クロード・ルルーシュ
クロード・バリュック・ジョゼフ・ルルーシュ(Claude Barruck Joseph Lelouch, 1937年10月30日 - )は、フランス・パリ出身の映画監督、映画製作者である。 経歴パリ9区のユダヤ系アルジェリア人の家庭に生まれる。 1960年に初の長編『Le propre de l'homme』を撮るが、「クロード・ルルーシュという名を覚えておくといい。もう二度と聞くことはないだろうから」と『カイエ・デュ・シネマ』誌に書かれるなど評論家からは酷評され、その後フィルムを破棄した。 その後も映画監督として活動しながら、PVの前身でもあるジュークボックスでかけるスコピトン Scopitoneの監督としてジャンヌ・モロー、クロード・ヌガロ、ジョニー・アリディ、ダリダ、クロード・フランソワらのシングル盤の映像を量産する。 1966年5月の第19回カンヌ国際映画祭で、自主制作した『男と女』がパルム・ドールを受賞。 同年10月11日から19日にかけて、第4回フランス映画祭が東商ホールと草月ホールで開催された。ジャン=リュック・ゴダールの『アルファヴィル』『気狂いピエロ』『男性・女性』のほか、『戦争は終った』『城の生活』『創造物』『悲しみの天使』『317小隊』『バルタザールどこへ行く』など計23本の映画が上映された[2][3]。ルルーシュと『男と女』に主演したジャン=ルイ・トランティニャンは、マリー=フランス・ピジェ、パスカル・オードレ、ジャック・シャリエらとともに映画祭に参加するため来日した[4][5]。1967年4月、第39回アカデミー賞で『男と女』はアカデミー外国語映画賞を受賞した[6]。 1968年の『白い恋人たち』は、同年のカンヌ国際映画祭で上映される予定であったが、この年の五月革命で映画祭自体が中止となった。また、映画自体は成功したものの、評論家の多くが五月革命の支持者で、ド・ゴール政権下のオリンピックという権威主義的と看做される題材を監督したために、『体制派』というレッテルを長く貼られ、正当な評価を受けられない時期が続いた。40年後の2008年、第61回カンヌ国際映画祭クラシック部門のオープニング作品として上映され、会場にはルルーシュ本人も訪れた。 1990年に「ホンダ・コンチェルト」のCMに出演。 一方で、自作以外の製作者としても活躍し、ジャン=ダニエル・ポレの異色作『SF惑星の男』(1968年)、アリアーヌ・ムヌーシュキンの大作『モリエール』(1978年)なども手掛けている。 主な監督作品![]()
関連項目
脚注注釈
出典
外部リンク |
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