2011年のサンマリノグランプリ (ロードレース)
2011年のサンマリノグランプリは、ロードレース世界選手権の2011年シーズン第13戦として、9月2日から4日までイタリアのミサノ・サーキットで開催された。 概要125ccクラス125ccクラス予選では、ポイントランキング2位のヨハン・ザルコがシーズン2度目となるポールポジションを獲得、2番グリッドはエクトル・ファウベル、3番グリッドにはポイントリーダーのニコラス・テロルが続いた。ワイルドカード参戦のチェコ人ライダー、ミロスラフ・ポポフは2列目6番グリッドを獲得する健闘を見せた[1]。 日曜日の決勝レースでは中盤以降、テロルとザルコによるマッチレースが展開された。ファイナルラップではコーナーごとに順位を入れ替える激しいバトルとなり、最終コーナーはザルコが前でクリアした。ところがフィニッシュライン前の最後のストレート、ザルコはカウルから頭を上げて2度も大きく後ろを振り返るという判断ミスを犯してしまう。これによりザルコは大きくスピードをロスし、テロルの逆転優勝を易々と許すこととなった[2]。 テロルはシーズン7勝目、いっぽうザルコが目前の勝利を逃すのはシーズン5度目となった。2人のポイント差は31に広がった[3]。 Moto2クラスMoto2クラスでは今回から2戦、前戦で骨折を負ったテクノマグCIPチームのケナン・ソフォーグルの代役として、同チームからスペイン選手権に参戦する小山知良が起用された[4]。 土曜日の予選では、ポイントリーダーのステファン・ブラドルがシーズン7度目のポールポジションを獲得した。2番グリッドはポイントランキング2位のマルク・マルケス、3番手には高橋裕紀が続いた[5]。 決勝レースは7台の集団バトルが展開された。21周目にマルケスがトップに立つと逃げ切りに成功し、2連勝・シーズン6勝目を挙げた。2位はブラドル、3位にはアンドレア・イアンノーネが続いた。ポイントランキングでは、ブラドルとマルケスの差は23ポイントにまで詰まった[6]。 MotoGPクラスグランプリ前日の木曜日、プラマック・レーシングのロリス・カピロッシがこのシーズン限りで現役を引退し、22年間のグランプリ生活に終止符を打つことを発表した。発表の場に同席していた、250cc時代から何度もバトルを繰り広げたバレンティーノ・ロッシは、「ロリスは僕たちのスポーツにとって、ベストライダーの一人だと思う」と賞賛の言葉を贈った[7]。 土曜日の予選では、ポイントリーダーのケーシー・ストーナーが2戦連続・シーズン8度目のポールポジションを獲得、ポイントランキング2位のホルヘ・ロレンソが2番手、ダニ・ペドロサが3番手に続いた[8]。 日曜日の決勝では、スタートでトップに飛びだしたロレンソが中盤以降独走態勢を築いてシーズン3勝目を挙げた。ストーナーは序盤はロレンソに僅差の2位に付けていたが、ペースが上がらず終盤にはペドロサにも競り負けて3位に終わった。この結果ポイントランキングでは、ストーナーとロレンソの差は35に縮まった[9]。 MotoGPクラス決勝結果
Moto2クラス決勝結果
125ccクラス決勝結果
脚注
参考文献
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