恋山形駅
恋山形駅(こいやまがたえき)は、鳥取県八頭郡智頭町大内にある、智頭急行智頭線の駅である[2][3]。 歴史
駅構造相対式ホーム2面2線を持つ地上駅。無人駅で駅舎はなく、1番のりばの上郡寄りの出入口から直接入場する。2番のりばへの移動は構内踏切を渡る必要がある。ホームは切り通し区間だが、すぐ東側(智頭方)は谷間にかかり、高架橋となっている。 2013年に駅名標をハート型に変え、待合室などの外観をピンクの塗装に変更している[1][3][6]。2023年にリニューアル10周年となり、新たなハート型の駅名標(縦130センチ、横170センチ)が設けられ、駅の屋根やフェンスの塗り替えが行われた[10]。 のりば
利用状況
駅周辺山間の集落にある。駅東側を
2024年のSNSにおける賛否とキャンペーン2024年9月22日、ラッパーの呂布カルマが自身のSNSで「何だこの駅...気持ちわりぃ...」と発言し炎上[14]。写真にアニメキャラ『鉄道むすめ』のイラストが映り込んでいたことと、呂布が「他の産業が弱った地方が藁にもすがる思いでオタク相手にロリコン営業やってんのもマジで辛い」と発言したことから、騒動がさらに拡大した[15][16]。 著名人の反応騒動を受け、中海テレビ放送「モーニングスタジオ」等のキャスターを務める田中舞は、同駅で撮影した写真とともに「なんだこの駅…いい駅だよなあ…」と、呂布の文体になぞらえて駅の魅力をアピール[17]。SNSユーザーからも「いつか行ってみたい駅」「気分が上がりそう」などの賛同意見が寄せられた[18]。 アイドルグループ・Kolokol(コロコル)の佳凪きのも同駅で撮影した写真を投稿し「きゃわゆい駅です」と魅力をアピール[19]。ピンクの背景に白いワンピースで撮影された佳凪の写真に対し「天使降臨」などの佳凪を評価する声と、「何だこの駅…きゃわゆい♥…」などの駅の魅力を再評価する声が多く寄せられた[20]。 仮面女子の猪狩ともかは、炎上の原因について「客足を伸ばすために一生懸命考えた関係者のことを考えたら、思慮不足なので炎上したのではないか」と分析[21]。実業家のひろゆきは「感想を言うのも憚られる世の中なの?」と、感想や意見を述べることは自由という見方を示した[22]。 鳥取県・智頭急行の反応この騒動は、26日の県議会本会議でも言及された。県議の指摘を受けた平井伸治・鳥取県知事は、少ない予算で地域振興を促すため、あえて駅を派手にデザインする「炎上商法」を採用していると説明。「まんまと引っかかった」と冗談を交えて回答し、議場の笑いを誘った[23]。また、呂布に対しては「叩くより、たたえ合おう」という呂布が出演したACのCMにおけるフレーズを引用し「我々なりの地域ピンコウ(振興)」「ぜひカルマさんにもご理解いただきたい」と述べた[24]。 智頭急行の総務部長・坂本克之氏は「呂布さんのXのプロフにも『Twitterなんかパフォーマンスだから真に受けんな。』って書かれてますし、こちらも真に受けておりません」とコメント。恋山形駅の最上真澄・名誉駅長も「こちらとしてはその方の発言で駅がさらに有名になると思えばありがたいことです」と述べた[25]。鳥取県の担当者はフジテレビの取材に対して「結果的には恋山形駅が注目を浴びたから、良かったと思っている。ぜひ観光に来てほしい」と語っている[26]。 平井知事の発言に対して『めざまし8』の取材を受けた呂布は「つくづくセンスねえな」と苦笑。「コナンや水木しげるなど、鳥取には他に訴求できるものがたくさんある」と主張した。一方、鳥取県が迅速にキャンペーンを展開したことについては「ポジティブな動き」「誰も損しないので良いことだと思う」と評価した[27]。 呂布は前日に鳥取県内で開催された野外音楽イベントに出演していた[28]。この流れからネット上では「炎上マーケティングか」というコメントも見られた[29]。 その後の展開騒動が静まった後、呂布は批判の一部に対して「一理ある」と理解を示している[注釈 1][30]。また、鳥取県のリアクションに対しては「良かったと思う」「そのクイックさや、柔軟さにはなんの文句もない」と好意的に振り返っている[30]。 zakzak(夕刊フジ)は後述のキャンペーンを紹介しながら「投稿炎上で知名度アップ」と、最終的に騒動が駅の知名度向上につながったことを、記事タイトルと本文で指摘した[31]。 恋山形駅応援プロジェクト全国的な注目が高まったことを受け、鳥取県は『恋山形駅応援プロジェクト』を始動[32]。10月12日〜11月4日までの22日間、駅の写真をSNSに投稿した人に特製キーホルダーをプレゼントするなどのキャンペーン内容を発表した[33]。 このキャンペーンはNHKや日本海テレビ、日本経済新聞や琉球新報など、多数のテレビ局や新聞が独自の放送・記事で取り上げている[34][35][33][36][37][38][31]。 新日本海新聞はキャンペーンを紹介するだけでなく、一連の騒動を逆手に取った鳥取県・智頭急行の姿勢を記事タイトルで表現した[38]。また、日本海テレビはキャンペーンをきっかけに駅を訪れた名古屋のカップルの声や、ウェディングフォトの撮影に台湾から訪れたカメラマンの声などを紹介している[35]。 その他
隣の駅脚注注釈出典
関連項目外部リンク
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