21stセンチュリー・スキッツォイド・バンド
21stセンチュリー・スキッツォイド・バンド(21st Century Schizoid Band、トウェンティ・ファースト・センチュリー・スキッツォイド・バンド)は、イングランドのロック・バンドである。 プログレッシブ・ロックバンド「キング・クリムゾン」の元メンバーが結成したトリビュートバンドで、1969年から1971年までの楽曲のカバー曲を中心にコンサート活動を行なった。 概要・略歴2002年に結成[1]。バンド名はキング・クリムゾンのデビューアルバム『クリムゾン・キングの宮殿』の収録曲「21世紀のスキッツォイド・マン(21st Century Schizoid Man)」に由来している。名付け親はキング・クリムゾンを主宰するロバート・フリップ[2]。 メンバーはイアン・マクドナルド(フルート、キーボード、アルト・サクソフォーン)、マイケル・ジャイルズ(ドラムス)、メル・コリンズ(サクソフォーン、フルート、キーボード)、ピーター・ジャイルズ(ベース)、ジャッコ・ジャクジク(ギター、ボーカル)。マクドナルドとマイケル・ジャイルズはキング・クリムゾンのオリジナル・メンバーで、コリンズはマクドナルドと入れ替わって1970年にキング・クリムゾンに加入した。マイケルの弟ピーターは、キング・クリムゾンの前身に当たるジャイルズ・ジャイルズ&フリップに兄と共に在籍した[注釈 1]。 2002年11月の日本公演の後、マイケル・ジャイルズが脱退し[1]、1971年から1972年までキング・クリムゾンのメンバーだったイアン・ウォーレスが加入。2003年11月の2度目の日本公演を含めて、2004年までワールド・ツアーを行なった。 彼等はキング・クリムゾンが1969年から1971年までの間に発表した最初の4枚のアルバムの収録曲を中心に、マクドナルドとジャイルズ兄弟のアルバム『マクドナルド・アンド・ジャイルズ』(1970年)を初めとするメンバーのバック・カタログからの作品によって構成されたセットをライブ演奏し、4作のアルバムを発表した。マクドナルドのソロ・アルバム『ドライヴァーズ・アイズ』(1999年)から「Let There Be Light」[注釈 2]、ジャクジクのインストゥルメンタル「Catley's Ashes」[注釈 3]なども披露された。 様々な国に拠点を置くメンバーで一緒にツアーするのが困難だということもあり、彼等は2004年以来活動していない。2005年にフェスティバル公演での演奏依頼があり、おそらく別の仕事が入っていたウォーレスに代わってガイ・エヴァンス(ヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーター)をドラマーに迎えた編成による再結成の可能性があったが実現しなかった。 2007年2月、ウォーレス病没。 2010年、ジャクジクとコリンズはフリップとの連名で『ア・キング・クリムゾン・プロジェクト』を開始し、2011年にトニー・レヴィン(ベース)とギャヴィン・ハリソン(ドラムス)を迎えてアルバム『ア・スケアシティ・オブ・ミラクルズ』を発表した[3]。2013年、この5人にパット・マステロット(ドラムス)とビル・リーフリン(ドラムス)を加えた7人で新しいキング・クリムゾンが編成された[4]。 2022年2月、マクドナルド病没。 歴代メンバー
ディスコグラフィライブ・アルバム
日本公演出典[6]。 2002年
2003年
脚注注釈
出典
引用文献
関連項目 |
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