谷川 萌々子(たにかわ ももこ、2005年5月7日 - )は、愛知県名古屋市緑区出身の女子サッカー選手。FCローゼンゴード所属。サッカー日本女子代表。ポジションはミッドフィールダー(主にボランチ)。JFAアカデミー福島13期生。
来歴
ユース
小学校時代は名古屋FCレディースから名古屋グランパスのジュニアユースチームであるグランパスみよしでプレーし[1]、愛知県サッカー協会から2017年度年間優秀選手に選ばれて表彰された[2]。
2018年度JFAアカデミー福島女子セレクションに合格し、入校[3]。それと同時に福島県立ふたば未来学園中学校(三島長陵校舎)に進学。
シニア
2024年1月11日、フラウエン・ブンデスリーガのFCバイエルン・ミュンヘンは、JFAアカデミー福島からの加入を発表した[4]。2024年シーズンはスウェーデン・ダームアルスヴェンスカンのクラブFCローゼンゴードに期限付きで移籍する[5]。背番号は10番[6]。
代表
2022年、FIFA U-17女子ワールドカップ インド大会に出場するU-17サッカー日本女子代表に選出され[7]、4試合全てに先発出場。タンザニア戦で直接フリーキック、スペイン戦で先制のロングシュートを決めるなど、全試合で得点を挙げ(計4得点)シルバーブーツを獲得した。
2023年6月、2023 FIFA女子ワールドカップに挑む女子A代表(なでしこジャパン)にトレーニングパートナーとして帯同[8][9]。続く同年9月、第19回アジア競技大会に日本代表[注釈 1]として選出、5試合に先発出場し5得点をあげるなど、チームの大会2連覇に貢献した。
同年11月24日、ブラジル代表との国際親善試合を連戦する遠征メンバーとして、高校生ながらA代表(なでしこジャパン)に初招集[11]。11月30日の第1試合にて後半23分から出場し、A代表デビューを果たした。
2024年4月6日、シービリーブスカップ・アメリカ代表戦にて初先発。試合開始直後に清家貴子の先制ゴールをアシストした。
同年6月14日、2024年パリオリンピックに出場するなでしこジャパンメンバーに選出された[12]。同年7月28日に行われたグループステージ第2戦・ブラジル戦にて後半35分から途中出場、オリンピック初出場を果たした。同試合ではアディショナルタイム突入間際に、ペナルティエリア内への切込みでハンドを誘発し、熊谷紗希の同点ゴールを生むPKを獲得[13]。さらに後半アディショナルタイム5分には、決勝点となるダイレクトミドルシュートを決め[14]、A代表初ゴールを達成すると共に逆転勝利の立役者となった。特に19歳2か月21日でのゴールは男女通じてオリンピックにおける10代選手初ゴールであり、直前のグループステージ第1戦・スペイン戦でMF藤野あおばが記録した20歳5か月の女子の最年少記録を塗り替えるものだった[15][16]。
人物
- 「ロングキック[17]を武器とし、エリア外からのシュートも得意とする。また「左右差のないキック[18]」も自身のストロングポイントの1つに挙げており、利き足は右[19]ながら左足のキック精度も高い。これまで決めたロングシュートの例では、パリ五輪・ブラジル戦は右足、U-17W杯インド大会・スペイン戦は左足でのシュートだった。
- サッカーを始めたきっかけは、2011年女子ワールドカップにおけるなでしこジャパンの優勝である[20]。
個人成績
クラブ
代表歴
主な出場大会
試合数
- 2024年7月31日現在
出場試合
ゴール
タイトル
クラブ
代表
個人
脚注
注釈
- ^ なでしこジャパン(A代表)ではなくB代表であるため、出場しても代表キャップ数には加算されない[10]。
- ^ 最多得点は4得点で3人が並び、出場時間の短い順にドイツ代表ロレーン・ベンダー(ドイツ語版)がゴールデンブーツ、谷川がシルバーブーツ、コロンビア代表リンダ・カイセド(英語版)がブロンズブーツを受賞した。
出典
外部リンク