深作(ふかさく)は、埼玉県さいたま市見沼区の町名および大字。現行行政地名は深作一丁目から深作五丁目および大字深作。住居表示未実施地区[4]。郵便番号は337-0003[2]。本項では、かつて同地域に存在した北足立郡深作村(ふかさくむら)についても記す。
地理
さいたま市見沼区北端部の沖積平野に位置する。西で春岡・島町・東大宮・丸ヶ崎町に、北で丸ヶ崎・春野に、南で卸町・宮ヶ谷塔・小深作に、東で岩槻区岩槻・箕輪・平林寺に隣接する。
概ね綾瀬川の右岸にあたり、深作川・見沼代用水東縁と国道16号(東大宮バイパス)が縦貫するほか、埼玉県道322号東門前蓮田線が通過する。
深作東部土地区画整理事業により、大字深作の一部から深作一丁目から三丁目が成立した後、同区域と岩槻区に挟まれた区域に深作四丁目・五丁目が設置され、残部が大字深作として現存するが、大字部分は相次ぐ町名変更により飛地状になっている。
かつての深作村の全域が深作沼に付随する湿地帯であり、田植えも耕作船を必要とした。現在、一部を残し深作沼は埋め立てられ、宅地が造成されている。また、綾瀬川沿いに自然堤防(微高地)があり、そこに岡野洛(おかのら)と称される江戸期からの集落がある[5]。
見沼代用水東縁の直下に活断層の綾瀬川断層が存在するため、用水路を境に高低差がある。また、見沼代用水東縁の流域に沿って緑のヘルシーロードが整備されている。
河川
地価
国土交通省地価公示
①
- 所在および地番:深作一丁目27番地6外
- 価格:98,5000円/m2
- 利用現況:店舗
②
- 所在および地番:深作三丁目39番地9
- 価格:100,000円/m2
- 利用現況:住宅
①②共に 2016年(平成28年)1月1日時点[6]
歴史
地名の由来
綾瀬川の狭間にあったことから[7]。
沿革
もとは江戸期より存在した武蔵国足立郡南部領に属する深作村であった。古くは武蔵岩槻領に属し岩槻城主太田氏の家臣である八木橋大膳の所有であったと云われている[7]。村高は正保年間の『武蔵国田園簿』では1107石余(田759石余、畑347石余)、『元禄郷帳』では1295石余、『天保郷帳』では見沼代用水の開削により石高がやや減少し1160石余であった[7]。助郷は日光御成街道岩槻宿に出役していたが、寛保・宝暦年間は中山道大宮宿にも出役していた[7]。化政期の戸数は150軒で、村の規模は東西30町、南北15町余であった[7]。地勢的に綾瀬川に近く、度々大水の被害に見舞われていたという[7]。
深作村に存在していた小字
- 島・稲荷原・新田・溜井原・西原・入の山・原・西谷・貝崎・貝崎下・八幡下・新堤・明定・関前・岡野落・八反田・五反地・風間・皿沼・四反八畝・戸崎・戸崎前・本村・御手洗瀬・小山下・観音寺下・寺下西郭・中島・稲荷台・諏訪台・新原[18]
世帯数と人口
2017年(平成29年)9月1日時点の世帯数と人口は以下の通りである[1]。
大字・丁目 |
世帯数 |
人口
|
深作
|
344世帯
|
718人
|
深作一丁目
|
571世帯
|
1,471人
|
深作二丁目
|
403世帯
|
1,040人
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深作三丁目
|
611世帯
|
1,554人
|
深作五丁目
|
90世帯
|
237人
|
計
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2,019世帯
|
5,020人
|
小・中学校の学区
市立小・中学校に通う場合、学区(校区)は以下の通りとなる[19]。
大字・丁目 |
区域 |
小学校 |
中学校
|
大字深作 |
195 - 199番地、209番地、220 - 222番地、227番地、231番地 236・237番地、288番地、293・294番地、307番地、770番地 847番地、850番地、859番地、865番地、868 - 870番地 877・878番地、880番地、885番地、891番地、894番地 899 - 905番地、909番地、911 - 914番地、920・921番地 925番地、927番地、930 - 932番地、934・936番地、939番地 944番地、946 - 950番地、953番地、955 - 959番地、962番地 966番地、968・969番地、972番地、975番地、978番地 982番地、985 - 987番地、994番地 |
さいたま市立春岡小学校 |
さいたま市立春野中学校
|
1 - 1226番地(上記以外)、2862 - 3907番地 3928番地以降 |
さいたま市立春里中学校
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1227 - 2861番地、3908 - 3927番地 |
さいたま市立春野小学校 |
さいたま市立春野中学校
|
深作一丁目 |
全域 |
さいたま市立春岡小学校 |
さいたま市立春里中学校
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深作二丁目 |
全域 |
さいたま市立春野小学校 |
さいたま市立春野中学校
|
深作三丁目 |
1 - 25番地、153番地 |
さいたま市立春岡小学校
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その他 |
さいたま市立春野小学校
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深作四丁目 |
全域
|
深作五丁目 |
全域
|
交通
鉄道
町域に鉄道は敷設されていない。最寄り駅はJR東北本線(宇都宮線)東大宮駅および東武野田線(東武アーバンパークライン)七里駅であり、前者は深作三丁目39番地9の地点より3.0 km[6]の地点にある。
バス
- 国際興業バス
- さいたま東営業所
- 東大01:東大宮駅 - 東大宮六丁目 - 深作中 - アーバンみらい
- 東大02:東大宮駅→東大宮六丁目→深作中→アーバンみらい→ファミリータウン西→ 東大宮六丁目→東大宮駅〈春岡先回り循環〉(午前のみ)
- 東大02:東大宮駅→東大宮六丁目→ファミリータウン西→アーバンみらい→深作中→東大宮六丁目→東大宮駅〈ファミリータウン先回り循環〉(午後のみ。深夜バスも運行・平日のみ2本)
- 東大02-2:東大宮駅 - 東大宮六丁目 - ファミリータウン西 - アーバンみらい - 深作中
- 東大81:さいたま東営業所 - 神宮台入口 - 七里駅入口 - 深作中 - アーバンみらい - 丸ヶ崎火の見下 - 東大宮駅
(東大宮駅→さいたま東営業所に深夜バスも運行・平日のみ2本)
- 七里01:さいたま東営業所 - 神宮台入口 - 七里駅入口 - 深作中 - アーバンみらい
- 大14:大宮駅東口→西中野→大和田駅入口→東大宮駅→アーバンみらい→深作中(深夜バス・平日のみ1本)
道路
施設
- 大字深作
- 深作一丁目
- 深作二丁目
- 深作三丁目
- 貝崎公園
- 海崎公園
- 曹洞宗宝積寺[7] - かつての領主である森川氏一族の墓がある。清和尋常小学校(現・さいたま市立春岡小学校)創立の地。
- 深作四丁目
- 深作五丁目
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク