東陽町駅(とうようちょうえき)は、東京都江東区東陽四丁目にある、東京地下鉄(東京メトロ)東西線の駅である。駅番号はT 14。
東西線の快速は当駅と西船橋駅の間で快速運転を行う。
歴史
駅構造
中柱のある相対式ホーム2面2線を有する地下駅。
改良工事により、従来3.5 mだったホームの一部を最大7.25 mとし、エスカレーターとエレベーターが設置された[3]。エスカレーターは各ホームとコンコースを連絡するほか、南砂町寄りの出入口にも設置されている。エレベーターは各ホームと木場寄りのコンコースを連絡している。また、木場寄りの改札口と1番出入口を連絡するエレベーターも設置されている。この1番出入口は、地下1階・地上2階建ての駅本屋内に収容されており、駅事務室のほか東西線乗務区(現在、乗務区は向かいのビルに移転)などが設けられている[11]。
駅の木場側はすぐに単線シールドトンネルとなっているため、A線(西船橋方面)とB線(中野方面)の間隔がやや開いている。また、南砂町側(深川車両基地側)には1本列車を留置できるようになっている。南砂町からのB線列車は、一部列車を除いて一度分岐器の分岐側を通って到着する。
深川車両基地への入出庫線[注釈 1]があるため、当駅が始発・終点となる電車が設定されている。
トイレは西改札口内と2番線ホーム南砂町側にある。いずれも多機能トイレを併設している。
年々の利用客増加により、西船橋方面のホーム階に改札を設置し、エレベータで地上へ出る出入口が新たに深川郵便局敷地内に設置されることになった[12]。2013年12月に着工し、2015年6月に供用開始予定であったが[13]、2016年3月末に供用開始した[9]。
当駅は海抜ゼロメートル地帯に位置し、高潮などの水害対策として駅出入口または通路内に防水扉を設置している[14]。当駅は「浦安駅務管区東陽町地域」として近隣の駅を管理している[15]。
のりば
(出典:東京メトロ:構内図)
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一番出入り口(2022年9月28日)
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3番出入口(2008年2月10日)
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西改札口(2008年2月10日)
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中央改札口(2018年9月15日)
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ホーム(2007年1月27日)
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5番出入り口改札(2022年10月2日)
発車メロディ
2015年6月2日から向谷実作曲の発車メロディ(発車サイン音)を使用している。
曲は1番線が「A Day in the METRO」、2番線が「Beyond the Metropolis」である(詳細は東京メトロ東西線#発車メロディを参照)。
利用状況
2023年度の1日平均乗降人員は111,204人であり[メトロ 1]、東京メトロ全130駅中四ツ谷駅に次いで第22位、東西線の駅では中野駅に次に多く、23駅中第9位。2002年度に銀座線虎ノ門駅を上回り、東京メトロ全駅中、他の路線への乗り換えがない単独駅としては最も多い。また、東西線の利用者数は乗り換え駅である門前仲町駅よりも多い。
近年の1日平均乗降・乗車人員推移は下表の通りである。
年度別1日平均乗降・乗車人員[17]
年度
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1日平均 乗降人員[18]
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1日平均 乗車人員[19]
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出典
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1990年(平成02年)
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46,488
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[* 1]
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1991年(平成03年)
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48,598
|
[* 2]
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1992年(平成04年)
|
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52,079
|
[* 3]
|
1993年(平成05年)
|
|
53,244
|
[* 4]
|
1994年(平成06年)
|
|
52,666
|
[* 5]
|
1995年(平成07年)
|
|
52,872
|
[* 6]
|
1996年(平成08年)
|
|
52,937
|
[* 7]
|
1997年(平成09年)
|
|
52,847
|
[* 8]
|
1998年(平成10年)
|
|
54,195
|
[* 9]
|
1999年(平成11年)
|
106,863
|
53,607
|
[* 10]
|
2000年(平成12年)
|
108,530
|
54,364
|
[* 11]
|
2001年(平成13年)
|
110,326
|
54,704
|
[* 12]
|
2002年(平成14年)
|
111,279
|
55,701
|
[* 13]
|
2003年(平成15年)
|
112,798
|
56,276
|
[* 14]
|
2004年(平成16年)
|
111,898
|
55,863
|
[* 15]
|
2005年(平成17年)
|
114,370
|
57,049
|
[* 16]
|
2006年(平成18年)
|
118,463
|
59,318
|
[* 17]
|
2007年(平成19年)
|
126,542
|
63,393
|
[* 18]
|
2008年(平成20年)
|
127,804
|
63,879
|
[* 19]
|
2009年(平成21年)
|
125,823
|
62,934
|
[* 20]
|
2010年(平成22年)
|
129,076
|
64,454
|
[* 21]
|
2011年(平成23年)
|
126,119
|
63,254
|
[* 22]
|
2012年(平成24年)
|
120,297
|
59,918
|
[* 23]
|
2013年(平成25年)
|
118,456
|
59,145
|
[* 24]
|
2014年(平成26年)
|
120,310
|
60,112
|
[* 25]
|
2015年(平成27年)
|
122,916
|
61,372
|
[* 26]
|
2016年(平成28年)
|
125,015
|
62,405
|
[* 27]
|
2017年(平成29年)
|
126,363
|
63,004
|
[* 28]
|
2018年(平成30年)
|
124,790
|
62,252
|
[* 29]
|
2019年(令和元年)
|
122,629
|
61,230
|
[* 30]
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2020年(令和02年)
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[メトロ 2]97,648
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2021年(令和03年)
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[メトロ 3]96,170
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2022年(令和04年)
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[メトロ 4]102,996
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2023年(令和05年)
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[メトロ 1]111,204
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駅周辺
2000年3月から2003年9月まで、テレビ朝日(当時の社名は「全国朝日放送」)新本社の施工業者であった竹中工務店が自社施設(上記の東京本店とは別である)をテレビ朝日に貸し、六本木局舎の建て替えに伴う仮設局舎として東陽町放送センターを開設していた。最寄り駅は当駅と南砂町駅だった。
バス路線
最寄りのバス停留所は、永代通りおよび四ツ目通りにある東陽町駅前となる。以下の路線が乗り入れ、東京都交通局、東京空港交通(空港連絡バス)により運行されている。
- 東陽町駅前
その他
- 建設中の有楽町線分岐線(豊洲駅 - 住吉駅)は、東西線との交差地点に東陽町駅(仮称)を設け、乗換駅とする予定である[21]。永代通りの地下2階にある東西線ホームと交差する形で、四ツ目通りの地下4階部分にホームを整備し、その東側の永代通り地下3階部分に東西線ホームと有楽町線ホームを結ぶ乗換通路などを配置する予定[21]。
- 映画『交渉人 真下正義』で登場した東陽町駅はホームが4線の島式になっている[22]。これは神戸市営地下鉄海岸線の御崎公園駅で収録を行ったためである。
- かつて東京市深川区の東端にあり市電(都電)の終点が付近にあったため、戦前・戦後に数多くの私鉄が当駅付近を起点とする路線を計画したが(下記参照、括弧内は計画区間)、いずれも実現しなかった。
- 2024年5月11日・5月12日に南砂町駅での大規模線路切り替え工事が実施された際、東西線は当駅から西葛西駅までを2日間終日運休し、三鷹・中野 - 当駅間[24]と西葛西駅 - 葛西駅間による区間運転をそれぞれ実施、当駅 - 西葛西駅間はバスによる代行輸送を実施した[25][26]。代行バスの乗降場は永代通り上に置かれ、西葛西駅方面からは東陽四丁目交差点付近に降車専用、西葛西駅方面への乗車場は東陽セントラルビル付近に置かれた。
隣の駅
- 東京地下鉄(東京メトロ)
- 東西線
- ■快速
- 木場駅 (T 13) - 東陽町駅 (T 14) - 浦安駅 (T 18)
- ■通勤快速・■各駅停車(通勤快速は中野方面のみ運転)
- 木場駅 (T 13) - 東陽町駅 (T 14) - 南砂町駅 (T 15)
脚注
注釈
出典
- 東京地下鉄の1日平均利用客数
- 東京都統計年鑑
参考文献
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
東陽町駅に関連するカテゴリがあります。
外部リンク