札幌市交通局A800形電車札幌市交通局A800形電車(さっぽろしこうつうきょくA800がたでんしゃ)は、札幌市交通局が1963年に導入した札幌市電の路面電車車両である。 概要
1963年(昭和38年)にラッシュアワーの輸送力増強用として製造された札幌市電初の連接車。A801-A802号~A805-A806号の3編成6車体。車両間の通り抜けができないという、親子電車M100形・Tc1形の反省から2車体貫通式となった。 型式の「A」はarticulateの頭文字である。集電装置は奇数番号車のみに搭載していた。当初は片側3扉で前車より乗車し後車から下車する運賃後払い方式であったが、1964年(昭和39年)にA810形の登場に伴い、同形式に合わせた、運賃収受方法を後車より乗車して前車より下車するパッセンジャーフロー方式とするため、運転席右側に乗車ドアを増設した。 曲線区間での車体の張り出しを抑えるため、編成両端(オーバーハング)が大きく絞られているほか、引き違い式の側面窓や、混雑時に一部を収納できるロングシートを装備するなどの特徴を持つ。 1972年(昭和47年)4月~1974年(昭和49年)7月に休車となった後、1976年(昭和51年)6月に全車廃車された。 保存車A801-A802号が札幌市交通資料館に保存されている。他にはA803-A804号が東区内で喫茶店として、A805-A806号が新篠津村の運動公園で倉庫として利用されていたが、これらは既に解体され、現存しない。 主要諸元(2車体分)
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