ミゲル・オリベイラ
ミゲル・アンジェロ・ファルコン・デ・オリベイラ(Miguel Ângelo Falcão de Oliveira、1995年1月4日 - )は、ポルトガル・セトゥーバル県アルマダ出身のオートバイレーサー。 経歴2003年、8歳の時レーシングカートを始めるが翌年には二輪に転向、2005年にはポルトガルのミニバイク選手権でチャンピオンとなった。2006年にはスペインのミニバイク選手権「カリプソカップ」でランキング2位を記録、2008年には125ccロードレースのカタルーニャ州選手権で4位[1]、ロードレース世界選手権のサポートイベントであるレッドブルMotoGPルーキーズカップに3戦スポット参戦して2勝を記録した[2]。 2009年、スペインロードレース選手権(CEV)125ccクラスにブルセンスBQRチームからデビュー、2位表彰台に3回立ち、アルベルト・モンカヨ、マーベリック・ビニャーレスに次ぐ年間ランキング3位でルーキーイヤーを終えた[3]。 アンダルシア・カハソルチームからの参戦となった翌2010年は、第5戦までに2勝・2位2回を記録、前年のチームメイトのビニャーレスとタイトル争いを展開していた。終盤2戦には、チームがこの年のグランプリで使用した最新ファクトリーマシン、アプリリア・RSA125を投入し2連勝を遂げたものの[4]、全戦で表彰台に立つ安定度を見せたビニャーレスに僅か2ポイント差で競り負けてランキング2位に終わった[5]。またこの年の10月にアルバセテ・サーキットで開催されたヨーロッパ選手権レースでも、ビニャーレスに次ぐ2位でフィニッシュした[6]。 2011年、は同チーム(チーム名は「アンダルシア・バンカ・シビカ」に変更)から、アルベルト・モンカヨをチームメイトにRSA125を駆ってロードレース世界選手権125ccクラスにフル参戦デビューを果たす。開幕前の地元エストリルでの合同テストではトップタイムをマークする活躍を見せた[7]。 MotoGP2019年よりMotoGPクラスに昇格し、レッドブル・KTM・テック3から参戦した。19戦中16戦出場し、オーストラリア戦後に転倒により終盤3戦を欠場し、ランキングは17位でシーズンを終えている。この時、第12戦イギリスGPで右肩を強打したため、手術を受ける[8]。 2020年も同チームから参戦。パートナーはイケル・レクオナ。第6戦シチリアGPで初優勝を飾り、ポルトガル人として初のMotoGPクラスウイナーとなる快挙を果たした。最終戦ポルトガルGPでは2週目からトップを独走し、周目に1分39秒879のファステストラップを記録した。その後、ポール・トゥ・ウインを獲得し、母国グランプリで2勝目を挙げた[9] 2021年はファクトリーチームのレッドブル・KTM・ファクトリーレーシングから参戦。ブラット・ビンダーをコンビを組む。序盤5戦の決勝は下からのグリッドからスタートで10位以下での完走で終えてしまう。しかしその後、新型のマシンを供給されイタリアGPとドイツGP、優勝を飾ったカタルーニャGPでは3戦連続で表彰台に立つなどの活躍を見せた[10]。 2022年も同チームから参戦。オーストリアGP後に2023年からアプリリアを供給するRNFレーシングへの移籍が発表された[11]。 主なレース戦績スペインロードレース選手権(CEV)
ロードレース世界選手権
脚注
外部リンク
|