1977年のNFLは1977年9月18日にNFL58回目のレギュラーシーズンが開幕し、1978年1月15日にルイジアナ州ニューオーリンズで開催された第12回スーパーボウルを経て、1月23日にフロリダ州タンパでプロボウルが開催されてシーズンが終了した。前年、AFC西地区に編入されたバッカニアーズはNFC中地区、NFC西地区に編入されたシーホークスはAFC西地区に移動した。
ドラフト
1977年5月3-4日にドラフトが行われ、12巡335名が指名された。全体1位でリッキー・ベルがタンパベイ・バッカニアーズに指名された。前年まで17巡まで指名があったドラフトはこの年から1992年まで12巡までの指名となり、その後7順までの指名となった。
ドラフトの有力候補であったが同年2月19日にがんのため21歳で亡くなったジョー・ロス(英語版)[1]の名をNFLコミッショナーのピート・ロゼールが全体1位指名選手の前に発表し、黙祷をささげた[2]。
主なルール変更
- スクリメージラインでの頭部への打撃が禁止された[3]。このプレーはロサンゼルス・ラムズのディーコン・ジョーンズがしばしば行ったものである[4]。
- 市販品以外の改造されたキッキングシューズの使用禁止。これは、生まれつき右足の先を欠損していたトム・デンプシーが先の平たい靴を使用していたことが不公平であるとの声があり、その対策として導入されたものであったことから、トム・デンプシールールと呼ばれている[5]。なお後にESPNが検証したところ、先の平たい靴の使用は科学的にはむしろ不利であるとの結論に至っている[6]。
- 守備選手のレシーバーに対する接触は一回のみ許される。
- オフェンシブラインマンは腕を伸ばして相手の首、顔、頭を押してはならない。
- レシーバーは守備選手を突き飛ばしてはならない。
日程
各チーム14試合の対戦相手は、以下のように組まれた。カンファレンスを移動したシーホークスとバッカニアーズについては、カンファレンス内総当りと直接対決で14試合が組まれた。また、新加入チームを除いて4チームが所属する地区の各チームは、5チーム所属地区のチームとの対戦を原則2試合行ったが、4チーム所属地区から見て、16試合(2試合×8チーム)が必要であるのに対して、5チーム所属地区から見ると、15試合(3試合×5チーム)しか組めないため、各カンファレンスで1試合足りなくなった。そのため、1試合足りないチーム同士の他カンファレンス対決を1試合増やした。このシーズンでは、パッカーズとベンガルズがこのチームに該当する。
- 西・中地区(パッカーズ、ベンガルズ除く)
- 同地区(6試合)
- 同カンファレンス他地区
- 西地区 vs.中地区(3試合)
- vs. 東地区(2試合)
- 他カンファレンス(2試合)
- 同カンファレンス新加入(1試合)
|
- パッカーズ、ベンガルズ
- 同地区(6試合)
- 同カンファレンス他地区
- 西地区 vs.中地区(3試合)
- vs. 東地区(1試合)
- 他カンファレンス(2試合)
- パッカーズ vs. ベンガルズ(1試合)
- 同カンファレンス新加入(1試合)
|
- AFC東地区、NFC東地区
- 同地区(8試合)
- 同カンファレンス他地区(3試合)
- 他カンファレンス(2試合)
- 同カンファレンス新加入(1試合)
|
- 新加入チーム
- 同カンファレンス総当り(13試合)
- 新加入チーム同士(1試合)
|
レギュラーシーズン順位表
AFC
|
順 位 |
チーム |
地 区 |
勝 |
敗 |
分 |
勝率 |
DIV |
CON |
SOS |
SOV
|
地区優勝
|
1
|
ブロンコス
|
西
|
12 |
2 |
0 |
.857 |
6-1 |
11-1 |
|
|
2
|
コルツ
|
東
|
10 |
4 |
0 |
.714 |
6-2 |
9-3 |
|
|
3
|
スティーラーズ
|
中
|
9 |
5 |
0 |
.643 |
4-2 |
7-5 |
|
|
ワイルドカード
|
4
|
レイダース
|
西
|
11 |
3 |
0 |
.786 |
5-2 |
10-2 |
|
|
レギュラーシーズン敗退
|
5
|
ドルフィンズ
|
東
|
10 |
4 |
0 |
.714 |
6-2 |
8-4 |
|
|
6
|
ペイトリオッツ
|
東
|
9 |
5 |
0 |
.643 |
4-4 |
7-5 |
|
|
7
|
ベンガルズ
|
中
|
8 |
6 |
0 |
.571 |
3-3 |
6-5 |
|
|
8
|
オイラーズ
|
中
|
8 |
6 |
0 |
.571 |
3-3 |
6-6 |
|
|
9
|
チャージャーズ
|
西
|
7 |
7 |
0 |
.500 |
3-4 |
6-6 |
|
|
10
|
ブラウンズ
|
中
|
6 |
8 |
0 |
.429 |
2-4 |
5-7 |
|
|
11
|
シーホークス
|
西
|
5 |
9 |
0 |
.357 |
1-3 |
4-9 |
|
|
12
|
ビルズ
|
東
|
3 |
11 |
0 |
.214 |
2-6 |
2-10 |
|
|
13
|
ジェッツ
|
東
|
3 |
11 |
0 |
.214 |
2-6 |
2-10 |
|
|
14
|
チーフス
|
西
|
2 |
12 |
0 |
.143 |
1-6 |
1-11 |
|
|
タイブレーク
|
|
|
NFC
|
順 位 |
チーム |
地 区 |
勝 |
敗 |
分 |
勝率 |
DIV |
CON |
SOS |
SOV
|
地区優勝
|
1
|
カウボーイズ
|
東
|
12 |
2 |
0 |
.857 |
7-1 |
11-1 |
|
|
2
|
ラムズ
|
西
|
10 |
4 |
0 |
.714 |
4-2 |
8-4 |
|
|
3
|
バイキングス
|
中
|
9 |
5 |
0 |
.643 |
6-1 |
8-4 |
|
|
ワイルドカード
|
4
|
レッドスキンズ
|
東
|
9 |
5 |
0 |
.643 |
4-4 |
8-4 |
|
|
レギュラーシーズン敗退
|
5
|
ベアーズ
|
中
|
9 |
5 |
0 |
.643 |
6-1 |
8-4 |
|
|
6
|
ファルコンズ
|
西
|
7 |
7 |
0 |
.500 |
3-3 |
7-5 |
|
|
7
|
カージナルス
|
東
|
7 |
7 |
0 |
.500 |
4-4 |
7-5 |
|
|
8
|
ライオンズ
|
中
|
6 |
8 |
0 |
.429 |
2-5 |
4-8 |
|
|
9
|
49ers
|
西
|
5 |
9 |
0 |
.357 |
3-3 |
5-7 |
|
|
10
|
イーグルス
|
東
|
5 |
9 |
0 |
.357 |
2-6 |
4-8 |
|
|
11
|
ジャイアンツ
|
東
|
5 |
9 |
0 |
.357 |
3-5 |
5-7 |
|
|
12
|
パッカーズ
|
中
|
4 |
10 |
0 |
.286 |
2-5 |
2-7 |
|
|
13
|
セインツ
|
西
|
3 |
11 |
0 |
.214 |
2-4 |
3-9 |
|
|
14
|
バッカニアーズ
|
中
|
2 |
12 |
0 |
.143 |
0-4 |
2-11 |
|
|
タイブレーク
|
|
|
プレイオフ
トーナメント表
受賞者
プロボウル
詳細は「1978年のプロボウル(英語版)」を参照
プロボウル1978
|
AFC
|
クォーターバック
ランニングバック
ワイドレシーバー
タイトエンド
|
タックル
ガード
センター
ディフェンスエンド
ディフェンスタックル
|
アウトサイドラインバッカー
インサイドラインバッカー
コーナーバック
セイフティー
スペシャルチーム
|
|
NFC
|
クォーターバック
ランニングバック
ワイドレシーバー
タイトエンド
|
タックル
ガード
センター
ディフェンスエンド
ディフェンスタックル
|
アウトサイドラインバッカー
インサイドラインバッカー
コーナーバック
セイフティー
スペシャルチーム
|
|
脚注