アルビス (チェーンストア)
アルビス株式会社(英: Albis Co., Ltd.)は、富山県射水市に本社を置く大手小売業者、卸売業者である。社名と同一の名称のスーパーマーケットを展開している。東京証券取引所プライム市場上場(証券コード:7475)[4]。 概要1992年4月に本格的なボランタリーホールセラーを目指して、卸売業の北陸スパー本部(株)が小売業の(株)チューリップを合併して誕生した。社名の由来は、「always」「lively」「brightly」「identity」「supermarket」(いつも生き生きと明るい存在感のあるスーパーマーケット)の頭文字をとったもので、常にいきいきと明るく、存在感のあるスーパーマーケットを意味する。 業務内容としては、スーパーマーケットにおけるすべての部門(青果、海産、精肉、惣菜、日配、グロサリー、ノンフーズ)に対して商品供給を行う卸売部門と、富山・石川・福井の北陸3県と岐阜・愛知の東海2県に店舗を展開する小売部門の2部門からなる。 大口取引先であった加盟店の大阪屋ショップが2005年6月20日に仕入れ契約の打ち切りを申し出た[5]ことに伴い同年7月に脱退。石川県能登地方に展開しているどんたくもバローと提携したため脱退。さらに2010年8月末をもって、富山県内の小売業者9社が取引を中止。 一方で直営店舗は着実に増えており、事業の軸足は卸売部門から小売部門へと移りつつある。 卸売部門「食品スーパー総合支援業」を標榜し、小規模スーパーマーケットチェーンに対する商品供給のほか、情報提供、コンサルティングなどの営業支援も積極的に行っている。 小売部門![]() 直営のスーパーマーケットチェーンを展開。CGCとAJSの2団体に加盟。 現在の店名は「アルビス」のみだが、かつては「チューリップ」(石川県・福井県の一部店舗)、「ハイ・トマト」(富山県のみ。卸売として加盟していた会社で、後にアルビスが吸収合併および直営化)という店名も使用していた。2009年に全店舗の名称を「アルビス」に統一している。 2006年2月に石川県のスーパー「バザールフーズ」(10店舗)を買収(後に吸収合併、解散)し、その全てを「チューリップ」(アルビス直営店)とした。これは2005年7月に卸部門の取引先から脱退した「大阪屋ショップ」の売上をカバーするためと推測される。当時、卸売部門で3割の売上を占めていた大阪屋ショップ他の加盟店の脱退により、早急に売上をカバーする必要があった。「バザールフーズ」の買収によって、卸売部門と小売部門の売上が逆転した。小売部門の売上増加は、経営戦略的に発生したものではなく、大口取引先の脱退による緊急措置による結果とみてよい。 2009年10月には、富山県のスーパー「サンピュアー」およびチェーン本部会社の「新鮮市場」を買収、完全子会社化した。店名はしばらくの間は据え置かれていたが、後にアルビスに変更した。さらに2011年4月に「新鮮市場」は「サンピュアー」に吸収合併され解散した[6]。 2013年12月25日、石川県でスーパーマーケットを展開しながらも業績が悪化し、民事再生法を申請していた東京ストアーの事業を継承することを決定。2014年2月末にその新会社の全株式を取得し完全子会社化することが発表された。[7] 2018年10月31日には富山市南部に展開するオレンジマートを買収し、完全子会社化した。 北陸地方でドミナント戦略をとる一方で[8][9]、2017年に名古屋事務所を置いて東海地方への出店も強化している[10]。2019年に岐阜県美濃加茂市に美濃加茂店を開店して東海地方に進出し[11]、2021年には愛知県名古屋市に中村二瀬店を開店した[12]。東海北陸自動車道を使った流通システムを確立し、今後も愛知県や岐阜県で店舗を増やす方針[13][10][8]。 沿革
店舗2024年5月時点の出店状況は以下のとおり。最新の情報や詳細は、公式サイトのお近くの店舗を参照。
脚注
関連項目外部リンク
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