阪口大助
阪口 大助(さかぐち だいすけ、1973年10月11日[2] - )は、日本の男性声優。青二プロダクション所属[5]。新潟県柏崎市東の輪町出身[2]。 代表作は『創聖のアクエリオン』(ジュン・リー)、『機動戦士Vガンダム』(ウッソ・エヴィン)、『あたしンち』(立花ユズヒコ)、『銀魂』(志村新八)などがある[8]。 来歴生い立ち子供の頃は外で遊ぶ子供であり、当時は『川口浩探検隊』ごっこをしていたという[9]。 小学4、5年生ぐらいの頃、流行っていたガンプラに夢中になり多くのモビルスーツのガンプラを製作[10]。最初に作ったのは1/144のズゴック[10]。好きなモビルスーツとしてもズゴックを挙げている[10][11][12]。ガンダムなどの地球連邦軍のモビルスーツには惹かれなかった[10]。人顔が好みではなかったようだが、ジム、ガンキャノンのようなメインカメラが人顔ではないのは買ったことはあり、ガンダムは一度も買ったことがなかったという[10]。その後、テレビアニメ『機動戦士ガンダム』を観るようになったという[10]。それまではあまりアニメを観ることはなく、職業としての声優について関心はなかった[9]。 声優になるきっかけ小学校時代にテレビアニメ『機動戦士Ζガンダム』を観て声優にも憧れるようになった[9]。『機動戦士Ζガンダム』で好きなキャラクターはアポリー・ベイ[10]。 当時はなりたい職業のひとつとして憧れていただけだったため、特に行動することはなかった[9]。ほかにはビーバー、カピバラなどの齧歯類、カモノハシといった動物も好きだったため[11]、ペットショップの店員や本屋の店員にもなりたいと考えていたという[9]。しかしズゴックに乗りたかったことを理由に[13]中学1年生の時に声優を志して[9]青二塾東京校(12期)に入所[2][14]。 声優になるまで家族には声優志望については特に反対されることはなかったが、そもそも阪口が声優になれるとは思ってなかったとのこと[14]。阪口はが「青二塾に行きたい」と言った際にもすんなり許可されたため拍子抜けしたと語っている[14]。青二塾の沿線に母の実家があったため、そこから1年間通った[14]。青二塾の同期生に緒方恵美、石川英郎、笠原留美、幸野善之[14]、新山志保、山田真一[14]らがいる。 青二塾時代は学校時代の勉強でもスポーツでも落ちこぼれたことがなかったが、いきなり一番下に落とされ、芝居の経験が全くないところから始める[14]。青二塾の授業の日本舞踊も西洋舞踊も声楽もしていたが、踊りも歌も苦手だったことから、どの授業でも落ちこぼれだった[14]。土曜日のラジオドラマの授業で、兵士、おじさん役が消化できない役柄で、結局、どの授業でも出来はよくなく厳しく、生まれて初めて、挫折を味わったという[14]。 青二塾時代は一番年下だったため、モヤモヤする感じで、阪口は長男で、学校では、わりと人の前を行くタイプでしてきたことから、人への甘え方も無知だった[14]。青二塾時代では弟キャラであり、苦労した思い出はあり、入塾して半年くらいは、戸惑っていたという[14]。 周囲には仲良くしてもらっていたが、可愛がってくれる人物にどう接していいのか分からなかった[14]。青二塾を辞めたくなるということはなかったが、「なんか居心地は悪いなぁ」と解消されたのが、夏の旅行だった[14]。演し物をやるからグループを作ることになった[14]。その時に「僕、みんなに甘えたり頼ったりしてもいいのかな?」と思えるようになり、「やってもできない自分を認めて、アジャストしていけばいいんだ」と、方向を切り替えてた気がしていたという[14]。 しかし卒業するまで落ちこぼれだったことから、声優が自分に合っているとは、これっぽっちも思ってなかった[14]。よく振られていたおじさん役は上手くできず、自適正がどこにあるかも分からなかった[14]。その時に「こりゃまずい、声優になれるのか?」と、不安で、卒業しても青二プロダクションに残れるとは、思っておらず、「この先、どうしよう?」と真剣に考えていたという[14]。 青二塾卒業後、青二プロダクションの所属オーディションを受けて、合格して、所属する[7]。 後から、「実は落ちてた」という話も聞いており、卒業公演を観てもらった時点、オーディションの面接もダメだったという[7]。ただし、その面接を見てくれた上の人物が「面白いから残してみたら?」と述べており、合格できたという[7]。 合格した時は「あ、先が見えた!」と安心していたが、その後は苦労はしており、人見知りなため、事務所に行き、マネージャーに自己アピールができなかった[7]。その時に「俺、やっぱり声優向いてないのかな」と、不安になったという[7]。 キャリア初仕事はクライアントにプレゼンテーションするためのラジオCMのサンプルだった[7]。青二塾時代にあまり演らせてくれなかった少年役を演じたため、嬉しかったという[7]。舞台の出演、顔出しのVTRの仕事を経て、1992年に『美少女戦士セーラームーン』で声優デビュー[2][7]。 1993年、『機動戦士Vガンダム』で主人公・ウッソ・エヴィン役に抜擢[2][7][13]。事務所の先輩で、『Vガンダム』の後に制作された同じくガンダムシリーズである『新機動戦記ガンダムW』の主人公、ヒイロ・ユイ役を演じた緑川光は雑誌『ガンダムエース』誌上[要文献特定詳細情報]での阪口らガンダム主人公声優たちとの対談で「宿願をデビュー作で果たしてしまった彼が本当にうらやましい」と述べている。 デビュー間もない頃で演技力も未熟であった当時、監督の富野由悠季から毎回のように厳しい演技指導を受け、アフレコの度に叱責され、このあまりの過酷さに泣き出すこともあったとのこと[15]。富野は当時の製作環境などの理由で『Vガンダム』を「このDVDは見られたものではないので買ってはいけません」(DVDのライナーノーツ)など、酷評することが多いが、阪口はそれを踏まえ「誰も肯定してくれないなら自分が肯定するしかないでしょ」と語っている[要出典]。 人物・エピソード『卒業M』のCD会報で結婚したことを発表している。結婚相手はアニメ雑誌元編集者で取材が馴れ初め。 事務所の先輩である緑川光、林延年、置鮎龍太郎、石川英郎と共に『卒業M』から生まれたユニット「E.M.U」に所属していた。 前述の通りガンダムシリーズに憧れて声優業に就いたが、初めての仕事でシリーズ参加、しかも主役に抜擢されたため、目標がなくなったという。「現在は余生を過ごしている」と語ったこともある[16]。 関智一が座長を務めている劇団ヘロヘロQカムパニーに所属していたことがある[17]。 特色音域はA - F(F♯)[18]。素直なボーイソプラノが魅力[19]。 ちょっと弱気な少年[19]、真っ直ぐな少年、野性味溢れる青年まで、幅広いキャラクターを演じている[9]が、阪口曰く普通の男役が多く、極端な役のほうが、演じやすいという[20]。 『機動戦士Vガンダム』のウッソ・エヴィン役、『ガンバリスト!駿』の藤巻駿役、『卒業M』の志村未希麿役、『あたしンち』の立花ユズヒコ役など「演じた役そのまんまだね」と言われることが多く、「いや、俺、何重人格なんだよ!」と思うが、演じるたびに言われてしまうという[21]。ある意味、キャラが生臭くなり、キャラクター、キャラクターしてなく、「実在の人間に近づいてるということなのかなぁ。だとすれば僕にとってはそれが正解だし」と思うところはあるという[21]。『銀魂』の志村新八役のオーディションの話が来た時も、「このイメージか」と思っていた[21]。当時、『N・H・Kにようこそ!』の山崎薫役、『創聖のアクエリオン』のジュン・リー役といった眼鏡をかけたキャラクターを演じることが多く、新八役も「取りにいくしかないな」、「もしかして、眼鏡おたくが俺のストライクゾーンなんじゃね?」と思ったという[21]。当時、週刊少年ジャンプから離れていた時期だったため、改めて原作の『銀魂』を読み、「面白れーなー」と思い、決まった時は「おおー、3本目の眼鏡おたく!」と、喜んだという[21]。 感覚で役にアプローチしており、基本的に頭でっかちなため、頭で考えすぎると杓子定規なキャラになりがちで、現場に行ってテストで出た声が、「そのキャラの声なんだ」と思い、している[21]。家で声を作ったりもしておらず、アフレコ用のVTRを貰っても、台詞のタイミングは計るが、何度も見直し、繰り返し練習をすることはなく、長い台詞は軽く声に出してみるくらいである[21]。何度も練習をすると、型に熱中して現場で融通がきかなくなるため、嫌だという[21]。芝居論については演劇論の話が出ても、「僕、分かんないんで」と言っていることから嫌いではないという[21]。落ちこぼれだったことから、「あまり当てはまらないね」と言われ、デビュー当時は、事務所の名前を勘違いしていたくらいだったという[21]。 趣味・嗜好趣味はスポーツ観戦、歴史など[18]。小学校時代の頃は水泳、陸上、バスケ、卓球を掛け持ちし、中学時代は陸上部に所属していた[9]。サッカー・Jリーグが好きで、出身地・新潟のチーム「アルビレックス新潟」のサポーター。2014年12月、後援会PVに首都圏後援会員として出演した[22]。 交友・対人関係杉田智和、釘宮理恵とは『学園戦記ムリョウ』、『銀魂』などそれぞれの作品で共演している[21]。 ウマ娘プリティーダービーが好きであり、杉田智和とウマ娘トークを繰り広げている[23]。 出演太字はメインキャラクター。 テレビアニメ
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