南松本駅

南松本駅
駅舎(2021年7月)
みなみまつもと
Minami-Matsumoto
平田 (2.1 km)
(2.4 km) 松本
地図
所在地 長野県松本市出川町
北緯36度12分35.26秒 東経137度58分8.23秒 / 北緯36.2097944度 東経137.9689528度 / 36.2097944; 137.9689528座標: 北緯36度12分35.26秒 東経137度58分8.23秒 / 北緯36.2097944度 東経137.9689528度 / 36.2097944; 137.9689528
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
日本貨物鉄道(JR貨物)
所属路線 篠ノ井線
中央本線直通含む)
キロ程 55.8 km(篠ノ井起点)
電報略号 ミマ
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
乗車人員
-統計年度-
1,400人/日(降車客含まず)
-2023年-
開業年月日 1944年昭和19年)9月1日[1]
備考 業務委託駅[2]
みどりの窓口
標高:594.6m
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南松本駅(みなみまつもとえき)は、長野県松本市出川町にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)篠ノ井線である[3]

歴史

旧駅舎(2015年4月)

戦時中、軍需工場の輸送駅として開業した。松本駅貨物取扱が廃止され当駅に集約されてからは、貨物ターミナルとして発展した。松本市街地の拡大により、通勤・通学の乗客も増加している。

年表

駅構造

島式ホーム1面2線と複数の側線を有する地上駅。駅舎とホームの間は跨線橋で結ばれている。貨物列車の発着があるため構内は広い。

松本駅管理の業務委託駅で、ステーションビルMIDORIが駅業務を受託する[2]自動券売機・簡易Suica改札機・みどりの窓口設置。また、冷暖房付待合室が駅舎内とホーム上にある。2021年(令和3年)1月に新駅舎となった際多機能トイレが改札内に新設された。出入り口は西側のみにあり東側へ向かう遊歩道はない。

のりば

番線 路線 方向 行先
1 篠ノ井線 下り 松本長野方面
2 篠ノ井線
中央本線
上り 広丘塩尻木曽福島上諏訪甲府方面

(出典:JR東日本:駅構内図

貨物駅

駅舎(2012年4月)
画像右端に見える屋根付ホームは、現在は取払われてコンテナホームとなっている(2012年4月)
松本市公共線での入換作業。画像左に石油各社の荷役線が分岐する(2009年1月)

JR貨物の施設は、旅客ホーム東側にある。1960年代に、付近の各駅に散在していた石油セメント販売会社等の専用線を合理化のため当駅に集約したことから、1970年には計17本の専用線が接続したが、現存するものはごく僅かである。

コンテナホーム(ヤード)は2面2線、旅客ホーム東側に設置されている。本線と荷役線は、平田駅方引上線を介して接続している。また、営業窓口のJR貨物松本営業所が設置されている。

駅構内下り線側から分岐し、本線西側に沿って南下する松本市有公共線がある。全長1km程のこの専用線の末端付近からはジャパンオイルネットワーク松本油槽所へ至る専用線が、その北側からは日本オイルターミナル松本営業所へ至る路線が分岐している。前者は塩浜駅発送の石油輸送に、後者は北袖駅浜五井駅末広町駅浮島町駅根岸駅四日市駅発送の石油輸送に、それぞれ使用されている。かつては公共線から太平洋セメント(旧・日本セメント)松本サービスステーションや、秩父セメント松本サービスステーション、岡谷酸素松本営業所へ至る専用線も分岐していた。太平洋セメント線は2004年頃まで青海駅発送のセメント輸送に、岡谷酸素線は2005年頃までLPG輸送に使用されていた。

構内の入換作業は、常駐している新鶴見機関区HD300形ハイブリッド機関車によって行われる[8]

過去には、駅構内上り線側から電気化学工業松本サービスステーションや住友大阪セメント南松本サービスステーションへ至る専用線も分岐していた。両者共に、青海駅(電気化学工業青海工場)や本巣駅(住友大阪セメント岐阜工場)発送のセメント輸送で使用されていたが、前者は2006年3月に、後者は2005年3月に廃止された。

また、日穀製粉松本工場や㈱タケヤ松本工場へ至る専用線もあった。 日穀製粉専用線跡は東京インテリアの駐車場などに転用され南松本駅前交差点北に踏切跡も残る。

取扱う貨物の種類

貨物列車

(2023年3月ダイヤ改正時点)

利用状況

旅客

JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員1,400人である[旅客 1]

2000年度(平成12年度)以降の推移は以下の通り。

乗車人員推移
年度 1日平均
乗車人員
出典
2000年(平成12年) 1,357 [旅客 2]
2001年(平成13年) 1,370 [旅客 3]
2002年(平成14年) 1,351 [旅客 4]
2003年(平成15年) 1,323 [旅客 5]
2004年(平成16年) 1,325 [旅客 6]
2005年(平成17年) 1,372 [旅客 7]
2006年(平成18年) 1,369 [旅客 8]
2007年(平成19年) 1,287 [旅客 9]
2008年(平成20年) 1,323 [旅客 10]
2009年(平成21年) 1,288 [旅客 11]
2010年(平成22年) 1,302 [旅客 12]
2011年(平成23年) 1,301 [旅客 13]
2012年(平成24年) 1,351 [旅客 14]
2013年(平成25年) 1,411 [旅客 15]
2014年(平成26年) 1,452 [旅客 16]
2015年(平成27年) 1,584 [旅客 17]
2016年(平成28年) 1,595 [旅客 18]
2017年(平成29年) 1,630 [旅客 19]
2018年(平成30年) 1,504 [旅客 20]
2019年(令和元年) 1,507 [旅客 21]
2020年(令和02年) 1,212 [旅客 22]
2021年(令和03年) 1,209 [旅客 23]
2022年(令和04年) 1,310 [旅客 24]
2023年(令和05年) 1,400 [旅客 1]

貨物

「松本市の統計」によると、2022年度(令和4年度)の発送貨物は、コンテナ貨物が118,355トン、車扱貨物が84,264トン、到着貨物はコンテナ貨物が73,115トン、車扱貨物が946,405トンである[貨物 1]

近年の推移は以下の通り。

貨物輸送推移
年度 発送 到着 出典
コンテナ 車扱 コンテナ 車扱
2019年(令和元年) 146,765 92,700 82,825 1,019,893 [貨物 2]
2020年(令和2年) 118,215 89,480 76,895 978,378
2021年(令和3年) 113,655 88,020 77,720 988,417
2022年(令和4年) 118,355 84,264 73,115 946,405 [貨物 1]

駅周辺

宮田前踏切

松本市の住宅地であり、住宅、商店がある。当駅に線路を跨いで東西の行き来できる自由通路の併設はないが南側の宮田前踏切近くに歩道橋がある。

駅南側の宮田前踏切はJR貨物の作業のために日中は開かずの踏切となり、慢性的渋滞の要因を作る[3]。踏切前が信号機の無い交差点となっていることにも危険性が指摘されており、長野県はアンダーパス整備を計画している[3]。2025年10月頃に工事のため踏切を閉鎖する方針である。

隣の駅

東日本旅客鉄道(JR東日本)
中央本線・篠ノ井線
快速(一部は通過)・普通(いずれも「みすず」含む)
平田駅 - 南松本駅 - 松本駅

脚注

記事本文

  1. ^ a b c d e 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、205頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ a b 駅業務委託|駅ビジネス事業|事業紹介”. ステーションビルMIDORI. 2022年4月1日閲覧。
  3. ^ a b c d 信濃毎日新聞社出版部 編『長野県鉄道全駅』(増補改訂版)信濃毎日新聞社、2011年7月24日、79頁。ISBN 9784784071647 
  4. ^ 「来月から、4駅で無人化実施」『日本経済新聞日本経済新聞社、1984年9月27日、地方経済面/長野、3面。
  5. ^ Suicaの一部サービスをご利用いただける駅が増えます』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2013年11月29日。オリジナルの2019年2月14日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200214164402/https://www.jreast.co.jp/press/2013/20131114.pdf2020年3月24日閲覧 
  6. ^ “南松本の新駅舎完成 JRきょう利用開始”. 市民タイムスWEB (市民タイムス). (2021年1月23日). オリジナルの2021年4月7日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210407042012/https://www.shimintimes.co.jp/news/2021/01/post-12457.php 2021年4月7日閲覧。 
  7. ^ JR東日本長野支社管内へ「駅ナンバリング」を拡大します』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道長野支社、2024年12月13日。オリジナルの2024年12月13日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20241213064530/https://www.jreast.co.jp/press/2024/nagano/20241213_na02.pdf2024年12月16日閲覧 
  8. ^ 『鉄道車両年鑑2014年版』(『鉄道ピクトリアル』2014年10月臨時増刊号(No.896))、電気車研究会、p.69
  9. ^ a b c d e f g 『貨物時刻表』2023年3月ダイヤ改正版、鉄道貨物協会、2023年、p.100
  10. ^ a b c d e 『貨物時刻表』2023年3月ダイヤ改正版、鉄道貨物協会、2023年、p.106

利用状況

旅客

  1. ^ a b 各駅の乗車人員(2023年度)”. 東日本旅客鉄道. 2024年7月20日閲覧。
  2. ^ 各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月28日閲覧。
  3. ^ 各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月28日閲覧。
  4. ^ 各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月28日閲覧。
  5. ^ 各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月28日閲覧。
  6. ^ 各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月28日閲覧。
  7. ^ 各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月28日閲覧。
  8. ^ 各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月28日閲覧。
  9. ^ 各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月28日閲覧。
  10. ^ 各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月28日閲覧。
  11. ^ 各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月28日閲覧。
  12. ^ 各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月28日閲覧。
  13. ^ 各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月28日閲覧。
  14. ^ 各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月28日閲覧。
  15. ^ 各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月28日閲覧。
  16. ^ 各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月28日閲覧。
  17. ^ 各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月28日閲覧。
  18. ^ 各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月28日閲覧。
  19. ^ 各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月28日閲覧。
  20. ^ 各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月11日閲覧。
  21. ^ 各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月13日閲覧。
  22. ^ 各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月24日閲覧。
  23. ^ 各駅の乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月7日閲覧。
  24. ^ 各駅の乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月11日閲覧。

貨物

  1. ^ a b N 運輸・通信” (PDF). 令和5年版「松本市の統計」. 松本市. p. 5. 2024年3月31日閲覧。
  2. ^ N 運輸・通信” (PDF). 令和4年版「松本市の統計」. 松本市. p. 207. 2023年11月26日閲覧。

参考文献

  • 『貨物時刻表 平成26年3月ダイヤ改正』鉄道貨物協会、2014年。 

関連項目

外部リンク