盛岡貨物ターミナル駅
盛岡貨物ターミナル駅(もりおかかもつターミナルえき)は、岩手県盛岡市永井にある日本貨物鉄道(JR貨物)東北本線の貨物駅である。 歴史
駅構造地上駅。駅構内は南北に通る本線の西側に1キロメートルほど続いている。 構内の北側にはコンテナホーム(コンテナヤード)が2面4線設置され、留置線や仕分け線も敷設されている。ホームの西側には日本オイルターミナル盛岡営業所が設置され、その石油荷役設備へ続く側線も敷設されている。 構内の南側は、本線との分岐点や着発線がある。着発線は上下2本ずつあり、上下本線の内側に敷設されている。これらの着発線からホームなどへ向かう側線が分岐している。なお、側線と下り本線が平面交差しないように、交差部分の下り本線は高架線となっている。 駅舎はホームのさらに北側に置かれている。2024年(令和6年)3月には2階建ての新たな総合事務所[5]に建て替えられ、駅事務所のほか、利用運送事業者5社の事務所も集約されて入居した[3]。乗務員基地の青森総合鉄道部盛岡貨物ターミナル派出や、盛岡総合鉄道部の貨車検修部門、線路等の施設の維持保全を行う盛岡メンテナンスステーションも置かれている。全貨物列車が当駅で運転士交代を行っている。 入換用機関車として、愛知機関区に所属するDD200形ディーゼル機関車が常駐している。 取扱う貨物の種類コンテナ貨物は、JR規格の12 ft・20 ft・30 ftのコンテナと、ISO規格の20 ft海上コンテナを取り扱っている。取扱品目で多いのは、発送貨物が米、積合わせ貨物(郵便物・宅配便など)、線材、合板で、到着貨物が清涼飲料水、紙、食料工業品、化学工業品である。また、産業廃棄物・特別管理産業廃棄物の取扱許可を得ており、これらが入ったコンテナの取り扱いが可能である。 車扱貨物は、駅構内の日本オイルターミナル盛岡営業所へ送られるガソリンなどの石油製品を取り扱う。石油製品は、仙台北港駅(ENEOS仙台製油所)から輸送される。 なお2010年3月ダイヤ改正時より、国土交通省関東地方整備局が推進するモデル事業の一環として、全国初となる「貨物駅内にある内陸の通関物流基地(インランド・デポ)」を当駅に新設(実施期間は翌2011年3月改正時まで、費用は最大約3億4500万円)。東北各地から輸出入貨物を当駅に集め、京浜港(東京貨物ターミナル駅)との間で鉄道輸送を行う。運用はJR貨物の子会社「JR貨物インターナショナル」が行い、当駅内に保税地域を設け、集配に加え新たに輸出入貨物の通関・保管も行う。 当事業には二酸化炭素排出量削減及びドライバーの長距離運転負担軽減の観点から、輸出入貨物もトラックから鉄道へシフトさせる「モーダルシフト」推進という狙いがある(2009年12月12日付、岩手日報朝刊1面及び2面記事にて報道)。 貨物列車(2014年3月15日現在)[6]
上記のほか、臨時列車も設定されている。 利用状況
1985年時の常備貨車「昭和60年版私有貨車番号表」『トワイライトゾーンMANUAL13』ネコ・パブリッシング、2004年 集配エリアトラック集配エリアは二戸・久慈地域を除いた岩手県内全域である。主に盛岡市中央卸売市場、盛岡中央郵便局、トヨタ自動車東日本岩手工場、その他県内企業の配送センターや宅配便集配センターなどへコンテナ単位で集荷している。なお二戸・久慈地域は当該地域への郵便物を除き八戸貨物駅の担当である。 駅周辺
隣の駅脚注
関連項目外部リンク
|
Portal di Ensiklopedia Dunia