ヨルグ・ミューラー
ヨルグ・ミューラー(Jörg Müller、1969年9月3日 - )は、ドイツのカーレースドライバーである。オランダのケルクラーデ生まれ。 経歴1993年のマカオグランプリ優勝者。1994年、ドイツF3チャンピオン。 1995年、ドイツ・スーパーツーリング選手権(STWカップ)にBMWから参戦し、年間ランキング12位でシーズンを終えた。 1996年、国際F3000にRSMマルコチームから参戦しシリーズチャンピオンとなった。加えて、スパ・フランコルシャン24時間レースに参戦し、優勝を遂げた。 F1テストドライバー1997年から1998年にかけ、F1のアロウズ、ザウバーでテストドライバーを務め、BMWが2000年からのF1参戦に向けたテストを開始したことに伴い、1999年にそのテストドライバーに抜擢され、BMWエンジンを搭載したウィリアムズのステアリングを握りテストにあたった。この間、2001年からのF1参戦を目指していたミシュランのタイヤテストも同時に手がけた。 BMWがF1参戦へ復帰し、ミューラーは2001年終了までウィリアムズテストドライバーを務めたが、F1グランプリの実戦で走ることは出来なかった。 耐久レース上述のテストドライバーとしての仕事のほか、1997年から2000年にかけ日産を駆ってスポーツカーレースに参戦し、この間は多忙を極めた。 平行して耐久レースへの参戦も継続し、デイトナ24時間レース、ル・マン24時間レースではポルシェ・911 GT1を駆り両レースともに総合2位で終えた。翌1999年にはBMWチームに移り、トム・クリステンセン、J.J.レートとのチームでBMW・V12 LMRで参戦したセブリング12時間レースで優勝。6月のル・マン24時間では、レース終盤に差し掛かった18時間目でリタイアとなった(このレースでは同じBMWワークスのマルティニ-ダルマス-J・ヴィンケルホック組が優勝した)。 2000年にはアメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)に参戦し、BMW・M3 GTRを駆った2001年にGT部門におけるシリーズタイトルを獲得した。 ツーリングカー選手権2001年からは、ヨーロッパツーリングカー選手権(ETCC)にBMWのワークスチーム(BMWチーム・ドイツ)から参戦している。 同選手権では世界ツーリングカー選手権(WTCC)に改められた2005年以後も含め長期に渡って参戦しており、タイトル争いに絡む実力者ではあるが、アンディ・プリオールらの前にチャンピオンは獲得できずにいる。 ツーリングカー選手権に参戦するかたわら、2004年と2005年にニュルブルクリンク24時間レースに参戦し、2004年に優勝、翌2005年も2位を獲得する。両年ともにBMW M3 GTRでの参戦だった。 レース戦績フォーミュラドイツ・フォーミュラ3選手権
国際F3000選手権
スポーツカーアメリカン・ル・マン・シリーズ
ル・マン・シリーズ
インターコンチネンタル・ル・マン・カップ
ル・マン24時間レース
デイトナ24時間レース
セブリング12時間レース
グランドツーリングFIA GT選手権
ADAC GTマスターズ
SUPER GT
(key) ニュルブルクリンク24時間レースツーリングカードイツ・スーパーツーリング選手権
(key) ヨーロッパツーリングカー選手権
世界ツーリングカー選手権
スパ・フランコルシャン24時間レース
補足ETCC、WTCCにおいて、2002年以降2006年まで長期に渡ってチームメイトだったドイツ人ドライバー、ディルク・ミューラーとの間に親戚関係などは存在しない。同じく、2006年から同選手権に参戦しているフランス人ドライバー(アルザス出身)、イヴァン・ミュラーや1960-70年代にスポーツカーレースで活躍していたヘルベルト・ミューラーとも無関係である。 なお、ヨルグの父親のエワルト・ミューラー(Ewald Müller)はヨーロッパカートチャンピオンである。 外部リンク |