第19回東京国際映画祭(だい19かいとうきょうこくさいえいがさい)は、2006年10月20日(金)から10月29日(日)の10日間に開催された東京国際映画祭。
概要
東京の六本木と渋谷で開催された。第17回(2004年)・第18回(2005年)同様、六本木の会場にはTOHOシネマズ 六本木ヒルズが、渋谷の会場にはオーチャードホール、シアターコクーン、ル・シネマ1、2(以上Bunkamura内)が使われた。
10月21日(土)からの開催と発表されたが、実際には10月20日(金)午後7時30分からオープニング・イブと称して『武士の一分』がTOHOシネマズ 六本木ヒルズのスクリーン7(644席)で上映され、映画祭の幕が開けた。
オープニング作品としてクリント・イーストウッド監督の『父親たちの星条旗』が、クロージング作品として市川崑監督の『犬神家の一族』(2006年版)が上映された。
コンペティション部門では15本の映画が上映、アジアの風部門では30本以上のアジア映画が、日本映画・ある視点部門では13本の日本映画・日本に関係した映画が上映された。特集上映として「今村昌平追悼上映」、「市川崑傑作選」、「animecs TIFF 2006」、「中国新鋭監督特集」、「シネマ・ヴァイブレーション/映画と音楽の共振関係」が行われた。
今回、審査委員長に決定していたクロード・ルルーシュが、撮影中の映画スケジュールの都合で映画祭開催1ヶ月前に辞任するというハプニングがあったが、同じフランス人監督のジャン=ピエール・ジュネが後任に落ち着いた。
コンペティション部門のプログラミング・ディレクターは田中千世子。
この第19回から、前売券が完売した回も含むすべての上映で当日券が販売されるようになった。
協賛企画として「文化庁映画週間 -Here&There」、「第19回東京国際女性映画祭」、「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア2006 受賞作品上映&ワークショップ」、「みなと上映会」、「コリアン・シネマ・ウィーク2006 〜様々な家族の絆〜」、「鈴木清順48本勝負」、「TIFF in AKIHABARA 秋葉原エンタまつり2006」、「東京国際シネシティ フェスティバル2006」、「第3回東京アジア・ミュージックマーケット(TAM)」、「ネットムービーフェスティバル2006」、「メディアセレクション スカパー! × TIFF シネマJam!」、「第2回 digital TIFF」が行われた。
上映作品
コンペティション部門
- ^ DVD化の際の邦題は『クロイツェル・ソナタ 愛と官能の二重奏』。
- ^ DVD化の際の邦題は『OSS 117 私を愛したカフェオーレ』。
- ^ 劇場公開時の邦題は『明日、君がいない』
特別招待作品
アジアの風
マレーシア映画新潮
マレーシア映画9作品を上映した。特に4作品は「マレーシア映画新潮 ヤスミンの物語」と称し、第18回(2005年)の最優秀アジア映画賞を『細い目』で受賞したヤスミン・アハマド監督の全作品を一挙上映した。
新作パノラマ「FFC:アジア新星流」
「FFC:アジア新星流」プロジェクトの最新作を上映。FFC:アジア新星流は、アンディ・ラウ率いる「フォーカス・フィルムズ」が新世代の育成を目的に製作したもの。
上映題 (劇場公開題・DVD題)
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英語題
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監督
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備考
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I'll Call You(原題) (I'LL CALL YOU アイル・コール・ユー)
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I'll Call You
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ラム・ジーチョン
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Love Story(原題) (LOVE STORY ラブ・ストーリー)
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Love Story
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ケルヴィン・トン
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Crazy Stone(原題) (クレイジー・ストーン ~翡翠狂騒曲~)
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Crazy Stone
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ニン・ハオ(寧浩)
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My Mother is a Belly Dancer(原題) (MY MOTHER IS A BELLY DANCER マイ・マザー・イズ・ア・ベリー・ダンサー)
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My Mother is a Belly Dancer
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リー・コンロッ(李公楽)
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新作パノラマ
日本映画・ある視点
今村昌平追悼特集
市川崑傑作選
animecs TIFF 2006
中国新鋭監督特集
シネマ・ヴァイブレーション/映画と音楽の共振関係
ニッポン・シネマ・クラシック
受賞作品一覧
- コンペティション
- アジア映画賞
- 日本映画・ある視点
- その他
審査委員
コンペティション
アジア映画賞
- 宇田川幸洋(映画評論家)
- 松江哲明(映画監督)
- 橋本光恵(ASIAN POPS誌編集長)
日本映画・ある視点
- 大高宏雄(映画ジャーナリスト)
- 稲垣都々世(映画評論家)
- マーク・シリング(Variety誌記者)
黒澤明賞
観客動員数
- 劇場動員数 : 78,000人(第18回:77,000人)
- TIFFCOM及び秋葉原エンタまつり他、協賛企画動員数 : 176,000人(第18回:190,000人)
- レッドカーペット等 : 17,000人
外部リンク