板倉 滉(いたくら こう、1997年1月27日 - )は、神奈川県横浜市青葉区出身のプロサッカー選手。ブンデスリーガ・ボルシア・メンヒェングラートバッハ所属。ポジションはディフェンダー、ミッドフィールダー。日本代表。
来歴
プロ入り前
小学1年生からプロ入り後も継続してファンクラブ会員として応援している川崎フロンターレの下部組織に合格し、U-12チームの1期生として入団。あざみ野FC時代は高身長を活かしたFWとして活躍したが、川崎フロンターレ下部組織に入団後はボランチにコンバートを果たした[2]。
U-18では中心選手としてプレーし、3年時にはキャプテンを務めた[3]。川崎フロンターレU18では1学年上の脇坂泰斗、同期の三好康児、1学年下の三笘薫、2学年下の田中碧らと共にプレーした。2015年、三好とトップチームに昇格[4]。
川崎フロンターレ
2016年8月6日、2ndステージ第7節のヴァンフォーレ甲府戦に後半から途中出場し、J1リーグ初出場を果たした[5]。2017年3月1日、AFCチャンピオンズリーグ第2節の東方足球隊戦でプロ初得点を記録した。
ベガルタ仙台
2018年シーズンは期限付き移籍でベガルタ仙台に加入[6]。2月25日開幕戦の柏レイソル戦で先発すると、J1リーグ初得点を決めて勝利に貢献した[7]。ホーム最終戦でファンの投票によって選ぶ「日専連ライフサービスプレゼンツ 年間MIP賞」を受賞[8]。
フローニンゲン
2019年1月、プレミアリーグのマンチェスター・シティに完全移籍[9]。A代表歴が無くイングランドでの労働許可証が取得できないため、加入と同時にエールディヴィジのFCフローニンゲンに期限付き移籍[10]。8月1日、開幕戦のエメン戦でリーグ戦デビューを果たした[11]。10月20日、第10節のスパルタ・ロッテルダム戦では完封勝利に貢献し、今節のベストイレブンに選出された[12]。
2020年7月23日、フローニンゲンへの期限付き移籍延長が発表された[13]。また、背番号を5番に変更した。2021年1月15日、第16節のヴィレムII戦でオランダ初ゴールを決めた[14]。5月21日、シーズン終了後に活躍が評価されてクラブの最優秀選手に選出された[15]。
シャルケ
2021年8月19日、2. ブンデスリーガのシャルケ04に期限付き移籍(買取オプション付)で加入した[16][17]。8月28日、第5節のデュッセルドルフ戦で先発デビューを果たした[18]。12月10日、第17節のニュルンベルク戦で移籍後初ゴールを決めた[19]。その後もレギュラーとして活躍し、チームの2部優勝と1部昇格に貢献した[20]。
シャルケは板倉の完全移籍を狙うも、ロシアのウクライナ侵攻によって筆頭スポンサー・ガスプロムを追放し資金繰りが厳しくなった結果、経済的な理由で断念[21]。2022年6月1日、期限付き移籍期間満了に伴う今季限りでの退団が発表された[22][23]。一方で、イングランドプレミアリーグのフラムやボーンマス、スコットランドプレミアシップのセルティック、ブンデスリーガのフランクフルトやボルシアMGなど10クラブが獲得に手を挙げているとされる。
ボルシア・メンヒェングラードバッハ
2022年7月3日、ブンデスリーガ のボルシア・メンヒェングラートバッハに完全移籍で加入した[24]。背番号は前年と同じ3。
8月7日、ブンデスリーガ開幕戦のホッフェンハイム戦で、味方のコーナーキックを折り返し、ブンデスリーガ一部初アシストを決めた。チームも3-1で勝利した。
2023年1月18日、JPFAアワードの2022年度ベストイレブンに選ばれた[25]。
8月19日、アウクスブルク戦でブンデス初ゴールをマークし、9月2日、最多優勝かつ前年度王者のバイエルン戦でもゴールを決めた[26]。9月8日、チームの8月度MVPに選出[27][28]。
代表
2016年10月、AFC U-19選手権の日本代表メンバーに選出。10月27日、準決勝のベトナム戦で初出場初先発を果たすと、セットプレーから1アシストやセンターバックとして無失点で抑えるなど存在感をみせた[29]。
2018年、AFC U-23選手権のメンバーに選出。第2戦のU-23タイ戦では初戦のU-23パレスチナ戦に続いて2試合連続ゴールをきめて決勝トーナメント進出に貢献した[30]。8月のアジア競技大会のメンバーにも選出され、主力として準優勝を果たした[31]。
2019年5月24日、コパ・アメリカに臨む東京五輪世代中心で構成された日本代表に初選出された[32][33]。6月21日、コパ・アメリカ第2戦のウルグアイ戦にスタメン出場し、代表デビューを果たした[34]。
2021年3月29日、U-24アルゼンチン代表戦では2ゴールを挙げ、東京五輪の日本代表にも選出され4位入賞となった[35]。
2022年11月、カタールワールドカップに出場する日本代表に初選出された[36]。グループステージ全試合にフル出場し、ドイツ戦では浅野拓磨の逆転ゴールを演出するなど攻撃でも貢献し、アジア勢初となる海外のW杯グループリーグ1位突破に貢献した[37]。スペイン紙『マルカ』、イタリア版『スカイスポーツ』によるグループステージ第1節のベストイレブンにも名を連ねた[38]。前者はワールドカップで価値を倍増させた選手の一人にも選出し「大会を通して最も安定したパフォーマンスを発揮した」と評した[39]。
2023年3月28日、第二次森保JAPANの二戦目となるコロンビア戦にて初めてゲームキャプテンを務めた[40]。6月、エルサルバドル、ペルー戦共に先発フル出場。
所属クラブ
個人成績
国内大会個人成績 |
年度 | クラブ | 背番号 | リーグ |
リーグ戦 |
リーグ杯 | オープン杯 |
期間通算 |
出場 | 得点 |
出場 | 得点 | 出場 | 得点 |
出場 | 得点 |
日本
| リーグ戦 |
リーグ杯 | 天皇杯
|
期間通算
|
2015 |
川崎 |
28 |
J1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0
|
2016 |
2 |
0 |
1 |
0 |
2 |
0 |
5 |
0
|
2017 |
5 |
0 |
4 |
0 |
3 |
0 |
12 |
0
|
2018 |
仙台 |
6 |
24 |
3 |
4 |
0 |
4 |
0 |
32 |
3
|
オランダ
| リーグ戦 |
リーグ杯 | KNVBカップ
|
期間通算
|
2018-19 |
フローニンゲン |
17 |
エールディヴィジ |
0 |
0 |
- |
0 |
0 |
0 |
0
|
2019-20 |
22 |
0 |
- |
1 |
0 |
23 |
0
|
2020-21 |
5 |
34 |
1 |
- |
1 |
0 |
35 |
1
|
ドイツ
| リーグ戦 |
リーグ杯 | DFBポカール
|
期間通算
|
2021-22 |
シャルケ |
3 |
2.ブンデス |
31 |
4 |
- |
1 |
0 |
32 |
4
|
2022-23 |
ボルシアMG |
ブンデス |
24 |
0 |
- |
1 |
0 |
25 |
0
|
2023-24 |
20 |
3 |
- |
2 |
0 |
22 |
3
|
通算 |
日本 |
J1
|
31 |
3 |
9 |
0 |
9 |
0 |
49 |
3
|
オランダ |
エールディヴィジ
|
56 |
1 |
- |
2 |
0 |
58 |
1
|
ドイツ |
2.ブンデス
|
31 |
4 |
- |
1 |
0 |
32 |
4
|
ドイツ |
ブンデス
|
44 |
3 |
- |
4 |
0 |
47 |
3
|
総通算
|
162 |
11 |
9 |
0 |
15 |
0 |
186 |
11
|
- その他の公式戦
国内大会個人成績 |
年度 | クラブ | 背番号 | リーグ |
リーグ戦 |
期間通算 |
出場 | 得点 |
出場 | 得点 |
日本
| リーグ戦 |
期間通算
|
2015 |
J-22 |
- |
J3 |
2 |
0 |
2 |
0
|
通算 |
日本 |
J3
|
2 |
0 |
2 |
0
|
総通算
|
2 |
0 |
2 |
0
|
タイトル
クラブ
- 川崎フロンターレ
- ベガルタ仙台
- シャルケ04
代表
- U-19日本代表
個人
- TAG Heuer YOUNG GUNS AWARD(2018年)
- JPFAアワード(JPFA)・ベストイレブン:2回(2022年、2023年)
- ボルシア・メンヒェングラードバッハ・月間MVP(2023年8月)
代表歴
出場大会
- U-18日本代表[41]
- U-19日本代表
- U-20日本代表
- U-21日本代表
- U-22日本代表
- U-24日本代表
- SAISON CARD CUP 2021(2021年)
- 東京オリンピック(2021年)
- 日本代表
試合数
- 国際Aマッチ 31試合 1得点(2019年 - )
出場
ゴール
脚注
関連項目
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
板倉滉に関連するカテゴリがあります。