1	1	100.0	50	50.0	50	1	0	158.3	4	1
2019		16	16	278	1387	4.9	84	15	116	1005	8.7	25	4	—	—	—	—	—	0	2	0.0	0	0.0	0	0	0	39.6	1	0
2020		3	3	59	225	3.8	6	5	17	149	8.8	24	1	—	—	—	—	—	—	—	—	—	—	—	—	—	—	0	0
2021		7	7	99	442	4.5	18	1	37	343	9.3	32	1	—	—	—	—	—	—	—	—	—	—	—	—	—	—	1	0
2022		6	6	85	393	4.6	49	2	33	277	8.4	49	1	—	—	—	—	—	—	—	—	—	—	—	—	—	—	0	0
	SF	11	10	159	746	4.7	38	6	52	464	8.9	38	4	—	—	—	—	—	1	1	100.0	34	34.0	34	1	0	158.3	1	0
2023		16	16	272	1459	5.4	72	14	67	564	8.4	41	7	—	—	—	—	—	—	—	—	—	—	—	—	—	—	3	2
2024		4	4	50	202	4.0	19	0	15	146	9.7	30	0	—	—	—	—	—	—	—	—	—	—	—	—	—	—	1	1
通算		95	88	1347	6387	4.7	84	52	524	4466	8.5	49	29	25	220	8.8	25	0	2	4	50.0	84	21.0	50	2	0	135.4	13	5

• 2024年度シーズン終了時
• 太字は自身最高記録
• ■はリーグ最高記録
• ■はNFL最優秀攻撃選手賞受賞年

ポストシーズン

シーズン	チーム	試合		ラン					レシーブ					パス									ファンブル
		GP	GS	Att	Yds	Y/A	Lng	TD	Rec	Yds	Y/R	Lng	TD	Cmp	Att	Pct	Yds	Y/A	Lng	TD	Int	Rtg	Fum	Lost
2017	CAR	1	1	6	16	2.7	7	0	6	101	16.8	56	1	—	—	—	—	—	—	—	—	—	0	0
2022	SF	3	3	40	238	6.0	68	2	12	61	5.1	14	1	0	1	0.0	0	0.0	0	0	0	39.6	0	0
2023		3	3	59	268	4.5	39	4	19	152	8.0	28	1	—	—	—	—	—	—	—	—	—	1	1
通算		7	7	105	522	5.0	68	6	37	314	8.5	56	3	0	1	0.0	0	0.0	0	0	0	39.6	1	1

• 2024年度シーズン終了時
• 太字は自身最高記録
• ■はリーグ最高記録

NFL記録

• ランニングバックによるシーズン最多レシーブ数：116（2019年）[30]
• 2シーズンで100レシーブ以上を記録した史上唯一のランニングバック[22]
• 1シーズンに1000レシーブ獲得ヤード、1000ラン獲得ヤードを同時に記録（マーシャル・フォーク、ロジャー・クレイグに並び史上3人目）[30]
• ルーキーシーズンに70レシーブ、5レシービングTDを記録した史上唯一のランニングバック
• 5試合連続で50レシーブ獲得ヤード、50ラン獲得ヤード以上を記録した史上唯一の選手[22]
• キャリア最初の3年間でのランニングバックによる通算最多レシーブ数：303
• 史上最速（42試合）で2000レシーブ獲得ヤードを記録したランニングバック（ハーシェル・ウォーカーと並ぶタイ記録）
• 史上最速（57試合）で3000レシーブ獲得ヤードと3000ラン獲得ヤードを記録[30]

パンサーズ記録

• シーズン最多レシーブ数：116（2019年）[30]
• シーズン最多スクリメージ獲得ヤード：2392（2019年）[22]
• ランニングバックによるシーズン最多レシーブ獲得ヤード：1005（2019年）[22]
• ランニングバックによるシーズン最多レシービングTD：6（2019年）[22]

脚注

1. Smith, Michael David (2018年9月7日). “NFL suspends Max McCaffrey four games” (英語). ProFootballTalk. 2022年10月4日閲覧。
2. “Stanford RB McCaffrey entering 2017 NFL draft” (英語). ESPN.com (2016年12月7日). 2022年10月4日閲覧。
3. “Stanford's Christian McCaffrey ignites debate over stars playing in college football bowl games”. Chicago Tribune. 2022年10月4日閲覧。
4. “https://sports.yahoo.com/news/the-dam-is-about-to-burst-on-college-players-like-christian-mccaffrey-opting-to-skip-bowl-games-174654560.html” (英語). sports.yahoo.com. 2022年10月4日閲覧。
5. “Christian McCaffrey signs rookie deal with Panthers” (英語). NFL.com. 2022年10月4日閲覧。
6. “Panthers' Christian McCaffrey: Notches first NFL touchdown Sunday” (英語). CBSSports.com. 2022年10月4日閲覧。
7. “Wild Card - Carolina Panthers at New Orleans Saints - January 7th, 2018” (英語). Pro-Football-Reference.com. 2022年10月4日閲覧。
8. “Luke Kuechly, Christian McCaffrey named All-Pros” (英語). www.panthers.com. 2022年10月4日閲覧。
9. “Stats and Superlatives: Christian McCaffrey joins 1,000-1,000 club” (英語). www.panthers.com. 2022年10月4日閲覧。
10. “Christian McCaffrey earns first team All-Pro honor at two spots” (英語). www.panthers.com. 2022年10月4日閲覧。
11. “Panthers RB Christian McCaffrey signs $64M extension” (英語). NFL.com. 2022年10月4日閲覧。
12. “Panthers sign Christian McCaffrey to contract extension through 2025” (英語). www.panthers.com. 2022年10月4日閲覧。
13. “Panthers activate Christian McCaffrey; Darnold (shoulder) clears concussion protocol, status TBD”. www.nfl.com. 2022年10月4日閲覧。
14. Jones-Drew, Maurice (2022年10月20日). “Running back index: Week 7” (英語). NFL. 2022年11月5日閲覧。
15. Bryan, Will (2022年10月20日). “Christian McCaffrey's career statistics with Carolina Panthers” (英語). Carolina Panthers. 2022年11月6日閲覧。
16. Edholm, Eric (2022年10月20日). “Panthers trading RB Christian McCaffrey to 49ers in exchange for host of draft picks”. NFL.com. 2022年10月20日閲覧。
17. “Christian McCaffrey 2022 Game Log” (英語). Pro-Football-Reference.com. 2023年7月21日閲覧。
18. “2022 NFL Pro Bowlers” (英語). Pro-Football-Reference.com. 2023年7月21日閲覧。
19. “Christian McCaffrey wills 49ers to survive pesky Cardinals in Week 4 victory” (英語). Niner Noise (2023年10月1日). 2023年10月1日閲覧。
20. “49ers QB Brock Purdy tops 2024 Pro Bowl Games voting by fans”. NFL. 2024年1月9日閲覧。
21. “2023年NFL最優秀賞、受賞者リスト”. NFL Japan. 2024年2月9日閲覧。
22. ^ “All about Christian McCaffrey, 49ers running back leading San Francisco in Super Bowl LVIII” (英語). CBS News (2024年2月11日). 2025年6月8日閲覧。
23. “Christian McCaffrey’s Super Bowl touchdown was his 39th in 33 games as a 49er” (英語). NBC sports Pro Football Talk (2024年2月13日). 2025年6月8日閲覧。
24. “Niners RB Christian McCaffrey signs two-year, $38 million extension” (英語). NFL.com (2024年6月4日). 2025年6月7日閲覧。
25. “苦難の2024年シーズンを振り返る49ersのRBマカフリー”. 2024年12月5日閲覧。
26. “Source: Michigan's McCaffrey opts out, to transfer” (英語). ESPN.com (2020年9月16日). 2022年10月4日閲覧。
27. FitzGerald, Tom (2015年10月24日). “Stanford’s Christian McCaffrey amassing fans, Heisman buzz” (英語). San Francisco Chronicle. 2022年10月4日閲覧。
28. “Olivia Culpo” (英語). Peoplemag. 2022年10月4日閲覧。
29. “元ミス・ユニバースの米女優オリビア・カルポ、ＮＦＬスターと婚約発表！４９ｅｒｓのクリスチャン・マキャフリーと”. スポーツ報知 (2023年4月8日). 2023年9月17日閲覧。
30. ^ “Christian McCaffrey's statistics and rankings in Panthers career” (英語). panthers.com (2022年10月20日). 2025年6月8日閲覧。

関連項目

• 兄弟スポーツ選手一覧

外部リンク

• 選手の通算成績と情報: NFL.com • ESPN • Pro-Football-Reference
• San Francisco 49ers bio
• Stanford Cardinal bio