2010年のインターコンチネンタル・ル・マン・カップは、フランス西部自動車クラブ (ACO) が主催するインターコンチネンタル・ル・マン・カップの初のシーズン。2010年9月12日にイギリスのシルバーストンで開幕し、11月7日に中国の珠海で閉幕するまで、全3戦で争われた。カップはアメリカン・ル・マン・シリーズ、ル・マン・シリーズ、アジアン・ル・マン・シリーズの耐久戦で争われた[1]。優勝チームは2011年のル・マン24時間レースに自動エントリーされた。
プジョーはチーム・プジョー トタルがLMP1クラスで参戦、全3戦で勝利して唯一のライバルであるアウディに打ち勝ちマニュファクチャラーズ・タイトルを獲得した。チーム・プジョー トタルはまた、アウディ・スポーツチーム・ヨーストに17ポイント差を付けてチーム・タイトルを獲得した。GT2ではフェラーリがポルシェに対して7ポイントという僅差で打ち勝ち、マニュファクチャラーズ・タイトルを獲得した。チーム・タイトルはポルシェのチーム・フェルバーマイヤー・プロトンが優勝は無かったもののタイトルを獲得した。LMP2はオーク・レーシングのみ、GT1はラルブル・コンペティションのみの参戦であった。
スケジュール
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開催日程
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開催国
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開催サーキット
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優勝
|
出走台数
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ドライバー
|
マシン
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周回数
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1
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9月12日
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イギリス
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シルバーストン
|
|
プジョー・908 HDi FAP
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170
|
45
|
2
|
10月2日
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アメリカ合衆国
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ロード・アトランタ
|
|
プジョー・908 HDi FAP
|
242
|
41
|
3
|
11月7日
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中国
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珠海
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- ステファン・サラザン
- フランク・モンタニー
|
プジョー・908 HDi FAP
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232
|
23
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エントリーリスト
LMP1
LMP2
GT1
GT2
チーム
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車両
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エンジン
|
タイヤ
|
No.
|
ドライバー
|
ラウンド
|
ジャガーRSR
|
ジャガー・XKR GT2
|
ジャガー 5.0 L スーパーチャージャー V8
|
Y
|
33
|
アンディ・ウォレス
|
2
|
ブッチ・ライツィンガー
|
2
|
トミー・ドリッシ(英語版)
|
2
|
-/75/81
|
ポール・ジェンティーロジー(英語版)
|
2-3
|
マルク・ホーセンス
|
2-3
|
ライアン・ダルジール
|
2
|
フライングリザード・モータースポーツ
|
ポルシェ・911 GT3 RSR(997)
|
ポルシェ 4.0 L F6
|
M
|
44
|
ダレン・ロウ(英語版)
|
2
|
セス・ニーマン(英語版)
|
2
|
マルコ・ホルツァー
|
2
|
45
|
パトリック・ロング
|
2
|
ヨルグ・ベルグマイスター
|
2
|
マルク・リープ
|
2
|
リシ・コンペティツィオーネ
|
フェラーリ・F430 GT2
|
フェラーリ F136GT 4.0 L V8
|
M
|
61
|
ジャンカルロ・フィジケラ
|
2
|
ハイメ・メロ
|
2
|
ミカ・サロ
|
2
|
62
|
トニ・バイランダー
|
2
|
ジャンマリア・ブルーニ
|
2
|
プロスピード・コンペティション
|
ポルシェ・911 GT3 RSR(997)
|
ポルシェ 4.0 L F6
|
M
|
75
|
マルコ・ホルツァー
|
1
|
リチャード・ウェストブルック
|
1, 3
|
ダリル・オーヤン(英語版)
|
3
|
チーム・フェルバーマイヤー-プロトン
|
ポルシェ・911 GT3 RSR(997)
|
ポルシェ 4.0 L F6
|
M
|
77
|
マルク・リープ
|
1, 3
|
リヒャルト・リーツ
|
1, 3
|
88
|
クリスチャン・リード
|
1, 3
|
マルティン・ラジンガー
|
1, 3
|
ロマン・デュマ
|
1
|
ジャンルカ・ローダ
|
3
|
BMW・チーム・シュニッツァー
|
BMW・M3 GT2
|
BMW 4.0 L V8
|
D
|
78
|
ヨルグ・ミューラー
|
1, 3
|
ディルク・ヴェルナー
|
1, 3
|
CRSレーシング
|
フェラーリ・F430 GT2
|
フェラーリ F136GT 4.0 L V8
|
M
|
90
|
フィル・ケイフ(英語版)
|
1, 3
|
ピエール・エレット
|
1 ,3
|
ピエール・カッファー
|
1
|
アンドリュー・カーカルディ(英語版)
|
3
|
91
|
アンドリュー・カーカルディ(英語版)
|
1
|
ティム・ミューレン(英語版)
|
1
|
BMW・レイホール・レターマン・レーシング
|
BMW・M3 GT2
|
BMW 4.0 L V8
|
D
|
90
|
ディルク・ミューラー
|
2
|
ジョーイ・ハンド
|
2
|
アンディ・プリオール
|
2
|
92
|
ビル・オーバーレン
|
2
|
トミー・ミルナー
|
2
|
ディルク・ヴェルナー
|
2
|
AFコルセ
|
フェラーリ・F430 GT2
|
フェラーリ F136GT 4.0 L V8
|
M
|
95
|
ジャンカルロ・フィジケラ
|
1
|
トニ・バイランダー
|
1, 3
|
ジャン・アレジ
|
1
|
ジャンマリア・ブルーニ
|
3
|
ハイメ・メロ
|
3
|
96
|
ジャンマリア・ブルーニ
|
1
|
ハイメ・メロ
|
1
|
ガルフ・チーム・ファースト
|
ランボルギーニ・ガヤルド LP560 GT2
|
ランボルギーニ 5.2 L V10
|
D
|
99
|
ファビエン・ジロイ
|
1, 3
|
ロアルド・ゲーテ
|
1, 3
|
レース結果
シリーズ初年度は秋に3つのイベントが開催された。アメリカン・ル・マン・シリーズ、ル・マン・シリーズの最終戦、アジアン・ル・マン・シリーズのイベントから形成された。第1戦は9月にシルバーストン・サーキットで行われたシルバーストン1000キロレース、第2戦は10月にロード・アトランタで行われたプチ・ル・マン、最終戦は11月に珠海国際サーキットで行われた珠海1000キロレースで、これは中国で開催された初のル・マン形式のレースであった。
注:各レースにおいて、インターコンチネンタル・カップに参戦していない車両が各クラスで優勝した場合もあり。下記リストはカップ戦エントラントの最上位を表示。
ランキング
ポイントはそれぞれのクラスの優勝者の走行距離70%以上を走行した場合に与えられる。また、カップにエントリーしたドライバーにのみ与えられる。ポールポジションを獲得したILMCエントリーチームの車両にはボーナスポイント1が与えられる(太字で表示)[2]。
ポイントシステム[2]
1位
|
2位
|
3位
|
4位
|
5位
|
6位
|
7位
|
8位
|
9位
|
10位
|
11位
|
12位
|
13位
|
14位
|
15位
|
16位
|
17位
|
18位
|
19位
|
20位
|
21位
|
22位
|
ポールポジション
|
25
|
22
|
20
|
19
|
18
|
17
|
16
|
15
|
14
|
13
|
12
|
11
|
10
|
9
|
8
|
7
|
6
|
5
|
4
|
3
|
2
|
1
|
1
|
マニュファクチャラーズ・カップ
マニュファクチャラーズ・カップはLMP1とGT2カテゴリーでのみ争われた。各マニュファクチャラーはそれぞれのイベントでポイント獲得対象チームを指定しなければならなかった。ポイントはそれぞれのチームのトップ2台に与えられた[2]。
LMP1
順位
|
マニュファクチャラー
|
SIL
|
PET
|
ZHU
|
Total points
|
1
|
プジョー
|
1
|
1
|
1
|
140
|
2
|
2
|
4
|
2
|
アウディ
|
3
|
3
|
3
|
101
|
Ret
|
5
|
2
|
GT2
チームズ・カップ
LMP1
LMP2
注:シルバーストンでMIKコルセはレーシング・ボックスとしてエントリーした。
GT1
GT1カテゴリーではラルブル・コンペティションとアトラス eFX-チーム FSがエントリーしたが、アトラスはシリーズから撤退したためタイトルはラルブルが自動的に獲得した。
GT2
参照
外部リンク