スラートターニー県
スラートターニー県(スラートターニーけん、タイ語: จังหวัดสุราษฎร์ธานี)はタイ・南部の県(チャンワット)の一つ。チュムポーン県、ナコーンシータンマラート県、クラビー県、パンガー県、ラノーン県と接し、タイランド湾に面する。 スラートターニーとは良い住民の町と言う意味で、この名称はワチラーウット王(ラーマ6世)から下賜された。 地理県内中央部はターピー川によって平地が形成され、ほとんどが草原であるが海岸部にはマングローブ林も形成されている。西部には石灰石による山地があり、森林に覆われていて、カオ・ソック国立公園が位置している。県内にはサムイ諸島海洋公園、アーントーン諸島海洋公園などの国立公園があり、そのほとんどは国の所有物になっている。東部にはバンタット山がある。前述のタピ川やプームドゥワン川が流れ、バンドン湾に流れ込んでいる。 歴史スラートターニー県はスマン族やマレー系の民族による移住があり、後の3世紀ごろから、13世紀頃まではシュリーヴィジャヤ王国の領土であった。チャイヤー郡には幾つかの遺跡が残っていることから、シュリーヴィジャヤ王国の地方中核都市であった可能性も指摘されている。タイの歴史家はここがすなわちシュリーヴィジャヤの首都であると主張しているが、その可能性は低い。 シュリーヴィジャヤの崩壊の後は、この地域はチャイヤー・タートーン、キーリーラートの三つの地域に分割された。時は下ってラーマ7世はこの地域をまとめ上げチャイヤー県とカーンチャナディット県にしたのち、県庁所在地をバンドンからスラートターニーへ移動させた。スラートターニーはこの時、モントン・チュンポーン(チュンポーン州)の首都となり、そのモントン(州)もモントン・スラートターニーへと名前を変えた。 県章
隣接する県行政区分スラートターニー県は19の郡(アムプー)とに分けられ、さらにその下位に131の町(タムボン)と、1,028の村(ムーバーン)がある。 脚注関連項目
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